表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セミナリオ  作者: 水縹
3/4

唐突になにかはじまった?

「佐山さん、真護さん一緒じゃないんですか?」


学習室の入口で、清野が佐山に声を掛けた。


「なんか、忘れ物したから先に行けってさ」


黒のふわりとしたパフスリーブのミモレ丈のフレアワンピースで、胸元にフリル。ロリィタテイストの服にそぐわない厳ついの金属のリュックを背負っている。


「そうなの、佐山さん手を出して下さい」


両手を出した佐山の手に、スプレーから液体を吹きかける。


「こういうのまだやるんだね」


「えぇ、そんなとこです」


納得して教室に入る佐山の背後で、シュッとしてる音がする。


クラスのほとんどがすでに集まり、ガヤガヤしている。


清野も中に入ると後ろ手にドアを閉め、入口すぐの席に座った。


佐山は窓側の空いていた席に座る。


正面にスクリーンがあり、しばらくするとそこに映像が映った。


「!」


椅子に縛られた神矢だ。


『ようこそ。若人よ。今からその躰をかけてゲームをしてもらう。こちらの出すお題をクリアするだけの簡単なゲームだ』


ボイスチェンジャーで話す謎の男は、神矢の髪を掴んで前を向かせた。


「あぁ」とクラスメイトが声を漏らす。


『勿論、お題をクリアできなかったら罰がまっている。例題は彼にしてもらおう』


佐山は違和感を覚えた。


捕まっているはずの神矢の表情がおかしい。


『この拘束を解け、制限時間は3・・・』


『はい、ク〜リア』


ロープがパラパラと落ち、両手を広げて立ち上がった神矢と同時にカシャンという音と共に、カメラが倒れた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ