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『声』
いつも後悔して
強がってばかりの私は
静かに心の中で呟くの。
誰にも届くことのない心の声は
ただ悲しげに消えていく。
もしも本当の『声』が届いたら
アナタはなんて言うのかなって
臆病な私は俯いて
聞きたくないから口を閉じる。
作られた言葉
薄っぺらな台詞
冷たい笑顔
偽りだらけの日常に
疲れた私は静かに眠ろうと…
「ねえ顔を上げて」
誰かの声が聞こえたの。
俯いたままじゃ見えないもの
聞こえないもの、気付けないものがあった。
思いやりとか温もりとか
見守ってくれる人の視線とか。
「ねえ勇気を出して」
誰かの声が聞こえたの。
臆病な私の背中を押したのは
そんなアナタの『声』でした。
俯くのは辞めにして、
心の声を『声』にして。
アナタに伝えたいことがあるの。
ねえ、聞こえますか?
私の心の声は届きますか?