8話
後ろを振り向くと何故か日向がいました。驚きの声をあげる廻理を見て、創多は笑い日向は少しだけ驚きました。
「いつから⋯そこに?」
「ずっと付いてきてたけど。」
少しだけ不満げな表情をする日向にごめん、と廻理が謝ると嬉しそうな表情を向けてきた。おぉ⋯と廻理は嬉しそうな姿を見て、まるで何をされても許してしまいそうな、それほど心を浄化する威力を持つ、と理解し、脳裏に焼き付けると同時に、これは創多がデレる理由もわかる、と妙に納得していました。
はっ、と廻理は研究所に来た目的を思い出し、片付けることに集中するために一旦頭の中をリセットし、研究所の中を見回しました。
「真ん中にはぶっ壊れたタイムマシーン、奥には適当に積まれたガラクタの山、か。」
「発明品だバカヤロー、おめーの横にある資料の山だけは片付けてるわ。」
と言われ廻理側から見て右側にある机を見ると確かに何も置かれていない机がありました。(どこに行った?確かえげつない量の資料の山があったはずだけど。。)と資料の行方を心配する廻理を見た創多は、20年前に片付けた、と言い廻理側から見て左の方にある別部屋の扉を指さしました。
あの部屋にある、と理解し、ほっと胸を撫でおろす廻理、資料は置いといて先にガラクタを片付けよう、と創多に提案しました。それを聞いて「発明品だっての⋯」と少々納得がいかない様子でしたが、すぐに提案に乗りました。
「私も手伝う~」
「「えっ?」」
完璧なほどに同じタイミングで疑問の声を出した二人を見てきょとんとする日向、その姿を見ると断れなくなる二人。
(ヤバい、娘にあんなきったねぇ発明品を触らせる訳にはいかねぇ、怪我でもしたらどうするよ廻理よぉ?!)
(自分に聞かれても困るけど考えてる事は同じだな⋯どうするんだよぉぁ!そうたぁぁ!!!)
二人は葛藤しつつもお互いどうするか一生懸命考えました。こうゆう状況にめっぽう弱い創多と廻理。断ったら落ち込むかも⋯もしかしたら⋯と自らを追い込んでいく度に自分には無理だと相手に押し付ける。
それを察した日向は
「私は大丈夫、楽しそうだったから⋯ダメかな?」
「「全然いいよ!」」
声を揃えてOKを出す二人。それを聞いた日向は嬉しそうな表情を二人に向ける。それだけでさっきまで争っていた二人に癒しと浄化を与える。あれ?さっきまでなんで争ってたっけ?と争ってた理由を忘れ、疑問が出る程に。
とりあえず創多と廻理、そして日向の三人でガラクタの山、もとい発明品の山を片付けることにしました。
日向はかわいい。ただそれだけ。
勢いで書いたので後で修正はいええうかかいわあvsvsvdsv