~4話~
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キッチンからリビングに戻った廻理はまだ睨み合いをしている創多と栞を見て仲が良いんだな…と思いながら桜が作ったカレーをテーブルに置き椅子に座りました。廻理がカレーを食べようとすると栞が不思議そうな顔で廻理に言いました。
「あんたいつまでいるのよ、そもそも誰よ?てかカレー食べようとしてるんだけど?!」
「廻理は俺の親友だな、この家で一緒に暮らしていくから仲良くしときな」
創多は当たり前のようにそう答えるとあり得ないという顔をしだした栞をよそにカレーを食べ始めました。そんな様子を見ていた廻理は栞とは仲良くなれないことを察しつつめんどくさい、と思い始め創多に続いてカレーを食べ始めました。カレーは甘口だったので辛いもの苦手の廻理も美味しく食べることが出来ました。
2人にほったらかしにされた栞は考えるのが嫌になり、残りのカレーを一気に食べ、逃げるかのように部屋に戻って行きました。タイミングよく入れ替わるように来た桜は廻理が美味しそうにカレーを食べてる様子を見て嬉しそうに微笑みながら廻理の隣にカレーを置き、椅子に座りました。
3人がカレーを食べ終わると桜は後片付けをしにキッチンに戻り廻理と創多はこれからについて相談し始めました。廻理は帰りたいと願い創多は居てほしいと両方の意見は別れており両者一歩も譲らずの状況がしばらく続きました。そして後片付けを終えた桜が戻ってきて2人の様子を見て言いました。
「私的には廻理ちゃんには居てほしいな、創多さんがこんなにはしゃいでる姿を見るの初めてなの。」
この言葉を聞いた廻理は言い返せなくなり、結果しばらくこの家にいることにしました。それを聞いた創多は面白いことになるな、と内心喜び、真剣に考えるフリをしつつ廻理に提案しました。
「せっかくだから学校に通わねぇか?今の時代について知っといて損はねぇだろ、30年前とは色々と変わってると思うぜ。」
「学校…確かに今の時代について勉強するのもありだな、なにか良い発見もありそうだ。」
(こいつ引っ掛かったな、学校行けば栞と同じ学年…こいつらぶつけたら面白いことになるぜ)
と創多は栞と同じ学校に通わせ仲が良くない2人をぶつけようと考えていました。それに気づかず納得した廻理は新しい発見に期待しつつ学校に通うことを決めました。それを聞いた桜は嬉しそうな顔をしつつ廻理にお風呂に入るよう言いました。廻理は大人しく風呂場に行き服を脱ぎシャワーを浴びました。ひとしきり体を洗い終えた廻理は湯船に浸かり極楽極楽と呟きながら今後のことについて考えました。
(学校…そう言えばタイムマシーン作るってなったときから通ってなかったっけ、2年前…だっけ?友達…友達いたっけな、忘れたな…)
過去の事を思い出しつつゆっくりと疲れを癒した廻理は風呂場から出てバスタオルで体を拭き、ドライヤーで髪を乾かしました。そして鏡の前で改めて自分の姿をじっくりと観察しました。肩下まで伸ばした白髪に前髪ぱっつん、肌は白く目は明るい緑、痩せ型で身長も164cm(多分)とパッと見女の子と見間違えてもおかしくないかわいさがありますが、やる気の無さそうな目とオーラがかわいさを台無しにしていました。栞曰く目が死んでる、と。
そんな自分の姿を見て廻理は学校に行ったらモテるんじゃ…と考え、鏡の前でイケメンがやりそうなポーズを始めました。すると唐突に扉が開き、そこから創多が顔を覗かせながら言いました。
「何やってんだ?あーと着替え持ってきたぞ。俺のじゃ合わんと思うから桜から借りた。てか相変わらず綺麗な髪してんなぁ…」
「ちょっと体を動かしてた。ありがとう、てかなんで開いてんだ?!鍵は閉めたはず…?!」
それを聞いた創多は「あーこれ使った」と言いながら銃の形をした何かを見せびらかしました。創多曰く引き金を引くと開くという説明を聞いた廻理は胡散臭そうな顔でそれを見つめましたがヤバイと思った創多は逃げるようにその場から離れました。その後創太が置いていった全身黒いジャージを着て部屋へ戻り廻理はベッドに横になり眠りました。
読んでくれてありがとね
1話書くのに2時間はかかるという。大変ですね。
色々考えつつどんな表現がいいかな~とか調べつつ書いてるんで大変ですがとてもワクワク出来て楽しいですね!
文の構成とか結構悩んでるんで色々と試しつつ練習がてらって感じでやってこうかなと思います。
それではまた次の話でお会いしまょう!