~3話~
廻理が起きてから飯を食べるまで
ゴンッ、ゴンゴン。ドアを叩く?音に廻理は徐々に目を覚ます。
(うるさいな…ドア殴ってる音だよな?狂ってるな…てか今何時だ?)
廻理はノック音や時間の事を考えているとガチャリとドアが開きました、めんどくさそうにドアの方を見るとそこには廻理の親友である創多が立っていました。そんなめんどくさそうにしている廻理を見た創多は嬉しそうに廻理に声を掛けました。
「…起きてるか、相変わらず寝起きわりぃな~そんなんじゃモテねぇぞ?」
「ドアを殴るやつに言われたくない、野蛮なやつはモテ…」
と廻理は言いかけたが創多に結婚相手がいることを思い出し黙ってしまう。そんな様子を見た創多は面白いものを見たと言いながら笑いました。そして創多は晩御飯が出来たから降りてこいとだけ言い部屋から出ました。それを聞いた廻理は晩御飯という言葉を聞き今が夜であると理解しました。一応確認のためにカーテンを開けると確かに夜になっていました。
(未来…創多が望んでたのに自分が来ちゃったな…)
創多に申し訳ないという気持ちをもちつつ廻理はこれからどうしようかと悩んでいましたが突如自分のお腹がなる音を聞いてしまい、お腹空いたな…と心のなかで呟きました。そして晩御飯を食べようとリビングへ向かうと3人、創多に知らない子供が2人テーブルの上に置かれたカレーを食べていました。
子供2人のうち1人、桜さんと同じ肩まで伸びた黒髪に綺麗な黒目でしたが、確実に違う点があるとすれば桜がおっとり系だとするとこっちはクール系という、見た目は似てるのに雰囲気一個でここまで変わるのかと廻理は少しびっくりしました。気が強そうだな、と廻理は嫌な予感を感じつつ、創多に似てるところ一個もないな、と思いながら見ていると、突然こちらを見てきました。廻理を見るや時が止まったかのように止まりしばらく見つめ合いという状況が続きました。そしてそれを見た創多が思い出したかのように言いました。
「あー忘れてたわ、俺の子供、今見つめ合ってんのが栞でもう一人は日向だ、栞が12で日向は11だな、母親似でかわいいだろ?あとキッチンに桜いるからカレー貰ってきな。」
(言われてみれば確かに似てるけど桜さんの方が優しい感じがする…あれは厄介だね、若干睨んでるし)
廻理は逃げるようにしてもう一人の少女、日向を見ました、最初に目が行ったのは暗めの金髪、創多の子供なんだな⋯と思えるほど、そして面白いことに創多とも桜とも栞とも違う、ザ・良い子、大人しいという雰囲気に廻理は姉妹でこんなに変わるのかよ⋯と少し驚きました。そして何より廻理の目を引き付けたのが黒い瞳、栞とも桜とも違う、まさに癒しの化身ともいえるほどの目に廻理は、まじかわいいと心底思いました。
「ちょっとこいつ誰?!てか死んだ目で見つめられても困るんだけど!?」
いきなり栞から死んだ目と言われた廻理は内心ショックを受けつつ表にださないようにし何ともない風を装いました。そして桜さんに紹介したときのように紹介されると栞は呆れた様子で創多を睨めつけました。なんで睨んでくるんだ…と創多は内心呟きなんとか誤魔化そうと栞を睨め返しました。そんな様子を廻理がめんどくさそうに見ていると突如横から声がかかりました。
「私は日向、よろしくね、んじゃ寝る。」
と横を通りすぎる日向、忍者かよ?!と少しビビりつつ、廻理は呟きましたが日向からの存在感が薄いだけという言葉を聞き、なるほど⋯?と一応納得する。そして睨みあいをしている創多と栞をよそにキッチンに行き桜さんにカレーを貰いに行きました。咲さんは大変だね…と慰めとしてカレーをいっぱい注いでくれたので大丈夫ですと言う言葉と共にお礼を言いリビングに戻りました。
読んでくれてありがとね、昨日は偏頭痛で死んでましたね。
今回出てきたのは水無月創多と桜の子供、栞と日向ですね。
栞が12で日向が11です。性格は栞はクール系で日向は大人しい系です。
次はご飯から寝るまでかな?
追記、11月1日、2話3話編集、4話も、人間を表現するって難しい。