9話
「お、これは…っ?!?!」
ガラクタを漁る廻理が最初に目を付けたのは明らかに怪しげな装置を付けたメガネ。ヨロイと呼ばれる部分にはボタン、テンプルと呼ばれる部分には小さな細長いバッテリーが付いていました。
確か服とか透けて見るための…透けメガネだ、と思いだした廻理はまだ使えるかの確認の為に、透けメガネを掛けてボタンを押し、ガラクタの山を漁っている日向の方を見ました。
「あれ?見えない…これ壊れてるのか?」
「おっと、廻理さんなにしてるんですかねぇ、んん?」
廻理がやってることを理解している創太は茶化すように声をかける。一瞬ビクッとなり、透けメガネを外して創太を見た廻理は、使えるかの確認だ、と言い訳するように言いました。
誤魔化すために何故見えないか、と創太に聞いたところ、日向の着てる服には色々と仕込みを入れてて透けて見えないのもそのせい、と言っていました。
「にしても廻理さんよぉ、それ掛けて真っ先に日向見るのはどうかと思うぜ?」
「…これ作った理由って確か…「おっとこれ以上は駄目だぜ、大人の事情だ。」」
創太に遮られた廻理は仕方ないので黙る。これでお互い様だ、と言わんばかりに目で訴える廻理は勝ち誇るような表情をしました。内心焦っていましたがこれで黙ってくれるなら、と安堵していました。
そんなやり取りをしてる2人をよそに日向はガラクタの山から見つけた小さな赤いハート型のバッチを見つめていました。何か分からないけど付けてみよう、と考えた日向はハート型のバッチを今着てる服、ブカブカの白いパーカーの腰辺りに付けました。するとハート型のバッチがなんとピンク色に怪しく光出したではないか。
「ん、それは…確か…なんだっけ?廻理分かるか?」
「あーあれね、付けるとモテるはず、発情バッチ?モテバッチ?」
発情バッチ、という言葉で過去にモテたいが為に作ったバッチだと思い出した創太は自分の娘を好きになってしまう、と焦りましたが何も起こりませんでした。機能してるはず、と警戒していましたが横から「溺愛してるんなら効かないんじゃない?」という言葉を聞きなるほど、と理解すると同時にちょっとした疑問も沸きました。
「俺は大丈夫、ならなんでおめーは効いてないんだ?」
「ん~なんでだろうなぁ…」
本人ですらわからない、あっけらかんとした答えに納得が行かず、本来なら日向にメロメロになってもおかしくはないはずと創太は考えましたが答えは出ませんでした。
とりあえずバッチを外すよう日向に促し、日向はバッチを外しました。するとさっきまで怪しげに光ってたバッチが大人しくなりました。
もしかしたらどっか壊れた?と考えた創太は廻理に付けるように頼みました。その考えを読み取った廻理はジャージのお腹辺りにバッチを付けました。
服の描写入れてないので前のやつ弄ります~
あとそのうちタイトル入れるっと。




