↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

陽気な国の悩む奴ら

掲載日:2019/12/03

メキシコのTDAH(スペイン語でのADHD)者がどんな生活をしているのか想像で書きました。


2EAグループにも同時掲載しています。

 メキシカンは陽気だと言われる。実際オリンピックの入場時の彼らは明るい笑顔を振りまき大きいジェスチャーでひときわ目立つ。だからといって悩みがない訳ではない。メキシコでも多くの問題を抱えている。それは世界共通のものかもしれない。


 ロベルトは今日も課題提出に間に合わず、一人学校に残って書き物に追われていた。


「やあ、ロベルト。課題が終わったら校庭でサッカーでもしないかい」

友人のエンリケが声をかけてきた。


「ああすまない。あと少しだ」

ロベルトは顔を上げて答えた。


 ロベルトは発達障害だった。よくメキシコは陽気な国だからTDAH者には暮らしやすいと思われているのかもしれないが、困る物は困るのである。


 課題が終わって、人気のない職員室に提出しに行った。その帰り校庭に寄ってサッカーボールを蹴る。協調性運動障害のあるロベルトの動作はどことなくぎこちなかった。


「宿題の遅れは誰にでもある。気にするな」

 おそらくエンリケは親切心で言っているのだろう。それはわかるのだがロベルトには自分のTDAHを否定されているような気がして嫌だった。


 二人の間をサッカーボールが往復する。でも心は通わない。発達障害者と定型発達者の心の溝はなかなか埋まらない。ロベルトはそんな気がした。


 家に帰りツイッターを開けると、見慣れない文字のツイッタラーがフォローしてきた。どうやらハポンの人らしい。ADHDの文字が見える。スペイン語はまだできないみたいだ。

「衝動性の強いTDAHらしいな」ロベルトはちょっとニコッとした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。