ゴブリンコロニー帰り
俺たちの学園生活はこうして始まった。
だが、俺は皆に隠している。世界征服するための軍を秘密裏に作っている事を。
通信で問題はないとの事だが、ヒトアに会いたいという気持ちが強くなってきた。今日辺り一度村に帰るか。
等と考えているうちに、始業式が終わりに近づく。そう、実は始業式の最中だったのだ。
「生徒代表、ルガンルーガ王女前へ。」
凛とした顔で、前に出る。
「生徒諸君!!この学園に入り、我々は共に励み!!切磋琢磨しこの王国の剣になる事を誓え!!」
学園生徒は一同敬礼をする。打ち合わせ通りってやつだ。
その後生徒に制服や教科書、学生証等を配って解散となった。
その後、俺は部活の勧誘等をガン無視して家に帰る。そして使用人達に人払いをさせてから、部屋に入る。
その部屋は、窓がなく、扉も外からは絶対に見えない様に配置されている。
そこに入り、スイッチを押すとガコンっという音と共に真っ暗な部屋に到着する。
ここは寝室兼、時空魔法を使う部屋にしている。自分を飛ばすのはものと違って時間がかかるし、MPを大幅に食うからな。
まず元の姿に戻り瞑想を始め、森の中の俺のための作られた時空魔法専用の部屋を想像する。そして、そこに俺の体の分子を全て移動させるイメージをする。
その後、魂になってそちらへと飛んでいく。十分間の瞑想の後、体が振動する感覚と共に、先程と同じ様な部屋に出る。
俺がこの部屋から出ると、大きな鐘が鳴らされ、全住民がこちらへとやってくる。さてと、まぁ数はノーマルのゴブリンとゴブリーナ以外は変わらずといった所だな。
変化があったとしたらゴブルドが、長身になり、色っぽい顔立ちになり。まとめると体色が緑のエルフみたいになっていたところか。
確かこのゴブリンはゴブリンハーレムだったか。普通のゴブリンをゴブリーナに変化させることが可能ってのと無制限に種付が可能って言う生殖種の王みたいなものだ。ちなみに、自身が女性化、男性化する事も可能だ。
ゴブリンハーレムの特徴上、上位種になったとはいえ俺はムラムラに襲われるが、意志力で耐えた。潤んだ目で見てきても無駄だぞ。
すると、長い髪を書き上げて、耳元に唇が触れるほど近づいて。
「リーダーはまだ童貞でしたよね?下手くそだと姫様がっかりしちゃうかもなぁ...?」
と言って、腕に抱きついてくる。大きくかつ柔らかい感触と共に俺の心臓の鼓動が速くなるのを感じるが、冷静に。
「また今度頼むとするよ、今日はヒトアに会いにきたんだ。」
ゴブルドはその顔をぷくっと膨らませて全身で怒りを可愛く表現する。俺は少し笑い、膝をつきゴブルドの頬に自分の頬を寄せ、軽くキスをした。
ゴブルガは顔を真っ赤にさせて少し俯く。
「......もう。」
と言ってそのまま固まってしまう。俺は、ゴブルドの頭をポンポンと叩き、走ってきたヒトアを体で受け止める。暖かい感覚が心からじんわりと全身に広がってくる。
「会いたかったよ!!ゴブル」
と、俺の腹部あたりに顔を埋める。人型の大きさに戻り。
「俺もだよ」
と、優しく抱きしめ返す。ゴブルドがまたフグの様に膨らむが、気にしない。ゆっくりとヒトアとのハグが終わった後に唇を重ねる。ゴブルドがますます膨らむが気にしない。
その後、遠くから地響きが聞こえる。あ、頭見えた。ゴブルガだ。遠くから手を振った後、元の持ち場に戻った。
さて。俺の仕事をするか。まず数の把握。ゴブリンは大体千以上なので不明。大体半分ぐらいがゴブリーナだと思う。
ちなみに、ゴブリーナってどんな感じなの?って言う紳士諸君がいらっしゃると思うので説明するとちょっと女性っぽい顔で世に言う腹部が引き締まったマシュマロ系女子みたいな体格。
ゴブリンは骨と皮と筋肉だけみたいな感じだけどその筋肉が脂肪に変わった感じ。この世界の物好きでも致せるレベルではあると思う。
ゴブリンはマッチョタイプ、邪悪さ極振りみたいな顔をしている。ゴブリン愚連隊って感じだ。この村の奴らは体格が平均よりはいい様に思える。平均150cmくらいか。故に威圧感が凄い。
しかも、最近建築などもひと段落つきインテリゴブリン主体でノーマルゴブリンの兵士化を始めたらしく、望むものは皆トレーニングを行っている。
多分初級の冒険者にタイマンで勝てるぐらいだと思う。そういったものの方がゴブリーナにモテるので、皆必死に鍛えている。
一方鍛えないものもいて、そいつ達は建築にはまっている。モテはしないが、同性のゴブリン達からは憧れの目で見られている。
なんか殆どゴブリンの話になったが気にしない。
で、ゴブリンウォーリアーが12お前ら本当にウォーリアーか?ヘビーウォーリアーじゃないのか?ってぐらいの体格。多分前襲撃してきた冒険者全員を正々堂々の勝負ならソロで倒せるぐらいではあると思う。専属のゴブリーナがいる。
インテリゴブリンが5、はまぁ、いつも通り。どこで手に入れたのかメガネをかけている。最近は鉱脈の研究をしているらしい。
ゴブリンシャーマンはヨボヨボしている。なんか最近ヤギの生き血とか集めてるらしい。何してんだろうか。
ゴブルドはさっき見たし、ゴブルガは最近更に身長が伸びたらしい。それ以上でかくなってどうすんだ。
さて、ここから数を増やす作業に入る。いや、そういった意味じゃない。
インスタントダンジョンだ。皆の希望としては、外敵の恐怖がまだ拭えないらしく、とにかく強いモンスターが欲しいとの事だった。後料理が教えられるのがヒトアだけだし、あまり専門性は無いので料理ができるモンスターが欲しいらしい。それは人間じゃないと無理じゃなかろうか。
まぁ、まずは行けそうな強いモンスターを......。
え?出産が始まったから見守って欲しいって?歩みを進めて、出産のために作った施設。出産院に向かう。出産慣れしたゴブリーナ達がそこに勤めていて、死産の確率も大分下がったらしい。
そして、十人ほどのゴブリーナ達が俺が入った瞬間により一層力強くいきむ。呼吸法を出産院のゴブリーナ達は指導している。
そして、元気なゴブリン達が足に掛けられた布から三〜五匹が連なる様に出てくる。うちの一人に元気がない。息をしていない。皆に暗いムードが漂う中、俺はそのゴブリンに掛けられる最大級の回復魔法をかける。
すると、元気に産声をあげ、ゴブリーナから感謝された。そして、ゴブリン達に祝福が欲しいとの事で、頭に息を吹きかける。これはゴブリン流なのかよくわからないが、頭が良い子になります様にという祈りが込められている。
それが終わると、久しぶりにあの感覚と共にあの声が聞こえる。
『覚醒オーガ個体名ゴブルは進化の条件を満たしたため、進化が可能です。』
それを承諾すると、意識が強制的にシャットダウンし、床に崩れ落ちる。ゴブリーナ達があたふたと慌てる。赤子の泣き声がより一層強くなる。
そして、俺は白い世界に立っていた。そこは霧が立ち込める中、無機質な顔立ちの女神がこちらを見て、語り始める。それはとても流暢に聞こえる。
『貴方は、この世界を救う救世主。しばらくは束の間の平穏を楽しんでください。しかし、二十年以内に世界を征服して下さい。さもなくば、世界は闇に覆われる。」
その声と共に、俺の意識は戻る。まぁ、大体喋ってることは予想通りだったな。さて、俺はどうなったかな。
昨日投稿後のPVが片手の指で足りるほどしか伸びなくて死ぬほど焦りました。深夜帯にいつも通りになって安心しましたけどね。さて、久しぶりのコロニー編です。コロニーと学園を交互にやるスタイルになるとは思います。
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