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夜通し頑張った結果

 一心不乱に掘り進め、いったいどれだけの時間がたったのだろう?


 いつも俺のツルハシさんの掘削力は抜群だった。


 体力強化の意味も込めて、もはやパワードスーツに頼るようなことはしていない。


 しかしつらい戦いだった。


 具体的に言うと、土も岩もとても重い。


 わかっていても果てしなく重い。


 しかし基礎体力など筋肉を使わなければ養われはしないのだ。


 そして苦労のかいあって、俺はたどり着いた。


「オ…オオオ……こ、これが?」


『ポータルの起動を確認しました』


 テラさんがチェックを終えた瞬間、俺は拳を振り上げて喜びに打ち震えた。


「マジで!? おおお、たぎってきた、たぎってきた!」


 体は寝不足で重たいけれど、心は熱く燃え上がる。


 こんなものがまだ眠っているとは、やはりここは宝の山だ。


 反則技かもしれないが問題が解決するのなら憂いはもはやない。


 新しい展開に二の足を踏む必要は、これっぽっちもなくなったと言っていいだろう。


「よし……これはいくしかないな。懐かしの王都へ」


『マスターは。王都という場所に行ったことがあるのですか?』


 俺はテラさんの質問に頷く。


「ああ。あるよ。あそこはね……俺を召喚した場所なんだ」


 忘れるわけがない、懐かしの王都。


 様々な思い出があるにはあるが、もはやそれはすべて過去のことだと割り切ったはずだ。


 そして避ける理由もない。


 俺は王都に足を踏み入れるだろう。だが今は。


「…………すまん、限界だテラさん…………zzzzz」


『その寝息はもはや古風なのでは?」


 気合を入れようとした俺は、耐久力が限界を迎えた。


 とにかくその日は泥のように睡眠確定である。


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