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PS ヒーロー始めました。  作者: くずもち
パワードスーツ起動編
33/462

異世界の日常は波乱に満ちている

「……うむ。大変な事をしてしまったかな」


『そのようです』


 歯ブラシでごしごしと歯を磨きながら、テラさんと昨日のトップニュースについて語り合う。


 オークの根城大炎上。


 町ではそんな噂が囁かれている。


 ちなみに俺は火をつけたりはしていない。


 それをやったのは、噂の騎士団長。


 灼熱のシャリオ=メルトリンデ嬢であるともっぱらの噂である。


 名前は……うろ覚えだったが、灼熱と言えば頭に出てくる顔は一人だった。


 燃え上がる真っ赤なドリルヘアーのお嬢様は、行動も魔法同様苛烈そのものらしい。


「あのお嬢様、すげぇことするよね」


『頭目を仕留めたマスターが言う事ではないかと』


「そりゃそうだわな」


 なんにせよ。一つ戦いが終わった。


 マフラー闘法は本番でも予想外に効果的だったし、魔力を吸収するという性質は俺の無駄魔力が初めて日の目を見た。


 今まではやけに遠く感じた、魔法も、科学も、未知の可能性も今ではグッと俺の身近にある気がした。


 さてここからどこまでやれるものかは、やってみなければわからない。


「ま、全部これからだ。スーツが動いた以上、これからの活動もどんどん考えて行こう」


『そうですね。そもそもヒーロー活動と言う物も随分漠然としたものですので』


「……そうね」


 身も蓋もない事を言うテラさんに俺は渋い顔で一応頷いておいた。




 コンコンと家のドアがノックされる。


 俺は慌てて地下の扉に鍵をかける。


 さて今日はいったい誰が来たのだろう?


 扉を開けると、そこには赤いドリルヘアが揺れていた。


「ごきげんよう。よろしいかしら?」


「……はい。おはようございます、お嬢様。今日は何のご用でしょうか?」


 俺は恭しく頭を下げる。


 よし掴みはとりあえず紳士的に、店長風にいってみるとしよう。


 俺が行動した結果、果たしてお嬢様はここに何しに現れたのか?


 俺は今日もまた異世界に試されていた。


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