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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

今世の私達家族の繋がり。

作者: かかし

寝る前に書いたので脱字以前の問題があると思います(笑)

クローゼット越しに見えるのは、前世、腐女子だった頃に(今も腐は健在だけど、今は男なので腐男子だ。)大好きだったBLゲーム、『家庭内恋愛しよう?~息子達に迫られちゃう!~』の逆ハーレムエンドのクリアを物語る一枚の綺麗なスチル...。


「あぁっん!はあぁんんっ......」


「お母さんっ!可愛い...可愛い......」


「可愛いよっ......おふくろっ...!」


「ママ......ママ......エロい...可愛い......」


「直輝っ!とても可愛い...、私の天使...」


四人の愛しい者に向けるような綺麗な瞳は次の瞬間ヒヤリと冷えた。


「「「「......愛しいからこそ、もうギブアップとか失望させるような事言わないでね?俺達にとってはこんなの、本番前のウォーミングアップみたいな物なんだから...」」」」


元腐女子、現腐男子として、大好きなBLゲームのスチルを生で見れるのは、もう死んでも良いと思えるほどの光栄な事だ。

ただ、一つ文句を言わせていただくならば一つ言いたい。


ーー何故私をよりにもよって、攻略対象者の実の兄弟に、しかも作品で唯一の悪役に転生させるかな!?



※※※


『家庭内恋愛しよう?~息子達に迫られちゃう!~』というBLゲームは名前こそ酷いが内容は結構面白い部類に入る作品だ。

ゲームの名前から、良く軽いゲームのように感じるが、実は名前に“家庭内恋愛”の文字があるだけあって、結構シリアスが多い作品でもある。


始まりは、主人公。山岸直輝やまぎしなおや(すなわち今世の私の育ての母だ。)の姉、河田美幸かわだみゆきの事故による突然死がきっかけだ。

姉の河田美幸は、河田家長男。河田宗司かわだそうじと結婚しており、四人の子供もいた。


主人公、山岸直輝は姉の河田美幸と容姿が似ていた。いきなり知らない人が母親として押し掛けるより、姉の河田美幸と容姿が似ている河田直輝のほうが馴染みやすいだろうという河田宗司の配慮もあって、姉の子供を育ての親として育てる事にしたのだ。


ーーその子供と言うのがこのゲーム『家庭内恋愛しよう?~息子達に迫られちゃう!~』の攻略対象者達だ。


長男の、海人かいと。次男の、拓斗たくと。この二人は一卵性の双子でもあり、セフレでもある。

前世の私からしてみればわざわざ同じ顔の奴とセフレになるなんて理解不能だと思っていたが、どうやらお互いの心の傷の舐め合いみたいなことをしていたみたいだ。

長男の海人と次男の拓斗は一卵性の双子なので見分けて貰えないと言う王道が攻略ポイントだ。


だけれど実は、海人と拓斗の髪の色は違う。


拓斗の髪は、青に銀を混ぜたような色だ。光が当たるとキラキラと光る綺麗な色だ。それに比べて、海人の髪の色は濃い青なのだ。

だが、直輝が母親として河田家に来たときにはもう既に拓斗の髪の色は、海人と同じ濃い青に変わっていたのだ。


ーー拓斗は海人と同じ髪色に染めていたのだ。


そこで大きく矛盾している事に気が付くだろうか。この双子の攻略方法は二人を見分ける(・・・・)だ。

そう、矛盾しているのだ。見分けて欲しいのならば拓斗がわざわざ海人と同じ髪色にする意味がわからないのだ。

そこも逆ハーエンドを選ぶのなら大きく関わって行く。

そこに気付かずに逆ハーエンドにいくと攻略対象者達に『ドs』が入って行くのだ。ドSが好きなプレイヤーはわざと気付かない振りをしていたが、そういうプレイヤーは気付いていないのだ。ドs要素が入ると言うことは攻略対象者達の好感度も下がっていっているということに。


そして、三人目の攻略対象者は、河田裕太かわだゆうた河田智哉かわだともきの双子の兄弟の弟、河田裕太だ。

因みに河田智哉は今世の私でもありこの作品で唯一の悪役でもある。


顔は全く似てなく、もいろんのごとく二卵性だ。だが、辛うじて髪の色等は同じではある。

攻略対象者の河田裕太は童顔ではあるがたまに大人っぽい仕草や表情をするので前世ではこの魅力にやられて裕太グッズを大量購入するおオネェ様が続出したのにはビックリした。


で、四人目の攻略対象者が、河田宗司だ。因みに隠れ攻略対象者なので、ゲーム内でも深くは触れていなかった。

謎のベールに包まれている感じの人だ。こちらは女性から人気が高かったのを覚えている。



※※※


さて、今の回想で忘れていた事を思いだした。


ーードsが入るほど好感度が下がっている。


先ほどの台詞をもう一度思い出して見よう。


『......愛しいからこそ、もうギブアップとか失望させるような事言わないでね?俺達にとってはこんなの俺達にとってはこんなの、本番前のウォーミングアップみたいなものなんだから...』


ーーガタッ


ヤバッ!動揺してクローゼットに腕ぶつけちゃったっ!


「智哉?そこに居るんだろ?」


「智君~?盗み見なんていけないな~?」


「智兄?上手く隠れられているとでも思ったのですか?」


「智哉。でて来ないと俺達から行くよ?」


「ひぃっ」


四人全員が私の名前を狂ったようにそして、愛しそうに呼ぶ。


「「「「観覧代を貰わないとね?智哉(智君)(智兄)?」」」」


そこで、私の意識が途切れた.........。


だが途切れる前に『家庭内恋愛しよう?~息子達に迫られちゃう!~』作品がゲームのPRで言っていた事を思い出した。


『ドsと引き換えに無くなった好感度は他のキャラ(・・)に移る事があるのがこの作品の見所でもあります!』


私は心の中で叫んだ。


ーーそんな設定いらねぇよっ!



もっと長くじっくり書きたかったのですが、寝落ちしては元も子もないので短く書きました。

腐女子、腐男子の皆様の腐エナジー(?)に少しでも貢献できた事を願ってます!

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