ぼくの夢 後編
第17話です
「おじさんは来月にでもこの店をたたもうと思う・・・」
それはまだ子供のぼくにはあまりに衝撃的な言葉で、何でおじさんが店をやめようとするのかぼくにはまったく理解できなっかた。
「何で・・・?」
「う~んちょっとな」
ぼくが声を絞って聞き返した時にはおじさんはいつもの笑顔に戻っていた
それから、ぼくが「何で」 と何回聞いてもおじさんは絶対に理由は教えてくれなっかった
本当に自分勝手な考え方だけど、何故かおじさんに裏切られた様な_そんな気持ちになった
それでも時間が過ぎればなんでおじさんが店をやめたのかうすうす気づいてきて、
なんでやめるのかわかると同時に、ぼくの中の何かがしぼんでいくような感覚があった。
__ぼくの夢の話はあっさりしているようだけどこれでおしまい。
すべて話し終えて静かに息を吐く
ぼくはもう一度桜木に向き直って苦笑いを浮かべる
「あの・・・オチは特になくてこれだけなんだ」
よくよく考えれば改めて人に話すような内容でもない気がする
でも、桜木は一言一言真剣に聞いてくれた。
ぼくは純粋にそれが嬉しかった。
「ありがとう・・・」
桜木が少し微笑む__それだけなのにまた上がる心拍数
本当に何なんだろうかコレは。
(明日たける辺りに聞いてみるか・・・)
ぼくは気を取り直して前々から気になっていた事を聞く。
「あっあのさ・・・桜木の夢の話も聞きたいな」
「・・・えっ」
桜木にしてはめずらしい気の抜けた声をだす。
(やっぱりだめかな・・・)
桜木はしばしの間考えていたが
「いいよ」
と引き受けてくれた
(・・・・よし)
ぼくは背中の後ろで小さく握りこぶしをつくる。
桜木はゆっくりと話し出した。
「私が歌手を目指そうと思ったきっかけは____」
なんかまた微妙な感じになってしまいました
ごめんなさいm(_ _)m