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ぼくの夢 前編

第16話です


レオさんリンゴさん感想ありがとうございます!

幸い、桜木にすぐ追いつくことができた。

とりあえず、桜木の横に並んで歩く。

ぼくらは会話もなくトボトボと足を進めた。


「ねぇ」

「・・・何?」

ぼくが声をかけると桜木は立ち止まってこちらを向いた。

「秋奈、桜木にどこまで話したの?」

「・・・将来の夢のこと?」

ぼくの将来の夢ーーそれは、

「ぼくがカフェ経営目指してるって話」

「おじさんがカフェを経営していて、小林はそれを継ぎたかった。

 だから、小学生のころ料理の練習をしていたから上手だって・・・」

(あぁ、そういえばそうだったな・・・)

ふと、おじさんのカフェにもぐりこんで料理の味見をしたり、料理を教わったことを思い出す。


「私も聞いていい?」

「う、うん・・・」

「私・・・昔のことでも小林の将来の夢の話聞きたい」

(・・・・!!?)


「はっはい!わかりました」

「・・・なぜ敬語?」

まさか桜木の口からそんな言葉が出てくるとは

あまりの不意打ちになぜか脈が速くなる。

(お、落ち着け・・・)

ここ最近よくなる変な動機。いつも急に起こって、ぐっと心臓が縮まるような感覚。

とりあえず、ゆっくりと息を吸って吐き出す。


「えっと・・・」

呼吸を整えたぼくはゆっくりと語りだした。



__ぼくが初めておじさんの店に行ったのは確か5歳の時



きれいに掃除された店内に流れる穏やかな音楽 ふわりと漂うコーヒーと料理の匂い

ぼくが知っていた家族連れでよくいくファミレスとは全然違うちょっと大人っぽい雰囲気

これをあのお人よしのおじさんのお店とは信じられなくて何度も母さんに「本当に?」と聞いていた。


店の奥で真剣な表情で料理するおじさんはぼくにはテレビの中のヒーローとはまた違う格好よさを感じていたし、そのころからぼくはほぼ毎週おじさんの店に潜り込んでいた

おじさんの店はそこそこお客さんも入っていたしそれなりに儲かっていた・・・と思う


ぼくが小学校になると皿洗いを手伝わせてくれたし、時間があるときは簡単な料理も教えてくれた


ぼくにとっておじさんは憧れの人だった。


ある時ぼくは、大きくなったらこの店をくれといった。

おじさんは笑って「いいよ」と言ってくれた。

たぶん本気にされてなかったんだろうな・・・。



でもぼくが小学校4年の夏___

ぼくはいつものようにおじさんの店に遊びに来ていた


「なぁ、ハルト」

「何?」

いつも笑っていたおじさんが珍しくまじめな顔をしていた

そしてまるで諭すように


「おじさんは来月にでもこの店をたたもうと思う・・・」



 






なんか投稿が遅くなってすみません

ちょっといろいろありまして・・・

これからは早く投稿できるようにがんばります!

m(_ _)m

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