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10、風に飛ばされた遺書 ─ 早瀬 晶 高校二年生(17) ─
遺書なんて書くのは初めてなので、変な書き方になっていたら申し訳ありません。
わたしは、わたし自身の意思で自分の命を絶つことを選択しました。
ここにはその理由は述べませんが、そう決意するに至ったのは全てわたし自身に起因するものであり、学校や家庭、その他外部的要因によるものではないことだけをここに明記しておきます。いじめや、家庭内の不和、その他の要因があったわけではありません。
両親へ。
十七年間育ててくれてありがとうございました。
勝手に死んでごめんなさい。わたしのことは初めからいなかったものと思ってください。
兄へ。
愛しています。愛していました。
百の言葉を費やしてもわたしの胸のうちの全てを語ることは出来ません。
どうかわたしのことを忘れないでください。
憎いあの女へ。
これが逆恨みであることは百も承知していますが、あえてあなたに言葉を残します。
しんじゃえ。
追記
名前も知らない女の子へ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。許してください。ごめんなさい。
四月十七日 早瀬晶




