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1、とある通行人Aの日常 ─ 早瀬 あきら 高校二年生(17) ─
章ごとに語り手が変わる書き方になっています。語り手は各サブタイトルを参照下さい。
短い掌編、短編を連ねてひとつの出来事を語る変則的な構成になります。
またジャンルは推理としましたが、犯人を推理するようなお話ではありませんのであらかじめご了承下さい。
休日の午後、日課の体力作りのためにジョギングに出かけた。
いつものジャージとTシャツを着て、それからスポーツタオルを首にかけた。
まだ梅雨も始まっていないというのにお日様がかんかん照りで、日射病とか危ないかなと思ったので、ベルトポーチに氷を入れたスポーツドリンクを用意した。
いつもの川原のジョギングコースに向かい、2キロのコースを3週ほどしたところで、今日はもうちょっと、先まで行ってみようかなという気になった。
小さい頃からここのジョギングコースはよく走っているのだけれど、なぜか、どうしても足が進まない場所というものがあって、5キロのコースに行ったことは無かった。
だけど、今日はなぜか、いつもの2キロコースの先を見てみたいと思った。
少し休憩をして、スポーツドリンクを半分ほど飲んでから靴紐を結び直す。
ちょっと、全力で走ってみよう。
スタートラインに立って、よーいどん。
思いっきり走ると、風が気持ちよかった。




