表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙女ゲーの攻略キャラに転生したけど、気づいたらヒロイン無視して戦闘狂になってた話。  作者: 幸運寺大大吉丸@書籍発売中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/8

第5話 悪役令嬢、悲しみの対抗馬不在

-side エミリー(悪役令嬢)-




 悪役令嬢、それはヒロインがいてこそ輝く存在。

 純粋無垢なヒロインとは違い、素直になりきれず、ツンデレな感じが可愛いと意外と人気なキャラでもある。



 そんな彼女だが、


「そ、そんな。ヒロインちゃんが死んだですって!?」


 ヒロインが死んだことで、存在意義を失うという危機に直面していた。



(私の好感度の高さはヒロインちゃんで持っていたようなもの。

 ヒロインちゃんが死んでしまったなら、この先どうやってこの地位を保てばいいのかしら。)



 流石悪役令嬢。自分の立場をよく把握しており、計算高かったりする。ただし…、


(そうよ、そうだわ。気合よ。気合と根性で強くなれば、きっとみんな振り向いてくれるはずだわ。そうとなれば、学園に通って特訓ね。そうですわ〜。)


 何がそうなのかはよくわからないが、彼女は計算高い脳筋だった。



 悪役令嬢は既に試験をクリアしていたので、入学まで学園に通う必要はなかったが、そういう経緯があり、少し早めに学園に通って学ぶことにした。



 そして、学園に向かっている道中に、突然、ホワイトタイガーの群れに襲われてしまった。


「まあ、大変。私も戦いますわ。この中で1番強いの私ですし。」


 そう、悪役令嬢ことエミリーは魔物ホイホイなだけあって、こういうことに慣れていた。

 しかも、キャラの立ち位置的に誰にも頼ることができないボッチなので、攻略キャラに頼らず、魔物を一人で倒していた。

 ゆえに、腕っ節ならアランにも匹敵するくらいの強さを誇る化け物である。



「ひ、姫様は中で待っていてください。我々が戦いますので。」


 しかし、そんなことを知る由もない彼女の父親の私兵は、足手まといになるから中に入っていて欲しいと頼んだ。



「わかったわ。(確かに。ホワイトタイガーなんて雑魚、あなた方でも余裕でしょうから、ほっといても大丈夫でしょう。)」


 悲劇は繰り返すというが、この時彼女もまた、アランと同じ勘違いをしてしまったのだった。





  ♢ ♢ ♢ ♢ ♢





 それから、しばらくの間、彼女はクッキーを食べながら優雅にお茶をしていた。


「このチョコチップクッキーもいいけど、こちらの塩キャラメルクッキーもいいわね。

 あ、そうだ、忘れてたわ。外の様子はどうなっているのかしら。

 ……………!!まあ、大変だわ〜!」


 この状況で周りを忘れてお菓子を堂々と食べれるほど図太い神経の持ち主だが、強者ならではの行動だろう。



 いつもなら、この図太さは魔物との戦いにおいて役に立つが今回は裏目に出てしまったのである。

 なんせ、兵の半数近くが死んでしまっていたのだから。


「今すぐ助けないと。フンヌッ…」


 おおよそ、貴族の令嬢とは思えない声をあげて、エミリーはドアを破壊し、飛び出そうとした。そんなとき、



「フハハハハ。くらえ、“破滅の光”」


 これまた、貴族の当主とは思えない声をあげ、ホワイトタイガーを瞬殺した者が現れた。



「まあ。流石アラン様、なかなかですわね。(あまり、貴族の殿方っぽくないですけど。)」

 

 自分のことを棚に上げ、大ブーメランな感想が浮かんだ悪役令嬢であった。



(それはそうとさっきから、アラン様に失礼なことを護衛が言っている。黙らせなければ。)



 バコンッ、メキメキ…。





---------------------------


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ