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純潔の堕天使  作者: 海月-トルテ-
-純潔-
21/27

血濡れの堕天使

読書の皆様にこの作品を楽しんでもらえますように...。

「死神と悪魔はまだ来ないみたいだな。まさか、見捨てられたか?」

「...わざわざそんな事を言うために来たの?ふふっ、あなたも暇なんだね。」

「何とでも言え。お前はただ、死を待つだけなんだからな。」

レークスが去り、今日も入れ替わりでリリアーナが入って来る。リリーはリリアーナの存在を確認すると、立ち上がってリリアーナに近付いた。

「ん?どうしたの?」

「リリアーナって、お兄さんとかいるの?」

「うん、いるよ〜!でも、今はどこにいるか分からないんだ...。」

リリーはリリアーナの言葉を聞いて、リリアーナと会った時から抱いていた疑問が確信に変わった。リリーはすでに、リリアーナから鍵を奪い取る事が出来るギリギリの距離にいる。本気を出せば、リリアーナの鍵を奪い取れる。だが、リリーは一つの疑問を抱いた。

「...そのお兄さん、もしかしたら死んじゃってるかもとか思わないの?」

リリーの言葉に、リリアーナは少し黙り込んで、ゆっくりと口を開いた。

「お兄ちゃんが死んじゃうなんて、とても考えれない。だって私、お兄ちゃんの事が大好きだから。」

リリーの目に映る彼女は、裏表の無い、汚れを知らない、本当に綺麗な物。この存在は、リリーのハッピーエンドに邪魔だ。

「そこまでだ。」

「...っ!」

リリーが自分の手錠を力技で外し、リリアーナのポケットに手を伸ばそうとした瞬間、背後の壁を壊し、レークスがリリーの首に剣を突き立てた。

「レークス...どこまで私の邪魔を...!」

「リリアーナ、君は部屋に戻っていろ。こいつは、ここで処刑する。」

リリアーナは、リリーの方を少し悲しそうに見つめながら、部屋から逃げる。リリアーナが部屋から出た事を確認すると、レークスは剣を振りかざす。

「堕天使、言い残す事はあるか。」

「...ば〜か。あなたの負けだよ、レークス!」

その瞬間、リリー周りに強力な衝撃波が放たれ、約半径100mが崩壊する。リリーの背中からは、黒い翼が四つ生え、リリーの目の色は黒く染まる。

「総員!戦闘準備!目標、純潔の堕天使!!」

「あはははっ!マトリサイド達に見られたらまずいけど、関係ないよね!だって、見られる前に終わらせればいいもの!!」

その時、レークスの頭にある場面が過ぎる。かつて、レークスは友達、家族、周りの人間全員を何者かに殺された。その惨状を生み出した当本人は、もうお腹がいっぱいだからとレークスを見逃した。その者も、四つの黒い翼を持っていた。

「貴様か、貴様が...!!」

「さあ、殺り合おうよレークス。私、今は腹ぺこだからさ!」

今回のお話、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、応援よろしくお願いいたします!

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