血濡れの堕天使
読書の皆様にこの作品を楽しんでもらえますように...。
「死神と悪魔はまだ来ないみたいだな。まさか、見捨てられたか?」
「...わざわざそんな事を言うために来たの?ふふっ、あなたも暇なんだね。」
「何とでも言え。お前はただ、死を待つだけなんだからな。」
レークスが去り、今日も入れ替わりでリリアーナが入って来る。リリーはリリアーナの存在を確認すると、立ち上がってリリアーナに近付いた。
「ん?どうしたの?」
「リリアーナって、お兄さんとかいるの?」
「うん、いるよ〜!でも、今はどこにいるか分からないんだ...。」
リリーはリリアーナの言葉を聞いて、リリアーナと会った時から抱いていた疑問が確信に変わった。リリーはすでに、リリアーナから鍵を奪い取る事が出来るギリギリの距離にいる。本気を出せば、リリアーナの鍵を奪い取れる。だが、リリーは一つの疑問を抱いた。
「...そのお兄さん、もしかしたら死んじゃってるかもとか思わないの?」
リリーの言葉に、リリアーナは少し黙り込んで、ゆっくりと口を開いた。
「お兄ちゃんが死んじゃうなんて、とても考えれない。だって私、お兄ちゃんの事が大好きだから。」
リリーの目に映る彼女は、裏表の無い、汚れを知らない、本当に綺麗な物。この存在は、リリーのハッピーエンドに邪魔だ。
「そこまでだ。」
「...っ!」
リリーが自分の手錠を力技で外し、リリアーナのポケットに手を伸ばそうとした瞬間、背後の壁を壊し、レークスがリリーの首に剣を突き立てた。
「レークス...どこまで私の邪魔を...!」
「リリアーナ、君は部屋に戻っていろ。こいつは、ここで処刑する。」
リリアーナは、リリーの方を少し悲しそうに見つめながら、部屋から逃げる。リリアーナが部屋から出た事を確認すると、レークスは剣を振りかざす。
「堕天使、言い残す事はあるか。」
「...ば〜か。あなたの負けだよ、レークス!」
その瞬間、リリー周りに強力な衝撃波が放たれ、約半径100mが崩壊する。リリーの背中からは、黒い翼が四つ生え、リリーの目の色は黒く染まる。
「総員!戦闘準備!目標、純潔の堕天使!!」
「あはははっ!マトリサイド達に見られたらまずいけど、関係ないよね!だって、見られる前に終わらせればいいもの!!」
その時、レークスの頭にある場面が過ぎる。かつて、レークスは友達、家族、周りの人間全員を何者かに殺された。その惨状を生み出した当本人は、もうお腹がいっぱいだからとレークスを見逃した。その者も、四つの黒い翼を持っていた。
「貴様か、貴様が...!!」
「さあ、殺り合おうよレークス。私、今は腹ぺこだからさ!」
今回のお話、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、応援よろしくお願いいたします!




