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純潔の堕天使  作者: 海月-トルテ-
-黄金都市-
11/27

異形殺し

読書の皆様にこの作品を楽しんでもらえますように...。

轟音が鳴り、リリー以外の三人が外へ投げ出される。至る所にヒビが入り、今にも崩れそうな建物の中では異形の化け物と一人の天使が戦っている。

「ちっ、僕が外に投げ出されるなんて、相当な化け物だな!」

「元々あった剛力に更に強い化け物の力が加わったんです。当たり前でしょう。」

三人はバラけて違う方向からスカーレットを狙う。現在、リリーはスカーレットの攻撃を避けているだけ。防ごうにも、スカーレットの攻撃は打撃などでは無く、斬撃なため、手ぶらのリリーでは防げない。

「リリー!伏せて!!」

リリーが伏せた瞬間、フィシルがスカーレットの周りを走り、ワイヤーでスカーレットを拘束する。それで生じた隙を、フラクセンとレークスが叩く。

「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!」

スカーレットが叫び、スカーレット以外の四人が吹き飛ぶ。

「...っ!私は何回壁に叩き付けられればいいの!!」

「フィシルさん!避けて!!」

スカーレットが投げ飛ばした鎌がフィシルの眼前まで迫る。いくら素早いフィシルといえど、この距離からの回避は不可能。だが、その鎌をレークスが防いだ。

「油断するな。この状況で一人でも欠けたら負けるのはこっちだぞ。」

「言われなくても分かってる!」

再び四人で攻める。鎌を投げ飛ばし、武器が無くなったため、さっきよりも攻めやすくなった。四人の攻撃が、スカーレットに当たり始める。

「あ...んた...!あんたの...せいで...!!」

スカーレットの目が赤く光る。

「あんただけはぁ!!」

スカーレットがリリーの首を掴み、壁に叩き付ける。

「うぐっ!」

「リリー!!」

「邪魔をするなぁ!!」

スカーレットから衝撃波が放たれ、スカーレットに近付こうとした三人がさっきよりも強く、壁に叩き付けられる。

「...っ!リ、リー...!!」

スカーレットはリリーの首を締め付ける力を強める。このままでは、リリーが殺される。そうなれば、この三人でスカーレットに勝つのは不可能。この場の全員に、全滅の文字が過ぎった。

「いや...だ!死にたくな...い...!」

大きな天窓が割れ、スカーレットの頭にナイフが刺さる。それと同時に、黒い死神が舞い降りる。

「来た...なぁ!リーパー!!」

スカーレットはまだ動いており、標的をマトリサイドに変え、鎌を拾って走り出す。マトリサイドは、冷たい青い眼光でスカーレットを睨む。

「死ねぇ!リーパー!!」

「避けて!マトリサイド君!!」

スカーレットが振り下ろした鎌を、マトリサイドは横に受け流し、腰に装備していたマチェテを取り出し、スカーレットの首を切る。スカーレットの赤い眼光は、最後にどこまでも深く、氷の大地のように冷たい青い目を焼き付け、色を失った。

「ゴミが。」

今回のお話、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、応援よろしくお願いいたします!

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