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純潔の堕天使  作者: 海月-トルテ-
-黄金都市-
10/27

異形の者

読書の皆様にこの作品を楽しんでもらえますように...。

「あのさ...。」

「はい、どうかいたしましたか?」

「これって、どういう状況?」

現在、フィシルとリリーは、レストランでフラクセンとレークスの二人と食事をしている。

「どういうって、見ての通り食事ですよ?」

「いやいや、奢ってくれるのはありがたいんだけど、なんで私達で食事なんか...。」

「なるほど、そういうことでしたか。ただ、私が空腹でしたので。」

「は?それだけ?」

「はい。」

敵同士での食事。この場にいるフラクセン以外の者が、フラクセンの行動を不思議に思っていた。

「この都市を統べる者が空腹時に食事も出来ないなど、あってはならない事ですよ。」

「はぁ、それは分かったから。それで、スカーレットはどうするのさ?協力っていっても、倒した後はあんたらはすぐに私達を殺しにかかるでしょ?」

「ええ、それはもちろん。」

フラクセンとレークスはスカーレットを倒す際に、フィシルとリリーに積極的に戦わせ、疲労したところを叩く。そういう作戦を考えているのだと、フィシルは予想している。だから、協力するのは得策ではない。

「ちっ、話になんない!リリー、もう行くよ!スカーレットも置いて、この都市を出よう!」

「えっ、でも...。」

「大丈夫。どうせ、こいつらはスカーレットを倒す気でいるし。」

フィシルがリリーを引っ張ってレストランを出ようとすると、レークスが口を開いた。

「言っておくが、ブラッドはあの少年を狙っているぞ。」

「は?そんなの分かんないでしょ。」

「いや、ブラッドは戦いの最中もあの少年を見ていた。ここで殺しておかなければ困るのはお前達だ。それに、僕らではあいつには勝てない。」

レークスは嘘をついてはいない。フィシルはレークスの目を見つめ、席に座り直した。

「じゃあ、条件付きで手伝ってあげる。」

「ほう、このフラクセンに交渉とは。」

「1、私達が無事に都市を出れるまで争いは無し。

2、私達に報酬金として金貨5枚を渡すこと。

3、あんたらが過去に人攫いをしたか、もしくは人攫い をしている連中を知っていたら教えること。

これが条件よ。」

フィシルはマトリサイドの目的のためにも更に情報収集をすべく、二人に条件を出した。

「1と2は分かりますが、3はどういう意図が?」

「あんたらには関係ない。それで、もちろん受け入れてくれるよね?」

フラクセンとレークスは少し頭を抱えた後、目を合わせてフラクセンが口を開いた。

「いいでしょう。私もブラッドに居座られては厄介なので、その条件を飲みましょう。」

「よし、決まりね。じゃあ、早速...。」

「ちょっと待ってください。私の食事がまだです。」

フラクセン以外の三人は、上げていた腰を下ろし、同時に深いため息をついた。


四人がパーティー会場の扉の前に立つ。中にはスカーレットの禍々しくも神々しい気配がする。

「話をまとめると、その天使さんがブラッドを倒すための鍵だと?」

「うん、彼女は不完全な天使。だけど、普通の人間が太刀打ち出来るような奴でもない。だから、完全な天使である私じゃなきゃ勝てない。」

「天使だとか意味が分からない。僕はそんなものが実在するとは思わないけどね。」

「実際にここにいるでしょうが。」

リリーが扉に手をかける。

「じゃあ、行くよ。」

リリーが扉を開ける。そこには、白い翼を生やした片翼の天使がいる...そのはずだった。だが、そこにいたのは。

「三人とも、前言撤回。あれは、人間でも天使でもない、化け物だ。」

片手に鎌を持ち、片腕が黒い翼と化し、赤い涙を流す、スカーレットがいた。

今回のお話、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、応援よろしくお願いいたします!

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