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ロッ記録  作者: えのしぃ
3/3

頭がちくわの人と出会ったのです

2020年冬ごろの作品

私の名前は青山ルミ。 なんの変哲も無い中学生なのです!


「おーい! ルミー! おっはよー!」

 校門をくぐろうとする私は、お友達の緑山マミちゃんに話しかけられたのです。 この子は一年生の時に同じクラスになったのです。名前が色と山ってつくのが同じだねーみたいなお話をして仲良くなったのです。


「マミちゃん、おはようなのです!」

「今日さー、ちくわが化け物になる夢を見たんだー」

「ちくわ? 不思議で面白い夢なのです。現実になったら面白そうなのです」

 他愛も無い冗談をかわしながら、私は昇降口にマミちゃんと一緒に入って行くのです。

――私はまだ知らなかった......この冗談が現実になるという事に......なのです。


 放課後......


「ルミ―! 一緒にかーえろ!」

 私とマミちゃんは別々のクラスで帰りのホームルームが終わる時間が少しだけ違うのです。大体、私のクラスの方が遅いので、マミちゃんはいつも待っててくれているのです。


「お待たせなのです。早速一緒に帰ろうなのです」

 マミちゃんと一緒におしゃべりしながら校門の外まで来たのです。その時!


「私ちくわ」

 !? 一体何なのです!? 目の前に、頭がちくわの人がいるのです!?


「えぇー! ウチの夢が正夢になっちゃたよー!」

 マミちゃんが思いっきり飛び跳ねているのです。


「ちくわ......好き?」

 ちくわの人が話かけて来たのです。ここで答えを間違えたら襲い掛かってきそうなのです。なんとなくそう思ったのです。きっと口裂け女とかと同じ様な感じなのです。


「好きだよ!」

「好きなのです!」

 私とマミちゃんはとっさにそう答えたのです。嫌いと言ったらきっと怒るのです。


「ポっ......ありがと......」

 ちくわの人が照れているのです......結構ちょろいやつなのです。ぼーっとその姿を見ていたら、ちくわの人は満足したようで、帰って行ったのです。


「なんだったんだろうね」

「謎なのです」

 不思議そうに首をかしげるマミちゃん。考えても仕方ないので、とりあえずお家に帰る事にしたのです。マミちゃんとおしゃべりしながら歩いて、途中の十字路でお別れしたのです。


「ただいまーなのです」

「おかえりー」

 家に帰ってきたのです。お母さんが晩御飯を作っているのです。


「今日のご飯は何なのです?」


「ちくわよー!」


「!?」 

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