救援に向かう前に
ギルド職員さんが続けるんだけど。
「この事態に向こうのザムトーさんから、ペネロッテさん達を救援に寄越してくれないかと話がありまして!」
おやぁ? 話がこっちに飛び火した?!
そりゃあ、まあ、ザムトーさんはアタシの移動力とか戦闘力は知ってるし、でも、Sランクの【氷刀】って人が殺られてるんだよ?
「【氷刀】のルテインってのは氷属性を使う魔法剣士で、武器も刀なんだけど」
「俺様っていつも言う、自意識過剰で他人なんか相手にしないし冷酷な男でね、嫌われものよ」
ケンジとミシェルによれば、その性格の悪さで敵が多く、誰も助ける人も居なかったんだろう、と。
歯向かう相手は力でねじ伏せようとしてくるらしく、ミシェルもケンジも過去にやりあって引き分けてたそうな。
「まあ、ルテインは置いておいて、ペネロッテなら、確かにランテルムに救援に行く手段も実力もあると思う」
「ケンジ達はどうするの?」
ケンジとアタシの会話にネルソンさんは申し訳無さそうに。
「すまんが、ケンジは此方に残って貰いたい」
あら、じゃあミシェルは連れてっても良いんだ?
「乱戦になると私は動きづらいから、同行した方が良さそうね」
スーリヤ達を見ると、みんな頷く。特にユリースは故郷のため、助けに行きたいとはっきり口にした。
うん、ザムトーさんの依頼と言うより、今のユリースの言葉でアタシも決めた。ランテルム救援にいきますか!
「そうと決まれば、ギルドカードを貸してくれ。3分で済む!」
ネルソンさんはアタシ達のギルドカードを預かって自分の部屋へ。
アタシ達がギルドホールへ戻ると、ネルソンさんも戻ってきた。
「今回のフォードの功績で、お前達のランクを一つずつ上げておいた。特にペネロッテはドラゴンスレイヤーだからな、二つ上がってAランクだ」
ほほう!それなら、アタシとスーリヤはAランク、ユリースとアリシアはBランクか!
思わぬランクアップに気分を良くしたアタシは、ミシェルも連れていざ出発、の前に。
「ケンジ、また会おうね!フォードの守りよろしく!」
アタシは空間収納から、作りおきのクッキーを取り出して渡すと共に、『この世界でお米って知ってる?』と聞く。
アタシの言葉に驚くケンジ。転生か転移か知らないが日本から来たケンジなら、この言葉の意味も判るだろう。
「後でまた会いに来るから!」
「おまっ、お前も……判った、死ぬなよ!」
さあ、ランテルムへ影異相転移だっ!
第二部書いて良いよ~って方は、よろしければブクマ登録や☆評価をお願いします!
モチベーションが上がります!




