無能なおっさん
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フォード冒険者ギルドは、アタシ達の報告に騒然となった。と言っても、当直のおっさんが一人で騒いでるんだけど。
なにしろ、アタシ達もスタンピードを証明出来るものがないし、このおっさん、コジーマは事無かれ主義で判断力も決断力もない老害な中間管理職のようだった。
冒険者ギルドは今、夜中のためギルドマスターが居らず、当直の受付のコジーマしか居ないのだ。で、この人、頭固いし、有事の対応力低すぎ。
一応、説得はしてみたんだけど。
「ランテルム冒険者ギルドに、アタシ達が一昨日まで居た事は確認とれるよね?普通の方法じゃあ、この時間にフォードには着くこと出来ないから、それが一つの証明になるけど。後は、スタンピードが本当かどうか偵察出せば良いでしょ」
もちろん、偵察も出さずに後手に回った場合、責任は取れるんでしょうね?と、念押しすることも忘れない。
「ランクBのボクの言うことも信用してくれないんだ?それって、ギルドの信用問題になるんだけどねえ?」
「街道沿いに今までスタンピードなんて、起こったことないんだよ。どうして信じられるか!」
「あのう、私はジオルグ・ランテルム公爵の娘です。私が言う事でも信じていただけませんか?」
ユリースは冒険者となってから、身分の事は今まで一度も言わなかったんだけど、流石に今回はそれを説得材料に使おうと考えたんだね。ところが。
「ランテルム公爵の娘だと?どこに証拠があるんだ!自分達の嘘を通すために詐称までするのか!」
駄目だコイツ。
「真偽判定の水晶あるでしょう!それで判断すれば一発じゃないのさ!」
コジーマ、忘れてたのか、言葉に詰まる。
そこに、アリシアが何かを荷物から取り出した。
「ここに、ランテルム公爵様からの証明書がございます。ユリース様の身分に関するものです。これでも信じていただけませんか?」
お~、こんな時のために、身分証明書持たされてたのね。
コジーマの顔色が青くなって、これがダメ押しになった。ようやく他のギルド職員やマスターの召集となったよ。
フォードのギルドマスターはネルソンと名乗った。
出勤してくると手早く色々と指示を出しアタシ達の話を聞いてくれて。受付のおじさんに苦労させられた事を伝えると、謝罪すると同時に降格処分にすると言ってくれた。
「あいつは自分で責任を取りたがらない奴でな。これまではなんとかやってこれたが、処分する良い理由が出来た」
どこにでも、ああ言う老害管理職って居るよねえ……で、アタシ達に対する迷惑料は?
この回の老害管理職のモデルは、実際に居ます。
実際にはもっと酷いけどね。三枚舌返しに都合の良い健忘症、感情的に怒鳴り、パワハラ三枚、決断求めると切れる、等々……
こいつ、合法的に殺してぇ~!と思った同士が数人居たよ(笑)
部署が離れたので今は接点がないけど、どうせ天罰が下ると思ってワクワクしながら待っています。




