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メスオーガの進化先は美少女でした。  作者: しゆ
第5章 スタンピード?!
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チビッ子オーガ

「て、てめえ!」


激昂して殴り掛かってくる男の拳を、すかさず召還した黒騎士が掌で受け止める。


「な、なんだ、てめえは?!」

「アタシが召還した黒騎士だよ」


冷ややかにアタシが言うと同時に、黒騎士のストレートが炸裂。


アタシはゆらり、と立ち上がる。


「アタシの大事なナツコさんとマーニャとピナッチを奪おうだって?」


愛槍、燕宿を取りだし、男達に突きつける。同時に、一旦、影空間に戻った黒騎士を奴らの背後に、黒槍、影鬼を構えて配置する。


二度と悪さしないように、寸止めならぬ、寸止まらずで連突攻撃!



男の額、頬、両肩、鳩尾、両膝への浅く突き入れる7連撃を繰り出し、両肩両膝を痛めて戦闘力を奪うと同時に恐怖を刻み込んでやる!


最後は槍を半回転させて石突きで股間潰しの一撃!


「さあ、次は誰だ?」


アタシが睨み付けると不良冒険者達は逃げだそうとし……黒騎士に捕まってギルドから殴り飛ばされた。



ギルド内は拍手喝采。この日の出来事で、ランテルム冒険者ギルドでアタシ達は一躍有名になると同時に、アタシは怪力と容赦なしの所業に、「チビッ子オーガ」と言う不本意な呼ばれ方で恐れられるようになってしまった。


こんなに可愛い少女なのに解せぬ……って、言ったら、パーティーの皆に総ツッコミされたよ。



アタシ達がパーティーを組んで早1ヶ月。


ユリースが冒険者ランクDに無事上がり、今日は隊商の護衛でランテルムから北の街フォードまで、片道3日の旅の途中。


初日は特に問題もなく、2日目の今日もこれまでのところ平穏で、今は野営の最中だ。


晩御飯は焼きたてのパンとコーンスープ、猪のあぶり肉にオレンジ。


パンはねえ、酵母を作りましたよ。


ブドウ潰して瓶に容れて温めて、時間経過する空間収納のウェストポーチに入れて発酵させてみた。


そしてパン生地も、強力粉を購入して練り、一次発酵までさせた生地を影空間収納に。


パン焼く時は、生地を早めにポーチ収納に移して二次発酵しておけば、木の枝に巻き付けて焚き火で焼ける。


コーンスープは、市場で売ってたトウモロコシを錬金術で分解したら、粉末が出来た。


牛乳とバターとチーズはランテルムの直売所で購入。


結局、バターとチーズ工房は見学させて貰ったけど、工房の規模が小さくて、牧場も小さなものだった。リデル村とは上手くやれば競合はしなさそう。むしろ、バターとチーズ製作を規模拡大したいって工房主さんが言ってたので、業務提携出来そうだ。


牛乳はパンにもスープにも大活躍だし、バターもパンに必須。アタシ達の野営の食事は非常にレベルの高いものになり、隊商の人達にも大好評だった。



夜半に夜番を交代し、ユリースとアリシアコンビから、アタシとスーリヤコンビに変わって、2時間程もした頃。



空気が変わった。虫の鳴き声が止まり、殺気なのか凍てついた雰囲気。

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