新天地へ?
手紙の中身は……
リデル村に、ランテルム公爵配下の騎士が6人逗留し、極楽鳥を探しているらしい。どうもユリース公女の完治の為には虹魔石がもう1つ必要だと。
本来、もう1つの入手についてアタシに依頼するつもりであったのだけど、あのゴミクズのせいでそれが叶わず、自力で虹魔石入手の為に、騎士達を派遣したと。
なお、ゴミクズ騎士は、騎士資格剥奪のうえ、実家の男爵家は取り潰し、本人は鉱山労働の刑に処されたと。
それで、もし叶うものならば、一連の出来事についてランテルム公爵自らアタシに謝罪したい旨の連絡があったらしい。
冒険者ギルドには公爵が謝罪し、この件は王家までも報告がされており、冒険者ギルドとしては、これ以上、ランテルム公爵とは事を構えるつもりはない、とのこと。
後はアタシの気持ち次第なのだが、アタシの所在が不明な為、具体的にどのように会うのか、まだ何も決まっていないのだとか。
カントスに居る事はエデンさんも知ってるし、冒険者ギルドとしても知ってるのだろうけど、あえて公爵に情報提供はしていないっぽい。
ふむ……アタシにはまだ虹魔石が残っているのだ。ユリース公女がまだ完治していないのであれば、協力するのはヤブ医者盛ってんじゃねえよ、じゃなくて、やぶさかではないんだけど。
ちょっとゴリデスとの出会いが最悪だったからなあ。
まあ、公爵はまともっぽいけど、権力者は信用したくないし……さて、どうしたものか。
チーズとバターの入手と、ランテルム公爵領の畜産状況見るついでで、行ってみるかぁ。
翌日、アタシはランテルムへ向かう事を冒険者ギルドへ伝え、カントスを出発した。
急げばあっという間だけど、乗り合い馬車に乗ってのんびりと向かう事にする。
カントスから、まずはモルダバー伯爵領最後の街ソトーゲへ、3日。道中の野営は特に問題もなく、他の乗客や野盗、モンスターのトラブルもなし。
ソトーゲの街には着いたけど、今回は素通りだ。ギルドにも顔は出さず、市場も覗いたけど、注目すべきものもなかった。
ここで、乗り合い馬車のタイミングが悪く、丁度良く乗れる便が無いことが判明。それならばと、徒歩で向かう事にする。
馬を手に入れるってことも考えたけど、使わない時の方が多そうだものなあ。
移動手段は魔道船完成まで、ガマンガマン。
そうして、歩きだしてからその日の夕方近くに、前方で異変を発見。
街道に武装した男達が居て、街道脇の木の上を見て武器を振り回している。
木の上から、弓矢で射掛けられているのか、数人が倒れていて、あ、また1人倒れた。
何の戦闘?




