ダンジョン再び
翌日ー
アタシは、再びドワーフ郷のダンジョンに居た。今回はベゼリーも一緒に。
と、言うのも……魔道船の設計図を見ていたギルビンさんが、あることに気がついたのだ。
「コイツの動力源の部分、特大級の魔石が必要だぞ。しかも、魔石周辺の外殻に、ミスリル鋼が必要とも書いてある」
出ました、ファンタジー定番のミスリル!
で、どうすれば入手出来るの?
「地下20層の恐らく門番と思われるゴーレムが居るとギルドには報告されていて有名な話だ。そいつがミスリルの輝きを持っていた、と。しかし、硬いし強いし、今までは誰も倒していない」
あの見掛けた奴か……あれ、ミスリルゴーレムだったんだ。
「ミスリル鉱石は滅多に見つからないし、発掘されても微々たるものだ。大量のミスリルと大きな魔石であれば、その門番を倒すしかないな」
それならば、倒しに行くんだけど、問題は倒せるかどうかだよね
ギルビンさん曰く、ガルダム合金製の新武器であればやれるんじゃないか、との事だけど、こればっかりは試してみるしかない。ベゼリーも自分のハンマーを今回はガルダム合金製の新武器に新調してきてた。
……なんか、スッゴいエグい武器だ。
形状は斧。ただし、刃はついていなくて切っ先にあたる部分は厚み10mm位、細かな円錐形の凸模様が付いており、斧本体部分は次第に肉厚を増している。
対ゴーレム用に打撃で硬いものを砕く事に特化した、「ブレイカー」と言う武器らしい。
アタシの燕宿より、よっぽど有効そうだ。
アタシ達は、ダンジョンに入り、早速、影異相転移を発動して他の皆には影空間に入ってもらい、チートな階層移動で潜っていく。
地下19層に着いた時だった。
「ちょっと待って!コボルドが居る!」
ベゼリーが怖い顔で言う。
ん?倒す?
当然、と獰猛にうなずくベゼリー。
ドワーフのコボルド嫌いは相当だね。
コボルドは6人一組でパーティーを組んで居るようだ。
現界に戻ると、アタシは奴等の正面に影従者を召還した。
影従者は黒槍(影鬼)を構え、ギルビンさんに用意して貰った全身黒塗りの金属鎧に身を包んでいる。その様子はさながら黒騎士だ。今度から黒騎士って呼ぶか。
黒騎士の出現に、コボルド達は驚いて武器を構えるが、そんな奴等にアタシ達は背後から攻撃を仕掛ける。
ナツコさんとマーニャコンビの、いつもの氷の槍が3体一気に仕留め、黒騎士とアタシで一体ずつ、そして最後に、ベゼリーが雄叫びを上げながらブレイカーを叩き込んだ。
……コボルドの身体、上下にちぎれ飛んだよ……




