ドワーフの地下迷宮1
ギルビンさんにリデル村のアイスクリーム開発の話をしたら、魔道具開発に知り合いのドワーフを紹介してくれると言う。冒険者ギルドを介して、リデル村のエデンさんと連絡をとってくれる事になった。
食事の後は、鍛治の注文。まずは槍。自分用と影従者用の2本。
解体用のナイフと、野外活動用の鉈、切断系の武器としての斧。カントスの誘拐犯達と戦った時、手加減して無力化するなら切断系の武器が良いと思ったんだよね。槍だと手加減時のダメージ少ないし、基本的に必殺が多いので。
その他は、料理用の包丁を何種類か。出刃、柳葉、肉切りがあれば良いかな。
後はステンレス製のおたま、泡立て器、ボウル、フライ返し、串……あっ、フルイと、分量計る器具もあれば良いな。
熱伝動の良い材質があれば、鍋とか、あっ、圧力鍋って作れるかなあ?
ギルビンさんとベゼリー、ドワーフ親子が呆れてた。お前の本職はなんだ?って。
冒険者してるけど、考えたことないな。強いて言えば、自由人?
ガルダム鉱石を使った合金について話を聞くと、固さと粘り強さに優れてるけど、錆びやすいのが課題なんだそうな。今回、ステンレス合金の話があったので、その技術を組み合わせる事も考えているらしい。
明日からギルビンさんとベゼリーはその作業に取り掛かるので、アタシは暇になる。魔獣の森に行って狩でもしようかと思ってたのだけど、実はすぐ近くに、ドワーフ郷で管理している未踏破の地下迷宮があるんだって!
ダンジョンか!初体験だし、行ってみるか!
翌日、アタシとナツコさんとマーニャは、ドワーフ郷の地下迷宮に来ていた。
なんとこの地下迷宮、ドワーフ郷のすぐ隣にある。ドワーフ郷の冒険者ギルドは入り口を取り囲むようにあり、迷宮からモンスターが溢れるときには閉じ込めながら迎撃出来る仕様なんだそうだ。
アタシはドワーフ郷冒険者ギルドに挨拶して、地下迷宮の注意事項を聞いた。
曰く、地下20階までは確認されているがそれ以降はまだ未確認であること。
5階層毎に、地上へ戻る転移扉があること。
いくつかの迷宮特産品があり、それらは買取り価格が高いこと。
コボルドに会ったら、確実に殺すこと。
ドワーフにとって、金属を腐らすコボルドは不倶戴天の敵らしい。
最後に、死なないように気をつけて、だってさ。そりゃそうだ。
アタシは冒険用の魔道ランタンをギルドで購入した。乱暴に投げ捨てても簡単には壊れない奴で、戦闘時に手放しても大丈夫らしい。燃料は魔石。一応、補充用の小さな魔石も購入。ゴブリンとかが落とすらしい。
装備オッケー。非常食オッケー。
では、いきますか。




