採掘? そんなの錬金術で!
至福のハネッコ狩りに上機嫌なアタシと、少し呆れているベゼリー、ナツコさん。フッフッフ、後でバニラアイスをお見舞いするぞぉ!
さて、気持ちを切り替えて、イシュワナ地構。
「ここは、断崖で採掘も出来るんだ。採掘しながら、ワイバーンが襲ってきたら迎え撃つんだけど、回避する場所が少ないのが戦いづらいし、掴まれて空中に連れ去られた場合がヤバい」
「近付いたら槍で突きたいけど、ナツコさんとマーニャの方が有利かもね」
「任せなさい。飛びトカゲごときに負けないわよ」
頼もしい護衛が居ることだし、アタシはベゼリーに教えてもらいながら、採掘を一緒に始める。ピッケルは貸して貰ったよ。
しばらくカッツンしてたんだけど、これ、直接錬金術やったらどうなるんだろ?
試してみるか。
崖に手をついて、錬金!
たぶん、真理の扉なんて出て来ない。
アタシの前方、奥行き1m位の範囲が、一気に砂化して柔らかくなる。手で掻き出すと、たまに何かの鉱石がコロコロと出始める。錬金術を使ったので、アタシには鑑定情報が入ってきた。鉄鉱石、ニッケル鉱石、ガルダム鉱石だって。
「ペネロッテ!アンタ凄いね!」
ベゼリーが自分の空間収納から、スコップを取り出して砂を掻く。
アタシが鉱石の情報を伝えると。
「ガルダム鉱石か!これはオレも初めて見るな!こいつを加工するには、今のオレには無理だ。ドワーフ郷に行かないと」
難しいの?と聞くと。
加工するには空気に触れないで溶かさないといけないらしく、しかも、合金として使うのだけど、配合割合の最適な数字がまだ判明していないのだとか。
溶かしてインゴットにするにしても専用の設備が必要らしい。
とりま、アタシ達は同じ作業を繰り返していく。砂を掻き出した後の窪みを広げるように錬金術を実行。これなら、ワイバーンが来ても戦闘場所が広くなる。その後も各種鉱石を同じように入手しているところで、ついに奴等が来た。
「ワイバーンが来たわよ。それも2匹!」
ナツコさんの警告にアタシ達が身構える。崖下から羽ばたいて上がってきたワイバーン。
デッカイ!頭だけでアタシと同じ!
すかさずアタシは、ワイバーンの頭に飛びかかった!
脳天に槍を!全体重掛けて落下!
って、半分しか刺さらない!?
身体が小さいせいか、力が足りないのか、ウサギの大槍の威力が足りないのか。
結果、アタシはワイバーンの首に股がったワイバーンライダーになってしまった!
痛みと乗られたことに驚いて高度を上げるワイバーン。
「ペネロッテ!」
悲鳴を上げるベゼリー。
どうする? この状況を切り抜けるのにどんな方法がある?!




