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詩*卒業写真*

午後四時/スケッチ

作者: a i o

不意にあらわれる水平線を

求めたりしていた午後四時

雨上がりのアスファルトに

冬の西日が射す


好きでもなく嫌いでもない日常に

灰色の雲はかかる

薄れたり

厚く重なったりしながら


踏み出すごとに

罠のような水たまりと

こぼれた光


ときどき泣きたくなること

ぽろぽろと胸が

あわい理由でいっぱいになること


ないしょ話のように

伝えてみたい

たくさんの約束を交わして


熱くもなく冷たくもない優しさに

傷ついたりしている午後四時


嘘ばかりついてきたくちびるが

ひび割れたから

そっと塗り込むリップクリーム

メントールに風は吸い付く


無性に会いたいこと

だけど

さみしさにおわりがないこと


どこかで知っていた

ポケットの中に忍ばせた

潮騒を聞きながら







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― 新着の感想 ―
[一言] 少し物悲しいような切ないような心にグッとくる詩ですね。
2020/11/25 20:39 退会済み
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