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角の王

「ラビリンスの話をすると女神の話が重要になってくるのですが、ご存知ですか?」


 確か神話の話で死んだじいちゃんが言った気がするけど、全く覚えてないな。


「すいません、忘れちゃって……」


「わかりました、でははじめからお話しますね」とめんどくさがらずに丁寧に説明をはじめてくれる。


「ずっと昔に女神と悪神が女神は人を、悪神は魔族を引き連れて戦い、両者共に力を使い果たして眠りについたのですが、眠りにつくその前この世界に 女神は加護を、悪神は呪いを残します。女神の加護はいくつかあるのですが、人族が魔族と闘う為の力を養えるようにと創られたのがラビリンスです。ラビリンスは町の外に存在するダンジョンとは違い、星石でのみ開かれる場所。

 その中はダンジョンと変わりはありませんが、大きく異なるのがダンジョンにある宝などは先に入った人が取ると当然ですが後から入った人は取られた後ですのでなにも獲られません、ですがラビリンスは違います。星石さえあれば何度入ろうとも宝が存在します、もちろん毎回入るためには石が必要ですけどね。」


毎回入る度に宝があるとか稼ぎたい放題じゃん!


「今稼ぎたい放題とか考えてません?」


「え!?」なぜばれたんだ……


「そんなに甘くはありませんよ、ラビリンスの中で手に入る物はすでに出回ってますからたいした稼ぎにはなりません、一部の物以外はですけどね。」


「その一部の物ってなんですか?」


「レアアイテム、と呼ばれている物で数はかなりあります、武器や防具などを作る時に必要な物や特殊な効果を持たせたい時に必要な物などですね。そういう物は難易度の高いラビリンスに存在するので中級冒険者になるまではあまり期待しない方がいいですよ?」


「そうなんですね、覚えておきます……」


「ラビリンスに関してはこうゆう感じですね、なにか質問とかはありますか?」


 親切に一通りの説明を終えたラミアスさんではあるが、他にも質問に答えてくれるなら今のうちに色々と情報は仕入れておきたい。


「星石はどうしたら手に入ます?」


「モンスターが持っていますよ、星石にはラビリンスに入る加護がかかっており、その加護に引かれモンスターが拾い、持ち歩いていますね、他に手に入れる方々は売られている物を買うぐらいですね。こんなこと言うのもあれなんですが、クエストで稼ぐよりラビリンスに入りいろんな物を持ち帰る方が稼げるんです、そういった理由で石は取引されてますね」


ってことは俺の持っている石も売れるのかな?


「コウさんの石は青ですので銀貨3枚ぐらいになりますよ?」


また考えてることがばれたっぽい、てか銀貨3枚!? それだけの価値がこの石にあるのか! それに色を言ったという事は他にも種類や違う色があり、その効果なども変化するのだろうか? 


「星石は何種類かあるんですか?」


「星石は色によって区別されていますね、冒険者の方の言い方でいいますと、青は簡単、黄色はちょっと難しい、紫はマジキツイ、赤はゲロ吐く、という感じですね」


ゲロ吐くってなんだ!? 逆にわかりにくいわ!


「他は大丈夫ですか? まだ答えられますよ?」


そういえば大事な事を聞いてなかった。


「悪神の呪いって……どうゆうものなんですか?」


 女神の加護という呼び名からいい物であるのは想像できる、しかし悪神の呪いと言われても今まで村で生活をしてきた身としてはそれ程不便に思ったことなどないし、困った事もない、呪いと呼ばれる様な事を見た事はないのだ。


「悪神の呪いもいくつかありますが、世界中にモンスターを作り出す呪いです、作物や虫、動物ですらその呪いでモンスターになってしまいます、ですが一番恐ろしいのは別にあります。悪神がこの世界に呪いとして産み出した者、神が眠るこの世界に君臨する王達」


「額に角を持つ10人の魔族です」

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