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工藤のタイミング
ものすごく短いのですが、キリが良いのでアップします。
前話に入れるのは、躊躇してしまったのです。
工藤がAZに接触した六月下旬は、まさにAZと菱田商事は最終的な詰めの段階に入っていました。
契約が成立すれば、AZの負担はグッと軽くなり、収入もグンと増えます。
デリケートな交渉の最中です。もし、工藤を受け入れるなら、サッサと契約を締結してしまわなければならないですし、受け入れないなら、急ぐ必要もないですから、より条件の良い相手を探すこともできるのです。
工藤の申し入れは、そういうタイミングで行われたのです。
それでは、話を元に戻しましょう。
以上で、昔話はお終いです。
次回から、工藤がAZに接触してきた場面へ戻ります。




