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不幸無言電話とは

 東京にある某大学では、不吉な噂が流れていた。大学生の間でのみ、こんな噂が。




 「日中や放課後、無言電話がかかってく

 る。それに応答してしまうと、その者は後

 に不幸になる」




 ……これだけ聞けば、根拠のない、暇をした大学生の妄言に思えるだろう。しかし、これを経験した人間は多くいるという。



 不幸になった人間が見舞われる事象は、それぞれだ。自分も知らない不祥事で、退学寸前までになった。過去の弱みを、サークルメンバーに知られていた。突然同じ部や科の友人に、煙たがられた……。



 ほかにも様々だ。また、この無言電話の厄介なところはまだある。それは、着信番号が非通知や奇妙な数字ではなく、一般的なよくある番号ということだ。



 無視をすればいい話だが、知らない着信番号が必ずしも無言電話とは限らない。例えば、同じアルバイトの先輩から、店長などを通じて一方的に電話がくることもある。だから大学生たちにとって、身元不明の電話も無視するわけにはいかないのだ。



 この電話には、誰も抗えない。着信は無差別にくるし、不幸は必ずやってくる。



 だが、そうとなれば気になる点がある。



「無言電話をしてくるのは、何者なのか?」



 それについては、完全に噂の域だった。大学に宿る地縛霊だとか、恨みを持つ怨霊だとか。どれも証拠も根拠もない。ただ霊的ななにかと、大学生たちは信じてやまなかったようだ。



 これが、大学で広まる不吉な噂だ。しかし……いま、私が語った噂は、本当に真実なのだろうか。



 これらは、飛び交う憶測を総合したものだ。簡単に信じてはいけない。自分なりに事実の奥底を考えることも、必要だろう。



 この小学校の七不思議のような話が、解明される日はくるのだろうか。


お読みいただきありがとうございます。

それほど長編ではありませんが、少しでもお楽しみいただけたら嬉しい限りです。

次話もぜひお待ちください。

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