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屍兎は自由人  作者: 平成兎
序章
3/75

犯人はオマエカ

はい。

3話目です。

駄文ですが宜しく。


【もしもし?】

【おお、出た出た君だよね?モフ太郎って。

いや〜凄いね〜まさか全員倒しちゃうなんて

ねー】


ほとんど抑揚がないのに、どことなく締まりの無い声が、頭の中に響く。

こんな声を出す知り合いは、俺には居ない。


【お前、誰?】

【おっとそうだった。名乗り忘れてたね。

私の名前は雪原 灰トだよ〜】

【いや、誰だとは言ったが、名前を聞きたかった訳じゃ無いからな。】

【流石に分かるよ。まあ、私の正体だよね〜聞きたいのは。

私はね〜このゲームの開発者だよ〜】

【ほう】

コレはまた随分大物が出て来たな。

【それで?そんな大物が俺に何の用だ?】

【君が其処にログインしたのは初期バグじゃ無いよって言いに来たんだよ〜】

【初期バグじゃない?

わざとやったって事か??】

【おお〜、正解!!話が速くて助かるよ〜】

【何でそんな事を?】

【んん?思いつき♡】

【………】

【そんなに怒んないでよ〜】

【怒ってはいないさ。呆れてはいるがな】

【ひど〜い】

【こっちのセリフだな】

【まあ、それは置いといて。

君以外にも変なトコにログインするように仕掛けた人達が居るんだけど、その人達は軒並みゲームオーバーだったんだよね〜。それでその人達には、クレーム担当の人が謝りに行ってるんだけどね】

【大迷惑だな】

【アハハ。まあ、それで君だけなんだよね。

ゲームオーバーせずに全員倒しきっちゃたの。

だから、気になっちゃって私が直接電話掛けちゃったんだ】

やれやれ、とんだいたずら小僧だな。

謝罪会見ものだろ。これ。

【成る程な。お前の事は大体分かった。

それで?此のバグ的な物は直してくれるのか?】

【それは直すよ〜。

ただ、君は面白そうだから、君のアバターは少しいじらしてもらうけど】

【良く分からんが、出来れば早く直してくれ。

妹と約束してるからな】

【うん。パパッと直しちゃうよ〜。でも取り敢えず一旦ログアウトしてくれる?その方がやりやすいしね〜】

【分かった。じゃあ一旦切るぞ】

【りょうかーい。またね〜】















電話切った後すぐにログアウトした。

取り敢えず直るらしいので一安心である。

ログアウトして、すぐログインした。

すぐと言っても五分後だが。

ログインすると、其処は街だった。

ふむ此処が初期地点か。綺麗な街だな。

そんな事を考えていると。電話が来た。

…………雪原か。

【もしもし】

【遅かったね〜。ログアウトしてすぐにログインして良かったのに〜】

【トイレ行ってたんだ。後、アイス食ってた。うちの兎に餌をやったりもしてた】

【寛ぎすぎだよ〜。

まぁ、それは置いといて。ちゃんとログインできたでしょ〜?其処が初期地点の始まりの街だよ〜】

【ヘェ〜】

【反応薄いな〜】

【俺の始まりは兎だったからな。おっさんの】

【悪かったってば〜。

ああ、そうだ。ステータス見てみてよ。】

ステータス??

何言ってんだ?


ステータス

名前モフ太郎

性別男

種族キョンシー(僵尸)

職業剣士

HP100/90

MP0

力25

防御力25

魔力0

魔法適正0

素早さ25

所持スキル

剣術level2

投擲level1

武術level2

跳躍level1

呪紋

右手装備軍刀

左手装備軍刀

頭防具彼岸の札

体防具彼岸の服

脚防具彼岸のズボン

靴防具彼岸の靴

所持品

僵尸の札

所持金

0G














【ナンジャコリャ】

【おお〜その様子だと、ちゃんと変わってたみたいだね〜】

【犯人はオマエカ】

【イェ〜ス。犯人は私だ。

君だけのユニーク種族、キョンシーだよ〜。

増えてるスキルはキョンシー専用スキルだね〜。

服が変わってるのは種族が変わったから初期装備が変わったんだよ〜。】

【いやいやいや、何でこんな事をしたんだ?】

【お・も・い・つ・き♡】

【…………】

【ごめんごめん。私としてはお詫びのつもりだよ〜?】

こいつ…………この為に、わざわざログアウトさせたのか?

【………まあいいや。じゃあ、妹を待たせてるだろうし、切るぞ〜】

【あ、待って待って。】

【どうした?まだ何かあんのか?】

【いや、私もこのゲームやってるから、フレンドになって欲しいな〜って】

………友達居ないのかな?

【ああ、いいよ別に。】

【ほんと!!ありがとう!!一緒にやってくれる人居なくて困ってたんだよね!!】

さっきの変な感じの口調から、急に口調が変わる。こっちが素みたいだな。

何か変な奴だが、面白い奴だな。

【じゃあ、今度こそ切るぞ。】

【うん、ありがとね!!】

そう言って雪原は電話を切った。

ホントに変な奴だったなー。

さて、妹は確か噴水広場で待ってると言ってたな。

………行くか。










次回は明日になると思います。

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