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出会い、そして出会い。

初めての投稿です。

文章を書くのも初めてです。

勢いで書き始めました。

設定とか何もかも適当です。

ジャンルもどうなるかわかりません。

ご容赦お願い致します。

真っ白な世界で意識を失い、気付けば鬱蒼とした森の中にいた。


25歳独身中小企業に就職したごく普通のサラリーマン、それが俺だ。そこそこの企業に就職し自分なりに頑張って来たつもりだった。だけど現実はそう上手くは行かず上司から転職を勧められてしまった。

自分に非がなかったかといえば嘘になるかもしれない。聞き分けのいい部下ではなかったかもしれない。経営方針に納得出来ず反発してしまったのが問題だったようだ。

一先ず話を保留にしてもらい、今日も1Kの我が家へと帰ってきた。憂鬱な気分でソファに腰掛けタバコに火をつける。

「転職先どうしようかな…」

当ても何もない状況ではあるが、取り敢えずスマホで転職サイトを開いてみる。休日保証・高収入の胡散臭い見出しの広告をひとしきり眺めていると、気になる見出しを発見した。


未経験歓迎!異世界で働いてみませんか!?

必要なのは今を捨てる覚悟だけ!


最初はふざけていると思った。異世界転移モノの小説は暇つぶしによく読んできた。主人公がチートな力を授かりそれで無双して行くというものだ。そういったものに多少憧れは持っていたのも事実だ。異世界にいけるものならやってみろという気持ちで半ばヤケクソ気味にエントリーのボタンをタップする。

直後、真っ白い世界に立っていた。


かなり驚いた。まるで空中に放り出されているような状態にもかかわらず、足はしっかりと地に付いている。上下左右どこを見ても真っ白い空間で、どうしたらいいか分からずにじっとしていると声が聞こえてきた。


「エントリーありがとうございます!突然ですが面接を始めたいと思います!」

それはとても元気のいい少女の声だった。


「よろしくお願いします。私は田中太郎です。」


よく分からない状況でパニックになっていたのか、面接を始めると言われ取り敢えず名乗ってしまった。


「田中太郎さんですか。覚えやすくて良い名前ですね!私はとある世界を管理する女神の一人です。面接とは言いましたが、尋ねることは一つしかありません!」


「今を捨てる覚悟はありますか?」


今までの活発な声とは裏腹に最後の質問だけは急にトーンを落としての発言だったため、少しビビってしまった。

活発系女神様の質問にどう返答するか思案するが、異世界にいけるという好奇心に負けて返事をしてしまう。


「よろしくお願いします。誠心誠意努めさせていただきます。」


この決断が正しかったのかは分からないが、何も言わずにいなくなってしまうことを両親に詫びながら俺は意識を失った…。

意識を失う間際に姿形も分からない女神様の元気な声が聞こえた気がした。


「貴方の新生活に祝福があらん事を!」


そうして再び意識が戻るとそこは鬱蒼とした森の中だった。


説明も何もなく、どんな仕事に従事するかも分からない状態で気付けば森の中にいた。

これは夢ではないかと疑いつつ周りを見渡すと、見たこともない小動物が興味深げにこっちを見ている。ピンク色をしたリスのような動物だ。そんな派手な色をしたら外敵から身を守れない気がするが大丈夫なのだろうか。そんな余計な心配をしつつ、右も左も分からない状況で少しでも不安を和らげるつもりでピンクリスに話しかけてみる。


「こんにちは、そんな派手な色してたら目立って大変じゃない?」


最初に抱いた疑問をストレートに聞いてしまった。だけど普通に話しかけた事で少し冷静になることも出来た。当然返答はなかったがその場で立ち上がり改めて辺りを見回す。


「森だな」


お爺ちゃんの家に帰省した際にクワガタ捕りに行った森によく似ている。というか森に入った記憶がそれくらいしかない。だが元の世界では見たこともないような不思議な色・形をした植物もはえている。さっきのピンクリスといい本当に異世界なんだろうか。

一人思案していると突然声が聞こえた。


「貴方が女神様が言っていた牧場主…?」


突然の問いかけで少し身構える。そして声の出所を探してみるがどこにも人影らしきものは見当たらない。


「私はこう見えても高ランクの魔物だから目立っても大丈夫なのよ」


再び声が聞こえた方を見ると、そこには先程のピンクリスがいた。さすが異世界、リスが喋るのか。女神という単語も出てきたしこのリスさんなら何か事情を知っていそうだ。高ランクとも言ってるし粗相のないようにしよう。また退職に追い込まれたら面倒だからな。


「こんにちはリスさん、今日からこちらで働かせていただくことになった田中です。よろしくお願いします。それで色々質問したいのですがよろしいでしょうか?」


「いいわよ、なんでも聞きなさい。女神様から説明役を任されているから」


やはりというべきか一応ナビ役はいるらしい。その後疑問に感じている事を色々と聞いて見て分かったことがいくつかある。


職業は牧場主でこれからはこの辺りに牧場を作り魔物を飼育してくれとのこと

そのためのスキルも備わっているそうで、頭の中でステータスと念じるとステータス画面が表示された。


ステータス

レベル1 職業:牧場主

スキル 牧場主


この他にもHPやMPなどゲームの様な表示があったが一先ず割愛する。

牧場主のスキルにはいくつかの能力が備わっているらしくファームとホームそしてテイムの三つのスキルが使えるらしい。

このスキルを使い牧場を作りそこで魔物を育成するのが俺の新しい仕事とのこと。

いきなり剣を持たされて魔王を倒せとか、言われなくて少し安心した。ステータスは今はまだ一般的な農民と変わらないが、魔物をテイムしていくことで上がっていくみたいだ。

テイムした魔物の数によりスキルレベルも上がっていき牧場も大きくしていくことができるらしい。今はまだレベル1のためそれに見合ったサイズと強さの魔物しかテイムできない。

そして今いる森の名前はプルーム大森林と言い、未開の地であり三方を山に囲まれた土地だそうだ。なぜここで牧場をやるのかについてはリスさんも分からないらしい。

唯一開けている東側に徒歩で3日ほど言った所に人族が暮らす街があるらしい。

一度行って見たいが距離がなかなかあるので今のところは断念する。

そんな事を考えていて今だにリスさんの名前を聞き忘れていたことに気付いた。


「ちなみに貴方のことはなんとお呼びすれば良いでしょうか?」


「やっと聞いたわね…これから一緒に牧場を作っていくことになるのに名前を聞かれないから驚いたわ。私の名前はミルよ。そのまま呼び捨てで構わないわ、以後よろしくね」


ミルか、見た目通り可愛らしい名前だな。


「失礼をいたしました。右も左も分からない状況で自身の状況を確認するのに精一杯でしたので…。こちらこそよろしくお願いします。それで私はこの後どうすればいいのでしょうか?」


「堅苦しい喋り方もしなくていいわ。一緒に女神様から頂いた仕事を見事に成し遂げるわよ。そうね、早速だけど拠点となる場所を探してそこに牧場を作るわよ」


ミルは喋り方が偉そうだったので気を付けていたが思ったよりも優しい上司の様だ。口ぶりからは上司というより同僚という感じだが、ミルとなら楽しくやっていけそうな気がする。早速お言葉に甘えて喋り方もフラットにさせてもらう。


「分かった。じゃあこの辺りで何処か良さそうな場所に心当たりはあるか?」


「ここから少し歩いた所に開けたところがあるわ。そこなら水場も近くにあるし良いと思うわ。ついてきて」


そう言ってミルが歩いていくのでその後を追っていく。しばらく歩くとだんだんと木が減っていき開けた場所に辿り着いた。


「ここなら広さも十分だし、この辺りにしましょう。早速スキルを使って見てくれる?まずはホームのスキルからね」


そう言われて頭でホームと念じて見る。そうすると目の前にホログラムの様に木造の平屋が写っている。そして頭の中にスキルの使い方が流れ込んでくる。親切設計で助かる。どうやらこのホログラムの平屋を設置すると、そこにそのまま平屋が立つらしい。ファンタジー恐るべし。そしてこの平屋の中にいる限りあらゆる外敵からの攻撃を防ぐことができるとのこと。完全にチートだな。どんな敵に襲われてもそれこそ魔王が来たとしてもこの平屋に逃げ込めば大丈夫なわけだ。勿論その場合平屋から出ることもできなくなるので食料が尽きたら終わりだが…。

取り敢えず森からもほど近い位置に平屋を設置して見る。


設置しますか?

YES NO

と出たのでYESをタップする。

そうすると光が集まっていきその光が霧散した後に木造の平屋が建っていた。広さは8畳ほどで床は土で出来ており家具などは何もなかった。スキルレベルが上がっていくことでこのホームも拡張していくことが出来るらしい、どんな豪邸になっていくのか楽しみだ。


「小さい家ね、まぁまだ最初だし仕方ないか。次はファームのスキルね。これで牧場を作ることができるわ」


俺のマイホームにケチをつけられてしまった。その通りなので仕方がないが。ミルに従って次はファームのスキルを使用して見る

そうすると今度はグルっと一周した柵が出てきた。これを設置することでモンスターを育成する場所ができるのだろう。

平屋から程近い位置に設置して見る


設置しますか?

YES NO

また同じ様な説明文が出たのでYESをタップする。

そうするとまた光が集まっていき、四方に柵が設置された。

この中がホームと同じで安全圏になる様だ。これで一先ず身の安全は確保されたな。次は食料を確保するべきかと思いミルに尋ねて見たところ少し呆れられた。


「ホームのスキルの使い方をちゃんと把握しなさい!ホームのスキルはMPを消費することで部屋の中に食料や必需品を召喚できるのよ。」


そんな機能があるのかと驚いた。試しにホームと念じて見るとより詳しい説明が頭の中に流れてきた。要約するとスキルレベルにより召喚できるものはある程度決まっているが、自身のMPを消費することで生活に必要なものを召喚できるらしい。スキルレベル1で召喚出来るのは今のところ水とトウモロコシの様な食料みたいだ。

大体MPを10消費する事で水2ℓかトウモロコシもどき5本が召喚出来るらしい。

今の俺のMPが12なので一度ではどちらかしか召喚できない。MPは時間が経つにつれて回復するらしく今の俺のレベルだと大体一晩寝れば全回復するらしい。起きている時と寝ている時では回復量が違うらしいので一度使ってしまったら大体一晩寝ないと再使用はできないみたいだな。


水については近くに水場があるとのことなので、取り敢えずトウモロコシもどきを召喚して見る。

光が集まっていき霧散するとトウモロコシもどきが10本置かれていた。このままで食べれるのか聞いて見たところ、味はまずいが問題ないとのことでこれで食料もゲットした。


「これで当面生きるだけならなんとかなりそうね。それじゃ早速外に繰り出して水場の確認とテイムできるモンスターがいないか探索して見ましょう!護衛は私に任せてくれれば大丈夫よ!」



ミルからそう提案を受けたので水場の確認がてら探索に出かけて見よう。

どんなモンスターがいるのか少しドキドキしながら探索に繰り出した。

読み辛い文章だったかと思いますがお読みいただきありがとうございました。

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