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魔王の少女はゆったり暮らしてる  作者: 黒い黒過ぎる!!
5/5

魔王の少女は真実を知る

分ける感じかな?

(うわぁ風景変わりすぎてて怖い…ま、五歳の頃の記憶なんてあてになんないんだろうけど)

十年経つといろんな物が変わるんだなぁ~、という気持ちにさせられる程街は変貌を遂げていた。

あの頃はこんな頑丈そうな家なんて一軒足りともなかったのに今となっては煉瓦造りの家が建ち並び灰色の石?で出来た細長い建物何かが建っている。

「すいませーん。あの細長い建物は何なのでしょうか?」

「ああ、あれはビルと言って異界の勇者様が知識を提供して建築士やドワーフなどが造りあげてくれた物です」

あれ、聞いた事のない種族の名前が…ドワーフ?

「あの~ドワーフって種族ありましたっけ?」

「そういえば貴女があの森に監禁されたのが十年前でしたね。ドワーフとは五年ほど前異界の勇者様が旅をしている中で出会った種族でして体長が低いのと鍛治能力が高いことが特徴ですね。少し昔は人間を毛嫌いしていましたが今は勇者様のお陰で協力関係です。あと貴女が知らないと思われる種族は身体能力が高い獣人族と長命のエルフ族位ですかね」

十年で種族増えすぎでしょ…勇者とか言う人凄すぎ。多分他の種族と人間を繋げたのも勇者だよね。話の流れから察するに

「っと、そんな話をしていると王城に着きましたね」

速くね…速くね!?

え?あの距離を二十分程度で?

えぇ…

「そういえば私は王城で何をすれば?」

「それは王と話していれば分かりますよ」

え、説明ないの?怖いんですけど!

ちょっと運転士さん?門番さんと話をつけるの速すぎません?あ、門が開いた

「このまますぐに王との謁見ですので」

と言われ王城に入ってからは謎の魔方陣で謁見の間まで一瞬で飛び心の準備もする間もなく扉が開かれた

(だから速いってぇぇぇ!!!)

こうなったら自棄だ!私の商人から学んだ知識を全て使って切り抜けてやる!

扉が開き絨毯の上を歩き王の手前で膝まずく

(これで完璧なはずだ…多分)

王が口を開く、だが私はそんなことを気にしてはいなかった

(後ろの騎士と魔術師が怖い怖い!)

私の思考はこんな感じだった

いやほんと威圧感が半端ないよ

だが私のその思考は王が発した言葉によって消し飛んだ

「いやぁ、すまなかった。君の両親がしたことは正しかったのに殺してしまいすまなかった。そして何も関係のない君をあの森に監禁してしまった。本当に申し訳ない」

「正しかった…あの人達が?」

思わず聞き返してしまう

「ああ、君の両親がしたことはこの国をあの私の父…前国王から救ってくれたのだ。あの男は自分の私利私欲に税を使いそして高い税を徴収した。あの男は民の声も聞かず貴族どもに金を与え自分に有利な状況を作り上げていた。邪魔な者を殺してでもだ。当然騎士団も腐敗しきっていた。強盗や強姦等は当たり前のようにやる。とてもだがそれを告発しようとするもの等いるはずもなかった。というか告発したところで騎士団が動く筈がない、それに情報を使って怪しい動きをするものが居たらすぐに殺していた。そんな圧政を君の両親が終わらせてくれた。十年前のあの日にな」

「そん…な!じゃあなんであの人達は殺されたんだ!英雄じゃないか!」

その話が本当だったら両親は英雄のはずだ。なぜならたった二人で何年も続いた圧政を終わらせたのだから

「君の両親を殺したのは父が金を与えていた貴族どもだった。そして君をあの森に捨てたのも貴族どもだった」

「何故貴族ごときにそんな事が?」

「王が居なかったから出来た事だ。なにせ判決を買えばいいんだから」

あぁそういうことかこの国の貴族どもは根っから腐っているらしい

「この国は腐っているのは私も気付いていた。だが私も貴族どもがあのような行動に出るとは思ってもみなかったからな私が王になってこの国を替えてやった。父と金の関係をもっている者からは貴族としての称号は剥奪して国外追放したりしたな…」

じゃあ両親は正しかった…人殺しでも悪魔ではなかった。

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