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これでいい。

作者: 藤山さと
掲載日:2026/06/10


朝 目を覚まして体がだるいと


もう今日が嫌になる


それでも体を起こして仕事に向かう


準備をしなくてはいけない


(ああ、なんでこんな気持ちになるんだか)



とりあえずコーヒーを淹れて飲もう


豆を挽いている音


コーヒーの抽出音


漂う香りに一度深呼吸をするよう促される


1杯のコーヒーを10分かけてゆっくり飲む


落ち着く時間だ


もう一杯淹れて仕事へ向かう準備をする


コーヒーのおかげで立ち上がった気持ちを


少しでも弱らせないために


気持ち急いで支度をする


その間に少しずつコーヒーを飲む


うん、おいしい



仕事へと切り替わった脳で


玄関の扉を開けて外へ出る


今日は雲一つない青空と程よく髪をくすぐる風が吹いている


ふと目先にある木を見ると


木も葉っぱも風に揺れている


近くによると


そよそよ そよそよ


と音が鳴っている


太陽の光が当たって


緑が輝いている


ああ、きれいだなあ


そう思った



きっと わたしの人生はこれでいいんだと思った


むしろ これがいいんだと思った


コーヒーを飲んでおいしいと思ったり


青空であることを気持ちがいいと思ったり


太陽の光と風とを感じて自然を綺麗だと思ったり


わたしはそう思えることで


ああ、生きていたいなと思わされる


悔しいくらいに


また見たいなと思う景色がある


それがあるだけでも幸せなんだと思う


なにか一つ嫌なことがあると


その気持ちに飲まれてしまうけど


その嫌なこと一つ以上に


気持ちを動かすものや好きなもの


幸せだと感じることが近くにあることを


忘れないでいたいといつも思う



どうか 折れるなよ 自分


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