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閑話 2

閑話。

どこかであったヒデとクウトの会話。

「そういえばお前たち不思議な呼び方してるよな。」


「そうか?」


「だって名前そのまま呼んでるわけじゃないだろ?何か理由があるのか?」


「昔は...それこそ200年前の生きてるときは俺もトウヤって呼ばれてたな。でも俺たちが魔王と戦った後,精霊になった時に長い付き合いになるってことで呼び名を変えたんだよな。ルサナは変わんないんだけどツラは家名であるヴォーツラから、俺はこっちに来る前に名字の空と名前の透也のトからクウトって呼ばれてたからそれでだな。」


「なるほどなぁ。お前の呼び名はこっちじゃ絶対に理解されないやつだな。」


「そうだな。もう懐かしい由来だけど、今確かにある俺のあアイデンティティみたいなもんだよ。」


「大事なもんだな。」


「話は変わるんだが、おっさんこっちに来て苦労したこととかあったか?」


「唐突だな。...苦労ねぇ。根本から向こうと違うから色々あったな。まず、いつの間にか身についてる自分の技能が怖かったな。知らない体の動かし方が自然にできるっていうのが特に恐怖を感じた。」


「あぁ、俗にいう召喚者特典的なあれな。確かにそういわれると怖いよな知らないはずの情報が、目覚めた瞬間から脳内にあるんだもんな。何故か分からないけど。」


「他には、暦とか金銭とか諸々が違うのも困ったな。当たり前ではあるが金は円じゃないし、年間の日数は違う。なんなら距離とか正確な長さを示すものすらない。㎞とか言っても伝わらないんだぜ。今でも戸惑う時あるぞ。」


「確かにな、全部違うんだもんな。俺はもう俗世から離れてるようなもんだから気にしてねぇが、おっさんはそうもいかないしな。


「まぁ住めば都とはよく言ったが、実際10年も住んでりゃ結構慣れたもんだな。なかなか不便なこともあったが、今となっては色々と笑い話よ。」


「そりゃいいや。いつか酒でも飲みながら聞かせてくれや。」


「そうだな。いい肴になるぞ。...それはそれとして一番疑問なのは言語だよな。聞くも話すも違和感なく出来てるからな。こんなのフィクションの中だけだと思ってたが、実際なると不思議なもんだよな。やっぱり、カミサマ的なのがいてどうにかしてくれてるのかね?」


「どうなんだろうな。そのカミサマ的なのに1回あったことはあるけど、よくわからなかったんだよな。」


「えっ!?まじかよ。さすが勇者だな。で、よくわからんってのは?」


「そのままの意味だぜおっさん。別にめっちゃ会話したわけじゃなくて一言二言交わしただけだったから何もわからなかったんだよ。なんかすげぇ存在っぽいのは肌で感じたが。だから、そいつがもしかしたらなんか色々してるのかもな。」


「まぁそう簡単にわかるもんでもないよな。でもそんな奴とどうやって出会ったんだ?」


「さっき話した魔法を使って代償を払うタイミグ...精霊になる時だな。恐らく予期しないイレギュラーが起こったから様子を見に来たって感じだった。」


「なるほどなぁ。確かにそう聞くとカミサマとか管理者みたいだな。」


『俺はあいつを少なくとも神とは思わないけどな。』


「なんか言ったか?」


「いや、こっちの話だよ。」

閑話休題。

以降本編に戻る。

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