↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パイオニアオブエイジ~NWSかく語りき〜  作者: どん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
96/273

第10話『労わられるポール』

 すると、オリーブとトゥーラがやってきた。

「みんな、ここにいたの? はい、フライドポテト山盛り!」

「……」

 無言になる一同。恨めしそうなポールの視線を受けて、オリーブが言った。

「なにか悪いこと言った? ちょっとポール、その目の下のクマどうしたの」

「お腹調子悪いんだってさ」

「あらら、悪いことしたわね。このところの大活躍で胃が疲れてるんじゃないの?」

「スイカ半分だって」

「……自業自得」

「前にも言ったが、胃の内容物をトイレにテレポートさせれば、少しはラクだぞ」

 タイラーが言ったが、ポールは力なく首を振った。

「もう胃の中すっからかんだよ。腸の中にもないって感じ」

「……牛乳粥を作りましょうか。食べられる?」

 トゥーラが同情すると、ポールは声を野太くして言った。

「喜んで!」

 言った途端、腹を抱える。

「イデデ……!」

「急に腹に力を入れるから――トゥーラ、頼むよ」

 マルクに言われ、トゥーラはポールの腕を取った。

「ついでにヒーリングもしてやってくれ。全快とは言わないから」

「了解」

 トホホと言いながら去っていくポールたちと入れ違いに、ナタルとアロンがやってきた。

「どうしたんだい、ポール。青い顔して」

 ナタルが聞くので、キーツが端的に言った。

「スイカ半分でピーピー」

「……受難きてるなぁ」

「あれはただ調子が悪いんじゃなくて、いきなり注目浴びたせいで胃がひっくり返ってるな」

 アロンが言うと、ルイスが病名を言った。

「神経性胃炎ですか……」

「ヘタな文化人もあそこまで注目されないもんね」

 オリーブもいやに納得する。

「ポールはみんなの興奮鎮めるために、咄嗟に里ごとの対応をお願いします、って言ったけどさ。気持ちさえついていけば、そのまま上昇気流に乗りたかったんじゃないのかなぁ」

 ナタルが推し量ると、マルクがしみじみ言った。

「思わず我が身を省みたんだろうなぁ。それで尻込みしたと」

「さすがに今回はポールに同情するよ」

 アロンも頷く。

「あいつにしてみりゃ普段の軽口の延長でも、観客がいたんじゃ目も当てられないからな」

 タイラーにまで気遣われるポール。

「俳優にはなれないね」

 キーツが髪を掻き上げて言った。
















 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。