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第8話『戻ってみると』

 はてさて、テレポートして童話の里に戻ってみると、アロンとトゥーラが集会所の西側で立って待っていた。

「みんなしてどこ往ってたんだよ――」

 責めるでもなくアロンが聞く。

「悪い悪い。ちょっと人魚に呼ばれてマーメイドリーフにね」

 キーツの言葉に、アロンとトゥーラがハモる。

「マーメイドリーフ?」

 そこでランスが事のあらましを説明する。

 本の魔力が発動して、マーメイドリーフにテレポートしたこと。そこでエメラという人魚に会ったこと。因果界に堕ちる本の心配をして協力を頼まれたこと。グランドクロスを利用すれば、本の魔力が強化・維持できること。すでにレンナを通して生命の樹の協力を取り付けたこと。降霊界にも協力してもらえること。七つある里にはNWSが協力要請していくことになったこと――。

「ふーん、そうすると、里に協力してもらうために、俺たちがレポートを作成して転送する必要があるんですね」

 アロンが言って、キーツがおだてる。

「さすが話が早い」

「でも、本に訴えられるまで、全然気づかなかったわね」

 トゥーラが頭を振りながら言うと、オリーブも続く。

「声なき者の声を聴く、貴重な体験だったわ。私たちが窓口でよかったのかとも思うけど」

「エメラさんはレンナちゃんとの橋渡し役をお願いしようと思ってただけなんだけどね。意外と話がデカくなっちゃって」

 ナタルが頬をポリポリ掻く。

「私たちは声なき者の声を拾い上げる義務が確かにあると思います。生命の樹が敢えて云わないことも、思いつく限り際限なく考えることが、因果界の秩序を調えるのに一役買うことになるでしょう」

「気が抜けませんね」

「うん」

 ルイスの言葉に全員が頷いた。

 とりあえず、中断していた虫干し作を全員で終わらせて、生産修法の作業後にリーダー会議を開くことになった。

















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