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飽き性の日常  作者: 唯織
9/13

季節ネタ 七夕

今回も季節ネタですー

ノリと勢いだけで書いてまーす。

「エーシェ!今日は何の日でしょうか!」

みんなでいつも通り林檎亭で晩御飯を食べているときに思いつきで話し始める。

「何よ急に…えっと、急に言われても思いつかないわね。ヒスイはわかる?」

自分ではわからないからと長寿のドラゴンに話をパスする元第三王女。

「んー?僕そういうの興味ないから知らなーい。カミラは知ってるんじゃない?」

人間が決めたことにはあまり興味の無いドラゴン君は当然の如く知らなかった。そして、僕らに会うまでボッチだった吸血鬼にキラーパスが飛んでいく。

「私も知らないですわ。随分と私一人で行動していましたので日付という感覚もよくわからなくなりますの」

あ、なんかすいませんでした。

「今日は七夕っていう日なんだよ」

「「「たなばた?」」」

まぁ、知っているはずも無いと思って聞いたので僕が悪いんですけど、君たちそういうイベント好きじゃん?

「七夕っていうのは、空に輝く星にお願いをするものなんだ」

「お願いってどんなことでもいいの?」

この強欲ドラゴンめ…こういうのはそういう気分になるだけでいいんだよ気分だけで。

「みんな何のお話をしてるの?」

僕らがそんな他愛のない会話をしていたところに通りかかったターシャちゃんが僕らの会話に混ざってくる。

「エル君が言うには今日はお空に願い事をする日なんだって。ターシャちゃんは知ってた?」

「んー?そんな話知らないよ?お願いって何すればいいの?」

「そーだなー…みんなが健康でありますようにとか、平和でありますようにとか、お金欲しいとか、楽で報酬の良い以来が来てほしいとか、お金欲しいとかかな」

「エルくんお金欲しいって2回言ってるけど、まだ欲しいの?」

あ、そういえば今はお金には困ってないのか。でも、お金欲しいって言っちゃうのはなんでだろうね?

「なんでもいいんだね!お願いってどうすればできるの?」

「えっと、準備をするのは、これくらいの大きさの紙にお願いを書いて…こういう植物に引っ掛けるんだけど、ターシャちゃんこれ見たことある?」

僕は紙に笹っぽい植物の絵を書いてターシャちゃんに見せてみる。

「どこかで見たことあるかも!お母さんに聞いてきてみる!」

僕の書いた残念な笹の絵はターシャちゃんに奪われてしまい、厨房に居るおかみさんのところに届けられてしまう。ああ、もうちょっとちゃんと描いておけばよかった…

「ヒスイたちは見たことある?」

「んー絶対見たことはあるんだけど、どこでって言われると困るなぁ…」

「それでしたらこの村の近くに生えていましたわよ?」

「「「え?」」」

こういうときはだいたいヒスイを見つめながら呆けていることの多いカミラが急に話し始めたこととかこの村の知覚に生えていることを知っていることとか色々とびっくりしてしまって3人で声が揃う。

「ほんとに?なんで知ってるの?」

「私よく木の陰や草葉の陰からヒスイ様を眺めていましたので」

んーそれ一部意味が違うんじゃないかな?

「これが僕らが今居るお店だとすると、どのへんに生えていたの?」

僕がぐるっと丸を書いて雑にエリーゼの村の地図を書く。

「えっと、この辺だったと思いますわ」

ちょうど北側に広がる森の入口近くのあたりを指さしたのを確認してヒスイに声をかける。

「ヒスイ!準備は良い?」

「あいさー!」

ガタンと2人で立ち上がり、笹らしきものを取りに行くことに。

「あ、エーシェとカミラは何枚かさっき言ってた紙を用意しておいてほしいんだ。あと、紐の準備をお願い!」

エーシェは、はいはいと呆れたように手をひらひらと僕らに向けて見送ってくれた。

できるだけすぐに戻れるように2人で【俊敏強化アジリダ】を発動させて全力ダッシュで森の方まで向かったのだった。ちなみにヒスイくんに負けてちょっと悔しかったです。

ヒスイが先に到着してあたりを見回したところカミラの言っていた通りの場所に笹が生えていた。

「エルくんが言ってたのってこれ?」

「あーそれそれ!じゃ、早速持って帰ろうか!じゃ、ヒスイお願いね」

「なんでさ!」

「だって、僕より早かったじゃん。持ってても僕よりも早いんじゃないかな」

「エル君なんでちょっと拗ねてるの?」

うるさいやい…

結局笹を持っててもヒスイに負けて更にふてくされたのだが、そんなことはもう良いんだ。願い事だよ願い事。

お店に戻ると、エーシェたちが短冊を用意してくれたのだった。

「さて、みんなで願い事を一つ書いてみよう!」

ターシャちゃんも一緒になって机に向かって願い事を書いていく。

「エーシェは何を書いたの?」

「私はこれからも仕事を続けていけるようによ」

あら、真面目だね。

「ヒスイは?」

「美味しいものをいっぱい食べられますよに!」

やっぱりそういう路線だよね。

「カミラは…聞かなくてもいいか」

「聞いてくださらないのです!?私は…」

「「これからもヒスイ様と一緒に居ることでしょ?」」

「なぜそれを!?」

いや、それ以外はありえないと思ってたからね…。

「ターシャちゃんは何を書いたの?」

「私はー!またいつもみたいにみんなに会えますようにだよ!」

癒やしをありがとう…

「おかみさんは…商売繁盛とかですか?」

「ん?私はあれだよ。エドガーさんがもっと飲んで金を払ってくれますようにだよ」

すっごい局所的なお願いですね!まぁ、一杯で潰れられても困りますもんね…

「じゃ、みんなで笹にぶらさげてみよう!」

こうやって見るとなんだか懐かしいなぁ。懐かしいってのも不思議な感情だけど、まぁ、間違っていないか。

願い事をぶら下げた笹を持って外に出ると空にはは満点の夜空が広がっていた。

「こういうのをまったり眺められるのもいいねぇ」

「そうね。そういえば、エル君は何をお願いしたの?」

「ん?僕はヒスイよりも早く走れるようになれますようにだよ?」

「てっきりお金がほしいって書いたかと思ったわ。それにエル君、相手はドラゴンなのよ…諦めなさい」

え、願い事書いた瞬間に諦めろって言われるってどんな状況!?

空を眺めていると、風が吹き笹の葉が擦れ合う音が聞こえる。

「さて、そろそろ帰りますか」

「そうね。どうせエル君は明日も起きれないでしょうけど」

「明日も僕が起こしに行くねー」

「なぜそもそもそんなに起きられないのでしょうか?」

それは僕も知りたいんだよ…

みんなで店に戻りパタンと扉を締める。

狙ったかのように再び風が吹き、一枚だけ裏返る。

【明日も笑って過ごせますように。エドガーさんにボコられると笑えないからそろそろ勝ちたい。 エルドナス】

今年の僕のお願いは…4章をちゃんと書き始められますようにです〜。

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