2 気がついたんだ
今回も温かい目で見守ってあげてください…
アティが何故か幼女化してから数日が経った。
ここ数日いつもどおりの日常を過ごしていて1つ気がついたことがある。
「ここってそういう世界線なんじゃないかな?」
思いついたことをそのまま僕は口に出していた。
「どうしたのよ急に」
「急なのはいつもどおりだよね」
「エル君はいつもそうよね〜」
三者三様の反応とはこのことである。
「それで?エル君は今日はどうしたの?」
「いや、だからさ、ここ数日過ごしていて気がついたんだよ。何もイベントが起きない!!」
この村に来てからというもの、何も起きない日なんてのはありえないくらい色々なことを経験してきたのだが、ここまでの数日何かが起きそうなフラグすら無い。
「つまり、ここってそういう世界線なんだよ」
「そういう世界線って何よ?」
「ギャグの世界線って可能性があるのではないかと僕は考えている」
真面目な顔をして顔の前で手を組む。後ろにぴしっと立っている人が居たら完璧だね。
「真面目な顔をして何を言い始めるかと思えば…」
僕の話を聞いてあきれ始める3人。
「そんなわけで、僕は1つ試してみようと思う」
「はいはい。何するのよ」
「僕の知っているギャグの世界線ならば…どれだけ怪我をしても次の次のページでは、元に戻っていることが多いんだ…と、言うことはどれだけ怪我をしてもすぐに治るんじゃないか!?」
「エルくん…ここにはページという概念は無いんじゃないかな?」
「私も無いと思うわよ?あれって漫画だけだと思うわよ?」
こらこら、そういうことを言うものじゃないですよ人外たち。
「そんなわけで、僕はちょっくらエドガーさんに勝負を挑んでこようと思います」
「ボコボコにされに行くんだ」
「わざわざボコボコにされに行くのなら私は回復してあげないわよ?」
「いいですとも!今回は実験ですから!!」
僕は意気揚々と冒険者組合に足を運んだのであった。
(1時間後)
「エーシェほんとに良かったの?どうせエルくんエドガーさんにボコボコにされて戻ってくるだけなのに」
「戻ってくるとしたらそろそろかしらね」
優雅にティータイムを楽しむエーシェとヒスイの二人はお茶をすすりながら、そんなことを話していた。
もともとはお茶を飲むなんて文化は無かったはずのドラゴンであるヒスイ君も、エーシェと行動をともにすることが増えた結果、食事のあとにお茶を飲むのがいつの間にか当たり前になっていたのであった。
最近はそのお茶仲間としてアティも一緒になってエーシェが持ってくる美味しいクッキーをモクモクしている。
「おーう。ちょっといいかー」
「あら?エドガーさん?さっきエドガーさんのところに…あぁ…」
「エーシェどうしたの…あぁ…」
「2人ともそんな呆れたかおして…あぁ…」
3人の目がエドガーさんの右肩に止まる。
そう、エドガーさんの右肩に乗っている何かに目が止まる。
「なんかこいつ「今回はなんか逝ける気がするんです!」とか言って挑んできたんだけど、何だったんだ?」
ボロボロになったエル君だったものをいつものように肩に抱えて宿屋に入ってくる。
「なんか今回は実験のためにエドガーさんに挑みに行ったみたいなんですよ」
「なんだそれは…そういえば今回はなんかガードが甘かったな」
気分が戦闘に現れる系男子のエルドナスなのであった。
「今回は実験だったらしいので、申し訳ないんですけどそれ部屋においてきてもらってもいいですか?」
「そ、そうか。わかった」
エルドナスを抱えたまま階段を登っていくエドガーを見送る。
「エルくんがさっき言っていたページ変わったらって話エーシェはどう思う?」
「ありえないわよ。どうせ明日の朝体中痛いって泣きついてくるわよ。ちなみにアティは神様なんだからソウイウのわかったりしない?」
「知らないわよ。エル君の思いつきでしかないわよ」
「やっぱりそうなんだね…」
三人でまたお茶をすすりながらそんな結論じみたところまで会話が進んでしまう。
「エルドナスは置いといたけど、治療とかしなくていいのか?」
「今回は色んな意味で痛い目をみてもらうためにもこのままでいいですよ」
「そうだねー。前に思いつきでやらないほうがいいってエルくん自分で言っていたのにね」
「エル君に反省するって機能は搭載されていないみたいよ?私が中に居たときも反省反省って言いながら全く反省してなかったんだから」
「結局あれよね。今回のもエル君がそう思いたいってだけだったんじゃないかしら?」
「僕もエーシェの意見に賛成かなー」
「私もそう思うわ」
次の日、エルドナスの部屋から聞こえる唸り声に大きなため息をつきながら入っていくエーシェが居たのであった。
今回も悪ふざけにお付き合いいただきありがとうございます。
私事ですが、今月の頭から体調を崩し始めてずっと調子が悪いという状態だったもので、更新ができずにいました。いや〜この短時間でまさか2回も検査するなんて思ってもいなかったですよ。陰性だったので良かったんですけどねー。
さて、今回はちょっと頭が重たい中で書いたのでなんかよくわかんなくなってしまった感はあります…。
ま、こういうのは投稿したもの勝ちかなと思いまして…(笑)。
不定期でやって行きますし…本編も…体調が治ったら…無理できるし…