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アルティメットマン  作者: 赤坂大納言
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飛行偵察任務していただけなのに、宇宙人に巻き込み事故くらって死んだけど、不死身の肉体得て地球の平和を守ることになったんだが

某有名特撮ヒーローをもし俺が書いたらどうなるのか、という実験的小説です。巨大ヒーローについての設定や防衛チームについてかなり独自の解釈などを入れているつもりなので、ご注意ください。ただ特撮好きの方が楽しめる作品になるように最大限努力はしますのでどうぞ応援のほどよろしくお願いします!投稿頻度は低い方かも知れません、申し訳ないです。

広大な宇宙に無数に浮かぶ星々の中に、我々の地球はぽつねんとある

そのちっぽけな惑星には数多く様々な神秘が見え隠れする

人類という種の著しい発展もそのひとつだろう


しかし人類はまだ知らない

この広大無辺の暗闇の中には、想像を絶するほど発展した生命が他にもいること

またそれが地球に近づいていること

そしてそれによって地球の未だ見ぬ神秘の数々がその片鱗を可視化せんとしていること


このお話は我々の生きている時代よりもう少し後の出来事

今よりちょっとだけ神秘を知った人類のお話





彼は追っていた

自らの星で暴れていた獣を

長旅だった

途方もない距離だったのだ

獣は美しい星へ逃げ込んだ

獣はその星の生態系を次の目標にしたらしい

何としても阻止せねばならない

彼は、その青く美しい星へ追っていった



防衛省直轄未確認現象調査対策組織、科学特別捜査本部

ここでは国民が平和に過ごせるよう非日常的な現象などを調査し、それに対応するため多くの各分野におけるエキスパートが日々一生懸命働いている


冷静沈着、時に大胆不敵なムラノ本部長

熱しやすく冷めにくい不屈の心身、アラタ

科学の知識はまさに国宝級、イデミツ

耳と声の良さで的確に情報伝達する、ユリサキ

この物語の主人公、ヒロセ


深夜、霞ヶ浦上空

この大きい湖のおかげか、夜というものの性質なのか、今宵はとても空気が綺麗で澄んでいた水面には大きな月がゆらゆらと映り、少しばかり幻想的な雰囲気を醸し出している

「ヒロセから本部へ、ただいま霞ヶ浦上空」

科特本部に霞ヶ浦で謎の発光飛行体の目撃情報の通報があり、ヒロセは汎用空間作戦航空機ジェットハイパーで偵察任務中だ

「今のところ、通報にあったような飛翔物は確認できていません」

「こちら本部、了解。もう少し様子を見て何も無ければ本部に帰投、ですよねムラノ本部長?」

「うむ、よくわかってきたなユリサキ」

「了解。ではこのまま偵察を続行し、五分ほど後に帰投経路に入ります」

ヒロセは科特本部では慎重さがある方で、こういう偵察任務につかされることが多い

この日も念には念を、周辺空域を隈無く警戒して見ていた


唐突に視界の端に走る閃光

ヒロセは見た

二つの発光飛翔体だ

まるで追いかけっこをしているように片方がもう一方を追走している

「ヒロセより本部へ、通報通り発光する飛行物体を発見」

「本部長、どうします」

「ジェットハイパーで我々も現場へ急行する。アラタ、イデミツ、ベータ発進準備だ。ヒロセは目標の監視を続けろ。あまり近寄りすぎるな」

「「了解」」

「こちらヒロセ、了解。警戒レベルを上げます」

「よし、アラタ、イデミツ、出動だ」

「おうおう、出番来ましたね!燃えるな!」

「どのガジェット持っていこうかな」


ーEエリア方面ゲートオープン

ーメインシステムオールグリーン

ー整備班は直ちに退避せよ、整備班は直ちに退避せよ

ー周辺空域に科特本部よりスクランブル発進の旨、伝達完了

ージェットハイパーベータ行きます

ージェットハイパーベータ発進、ジェットハイパーベータ発進



数分後、ベータにヒロセからの通信が入った

「こちらヒロセ。ムラノ本部長、発光体同士が衝突を繰り返している模様。推測ですが、戦闘しているようです」

「了解した。監視を続けてくれ。我々も急ぐぞ」

「「了解」」

「うわ、こっちに近づいてきてるぞ!距離が近い!」

「どうしたヒロセ!」

「本部長!接触回避のため距離を取ります」

「気をつけろヒロセ」

「了解です、あ、ちょっと待って、うわあああああ」

「ヒロセ、どうした!応答せよ、ヒロセ応答せよ!」

科特本部職員一同に緊張が走る

「本部長、一体どうしたんですか」

アラタが焦ったように聞く

「分からん、ベータより本部へ。ヒロセ機はどうなっているか」

「こちらユリサキ、ヒロセ機レーダーよりロストしました!」

「了解した。ともかく今は急ごう」

アラタはペダルを踏み込み、ジェットハイパーの速度をぐいっとあげた



ヒロセは眩い光の中で目が覚めた

真っ白な空間はどこまでも続いていそうだったし、すぐそこで手がつけそうでもあった

どこからともなく声が響く


ーこの度は事故に巻き込んでしまって大変申し訳ない

端的に言うと君は死んでしまった

しかし安心して欲しい

私は君を助ける力を持っている


「あ、あなたは誰ですか」


ー私は遠い星からやってきた


「遠い星から?う、宇宙人ということですか?何故地球へ?」


ー私の星の害獣が逃亡してしまったのでそれを追いかけてきた


「あのもうひとつの発光体のことですか?」


ーそうだ

ちょっとばかし凶暴な害獣だ

私の命と、害獣から人類を守る力を君に託す


「ちょ、すみません色々突然で頭が追いつかないです。どういうことなんですか?もう少し詳しく説明してください」


ー心配することはない

全て上手くいく


再びヒロセは強烈な光の中へ包まれた


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