「 願い事 」
「 願 い 事 」
突然 俺の前に神様が降りて来た(現れた)
驚いた 思わず「最近 なにも悪い事してないよね?」と考えた・・・
神様から 怒られると思ってしまったのだ
なんか とても恥ずかしい事を考えてしまった
「神様って 人の心の中も もちろん覗けたりするよね?」
と思ったら もっと恥ずかしくなった・・・
神様 「お前の 望みを一つだけ叶えてやろう」
俺 「えっ?」 変な事考えてたので 神様の言葉が 聞き取れなかった
神様 「お前の 望みを一つだけ叶えてやろう」
俺 (すみません 同じ事2度も言わせて・・・ えっ?)
この神様 見た感じ 漫画やアニメに出てくる 神様そっくり・・・
だから 神様だと思ったんだけど
つい 色んな事を考えてしまう・・・・
神様 「お前の 望みを一つだけ叶えてやろう」
俺 「仏の顔も三度まで」と言う言葉が頭に浮かんだ
あっ 何か言わなくちゃ・・・
えっと えっと「不老不死!」と答えてしまった
物語あるある・・・とっさに出た言葉だった
俺の本心での願い事ではなかったそれに この方は仏様ではなかった
神様 「・・・」
俺 返事がない
怒らせちゃった? もしかして・・・
神様 「不老不死・・・」
「不老」か「不死」かどちらかを選べ 一つだけ願いを叶えてやろう・・・
俺 (ちょっと考えてもいいですか?)
「不老」 歳をとらない・・・老けない いいね でも80年後くらいに
若いままの状態で結局死ぬのよね?
「不死」 死なない・・・でも 歳はとる・・・ 千年も万年も
よぼよぼで生きるのか 言い方を変えたら「死ねない」 ある意味拷問やね
そう考えたら「不老不死」ってセットよね?
神様 「不老」か「不死」かどちらかを選べ 一つだけ願いを叶えてやろう・・・
俺 「うっ どうしても選ばんといかんのか?」
「すみません 願い事変えてもいいですか?」
神様 「・・・ダメじゃ」
俺 (・・・ダメなのか)
「あっ じゃ キャンセルします 願い事ありません」
神様 「・・・ダメじゃ」
俺 「キャンセルも出来んのか」
神様 「あー まぁ ニコニコ神社のお賽銭箱に千円入れればキャンセルして
やってもいいぞ」
俺 「・・・この方 ニコニコ神社の神様?」
(キャンセル料とるのか ニコニコ神社はこの近くにあるけど)
神様 「世の中お金は大事じゃぞ 地獄の沙汰も金次第・・・」
俺 「えっ 地獄?」
神様 「おぬしの 本当の願いは彼女が欲しいんじゃろ?」
「もう千円で願い事の変更が出来るが どうじゃ」
俺 「千円で変更可能なんだ」
「じゃあ 変更と言う事で お願いします」
(あっ しまった キャンセルだけで良かったんだ)
(彼女と言うキーワードに反応してしまった)
神様 「よーしわかった じゃあ お賽銭箱に2千円入れて来るのじゃ」
「キャンセル料と変更手数料じゃ」
俺 「前金?」
「えっ えっ」
訳の分からぬまま 俺は 小走りで ニコニコ神社に向かった
俺 「えっと 2千円・・・」お賽銭箱にお金を入れた
入れ終わった後に これって新手の詐欺?とか考えたが
ニコニコ神社なので それもあるまいと またまた考えた・・・
すると お賽銭箱の上に 神様が現れた
神様 「入金確認した」
俺 (見りゃわかるでしょ)
神様 「で どんな彼女が欲しいのじゃ?」
「オプションで 好みのタイプが追加できるぞ」
俺 「そーなんだ」
(キャンセル料や変更手数料がそれぞれ千円くらいなら・・・)
「じゃあ 目が大きくて 色白で 髪型はショートカットが似合う
バスケとかやってそうな優しい女の子!」
神様 「そうか 分かった じゃあ 前金で・・・・50万円」
俺 「ごっ ごっ 50万!」
神様「オプションは高いのじゃ」
俺 「無理無理」
神様 「支払いは ニコニコ神社ペイもあるが どうじゃ?」
俺 「もう ええわ!」
おしまい