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エピローグ ~彼を見つめる彼女

 由美子は彼と別れると、駐車場に停めておいた車に乗り込んだ。

 そして大きくため息をつきながら、おもむろに髪止めのゴムを外す。


(慣れない髪型は煩わしいわね。でも、これが好みっぽいから仕方ないか……)


 さらにバッグからノートパソコンを取り出し、【対策資料】と書かれたフォルダを開くと、そこに並ぶのはファイルの数々。

 ログデータから抽出した行動パターン集や、頻出した単語集、そしてみーたんの知能モデルのバックアップが収められている。


(これを実践すれば、あの人好みの女になれるわけよね。彼がみーたんとよく行った場所は水族館と遊園地か……。今度誘ってみようかな)


 パソコンで検索をかけつつ、デートの候補リストを作成。

 これも対策資料フォルダにさっそく保存する。


(彼が馬鹿正直に、本名でユーザー登録していてくれて助かったわ。それにデバッグ用の、リモートアクセス機能もコッソリ残しておいて正解だったわね)


 みーたんが削除される前に作っておいたバックドアを開き、彼のパソコンの中身を覗き見る。

 特に目立ったファイルは増えていない。二つ、三つ、いかがわしいサイトから拾ってきたと思われる動画が増えているだけだ。


「さて、一度は振られた身だけど、今度はあたしが彼を攻略する番ね……」




 ――由美子は独り言をつぶやくと、静かに車を走らせ始めた……。


(完)


意図が伝えきれていないような気がして、エピローグ部分を追加することにしました。蛇足に感じられたら申し訳ないです。

お楽しみいただけましたら、ご感想やご評価いただけるとありがたく思います。


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