表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

ACT.03 高校デビューしてはいけないのですか? 03

注文して1週間で、初心者用ギターセットが届いた。


どうやら俺が頼んだギターは、ストラトタイプのギターらしい。


「高草木 直哉の『初心者でもわかるギター講座』! はい拍手!! 」


部屋中拍手の音で響いた。


......俺たちの妄想の中では。


「まずは、チューニング(ギターの1弦1弦の音を合わせること)からやってみよう! 」


チューナーは、ギターセットに付いてなかったから、別に1000円以内のものを購入した。


しかし、何でギターの音程はドレミじゃなくて、ローマ字なんだよ......


俺は、慎重にギターのペグを回した。


高草木の言うには、確か6弦(1番太い弦)から『E・A・D・G・ B・E』っと。


そこで俺は、初めてミニアンプに繋げて音を出してみた。



『ジャァァァァァァ〜〜〜〜〜ン! 』



俺は、感動のあまり何度も右手に持っているピックを弦に触れさせていた。


本当に無意識だった。


嬉しくて嬉しくて思わず笑っていた。


その顔を見ていた高草木は、すごく気持ち悪そうに見ていたのを視界に捉えていた。


「つ、次に行っていいか? 」


申し訳なさそうな素振りで繰り出してくる高草木。


「あ.....あぁ、ごめん。いいよ.....」


「まぁ、次は『パワーコード(コードの構成音から第3音を省略したもの)』!! 」


「お、おう! よろしく頼む!! 」


「......をやろうと思ったけど、めんどくさいから次行くぞ! 」


「.....飛ばしていいのか? 」


「良くないと思うが、次行くぞ! 」


「それじゃあ、飛ばすなよ.....! 」


「次は.....」


「って、話を聞けー!! 」


高草木は、わざわざコード表を作ってくれていた。


.....これなら、普通に初心者用参考書でも買えばよかったのに。


って、言うのは野暮かな......

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ