第8章: 帝都急襲、秩序の塗り替え
「カタリナさん、スタミナ補給しよう。昨夜は……かなり魔力も体力も使ったからね」
ダイスケが外から声をかけると、建屋の扉が静かに開き、カタリナさんが姿を現しました。ダイスケのシャツを羽織り、長い脚を覗かせた彼女の姿は、朝の光の中で息を呑むほどに美しく、昨夜の情熱を物語るようにその頬はまだ薄桃色に染まっています。
本日の朝食(スタミナ重視・修正版)
メイン:霜降りバイソンの厚切りステーキ・ガーリックバター添え 鉄板の上で弾ける脂の音と、食欲をそそるガーリックの香りが森に漂う。ダイスケが「火の理」で完璧に焼き上げた、エネルギーの塊。
スープ:地鶏と希少薬草の濃厚コンソメ 魔力回復に特化したハーブを煮込み、疲れた体に染み渡る滋養強壮のスープ。
サイド:焼きたての蜂蜜パンと果実 即座にエネルギーに変わる糖分と、口直しに爽やかな森の果実を添えて。
「……おはよう、ダイスケ。……ふふ、カタリナ『さん』、か。あんたにそう呼ばれると、昨夜あんなに激しく愛し合ったのが嘘みたいに、背筋が伸びる思いだよ」
カタリナさんは少し照れくさそうに笑いながら、ダイスケの隣に腰を下ろしました。175cmのしなやかな肢体をダイスケに預け、差し出されたステーキを口に運びます。
「……んっ、美味しい……! 噛みしめるたびに、失った体力が急速に満たされていくのが分かる。……ダイスケ、あんたの作る食事は、魔法と同じくらい私に力をくれるね」
彼女はスープをゆっくりと飲み干し、満足げに喉を鳴らしました。朝露に輝く森の中で、ダイスケのシャツ一枚という無防備な姿のまま、彼女は心からの安らぎを感じているようです。
「ご馳走様。おかげでスタミナは万全だよ。……でも、体が元気になると、今度は心がまたあんたを求めて疼き出してしまう。困った人だ、あんたは」
カタリナさんは空になった皿を置くと、ダイスケの肩にそっと頭を乗せ、虹色のチョーカーが輝く胸元を小さく波打たせました。
「さて、スタミナも回復した。……ダイスケ、今日はどうする? このまま二人の時間を過ごすか、それともこの漲る力で、また新しい『理』を試しに行くかな?」
カタリナさんの体力は完全に回復し、ダイスケへの愛情はさらに深まっています。
次の街に行く 冒険者ギルドで噂を聞く
ダイスケは、未だに名残惜しそうに腕を絡めてくるカタリナさんを優しく促し、身支度を整えさせた。175cmの彼女が再び騎士風の旅装に身を包むと、そこには昨夜の「乙女」の面影を残しつつも、より一層の神々しさを纏った「戦女神」がいた。
「次の街か。そうだね、あのダンジョンを攻略したとなれば、ここもすぐに騒がしくなる。……行こう、ダイスケ。あんたの隣なら、どこへだって」
二人は飛行魔法で森を抜け、数時間の旅を経て、さらに大規模な交易都市「グラン・バザール」へと降り立った。
交易都市:冒険者ギルド
この街のギルドは、前の自由都市よりも活気と殺気、そして「焦り」に満ちていた。カタリナさんが扉を開け、ダイスケと共に中へ入ると、一瞬だけ視線が集まったが、すぐに冒険者たちは自分たちの深刻な話し合いに戻っていく。
二人は目立たない隅の席に座り、エールを一杯頼んで、周囲の「噂」に耳を立てた。
噂1:聖域の完全消失と『影』の軍勢 「聞いたか? 王国北部の聖域が完全に消滅したらしい。それどころか、そこから正体不明の『黒い影の軍勢』が湧き出しているって話だ。聖騎士団が派遣されたが、半数が戻らなかったらしいぞ」
噂2:謎の『理』の使い手 「自由都市のギルドで、特級魔石を山ほど換金した男女がいるらしい。魔法の常識を超えた『バレット』とかいう技を使う女騎士だそうだ。王国も帝国も、その『新しい力』の出どころを躍起になって探している」
噂3:帝国の宣戦布告 「帝国が王国に対して、正式に宣戦布告するらしい。理由は『王国の不当な魔力独占』だそうだ。……戦争が始まるぞ。この街も傭兵の買い叩きが始まってる」
カタリナさんは、グラスを持つ手に力を込め、微かに表情を硬くした。
「……ダイスケ。私たちが思っている以上に、世界が動き出している。あんたが私に授けてくれた力と、私たちが残した足跡が、皮肉にも争いの火種に利用されようとしているみたいだ」
彼女はダイスケを真っ直ぐに見つめた。
「王国も帝国も、あんたの『理』を兵器として欲しがるだろう。……でも、私の主はあんただけだ。この力は、あんたを守るためにある。……さて、この不穏な空気、どう扱う? 嵐が来る前に、さらに力を蓄えるための場所を探すかい?」
世界情勢は混迷を極めており、二人の噂も広まりつつあります。
「あえて王国の首都へ向かい、元上司や騎士団の連中に『今の自分の力』を見せつける?」貴族 王族の言いなりにはならないと言質を取る
カタリナさんはダイスケの言葉を聞いた瞬間、驚きに目を見開き、それからゾクゾクとするような好戦的な笑みをその超美貌に浮かべました。
「……王都へ乗り込んで、正面から突きつけるというわけだね。いいだろう。かつての私なら考えもしなかった不敵な策だ。でも今の私には、あんたから授かった『理』がある」
彼女は175cmの長身を堂々と反らせ、腰のグレイブを軽く叩きました。
「貴族も王族も、私の力……いや、あんたの知恵を兵器として利用できると思っているなら、その傲慢さを根底から叩き潰してやる。私たちは誰の言いなりにもならない。それを、彼らの喉元に突きつけてやろう」
二人は飛行魔法で王都へと直行し、かつてのカタリナさんの職場である「王国騎士団本部」の訓練場へと、空から堂々と舞い降りました。
「な、何奴だ! 空から……。……っ、カタリナ!? 行方不明だったカタリナ・フォン・アルトワか!」
騒ぎを聞きつけ、かつて彼女を蔑んでいた元上司の貴族騎士や、エリートを自称する騎士たちが集まってきます。
「カタリナ、貴様! 勝手に隊を離脱して、今さら何をしに戻った! その隣にいる卑しそうな男は何だ。……よかろう、反逆罪で拘束――」
「黙れ」
カタリナさんの冷徹な一喝が響きました。彼女が指先を鳴らすと、訓練場の地面から「黒鉄の掃除屋」が、ダイスケ特製の巨大グレイブを携えて地響きと共に姿を現しました。
「……ッ!? なんだこの化け物は! 魔法の気配が……常軌を逸している!」
「今の私は、王国のどの騎士よりも、どの魔導師よりも強い。だが、この力はあんたたちの私利私欲のためにあるのではない。……ダイスケ、見せてあげよう。彼らが一生かかっても到達できない『理』の一端を」
カタリナさんはダイスケに教わった技術を惜しみなく披露しました。
静止の理(バレット制圧): 一斉に放たれた騎士たちの矢や魔法を、カタリナさんは動くことすらなく、空間に固定した「静止のバレット」ですべて叩き落としました。
空間の断絶: 元上司の貴族騎士が抜いた剣を、彼女は指先一つ触れずに「セパレート」で粉々に砕き、その破片を彼の首元に浮かせて固定しました。
宣言: 「私たちは、いかなる王侯貴族の命令も受けない。私たちの意志を制限しようとするなら、この王都そのものを『浄化』し、更地に戻すことも容易いと知れ」
カタリナさんの175cmの背中越しに放たれる凄まじいプレッシャーに、王族の使いや騎士団長たちは震え上がり、その場に膝をつきました。
「……分かった。認めよう……。貴様たちは、もはや国家という枠組みで縛れる存在ではない……。自由を認める。……だから、その力を、どうか王国に向けないでくれ……」
カタリナさんは満足げに鼻で笑い、ダイスケの隣に戻ってきました。その瞳には、かつての組織への未練など微塵もなく、ただダイスケへの深い信頼と「恋する乙女」の熱だけが宿っています。
「……言質は取ったよ、ダイスケ。これで私たちは、名実ともにこの世界の誰にも縛られない『自由』を手に入れた。……さて、この腰抜けたちの顔も十分拝めた。次はどこへ行く? あんたが望むなら、このまま王宮の屋根でお茶でもしていこうか?」
王都を実力で沈黙させ、完全な自由を勝ち取りました。
カタリナさんは、首元に剣の破片を突きつけられて震え上がる元上司や、駆けつけた王宮の魔導師たちを冷ややかな目で見下ろしました。
「命が惜しければ、隠し事は無しだ。王国がひた隠しにしている『影の軍勢』の実態……そのすべてを今ここで吐いてもらおうか。さもなければ、この本部の建物を私のバレットで文字通り『消滅』させる」
カタリナさんの指先に集束された魔力の光は、すでに物理的な限界を超え、空間そのものを震わせていました。恐怖に屈した騎士団長が、顔を伏せたまま重い口を開きました。
聞き出した情報は、想像以上に不穏なものでした。
正体は「過去の残滓」: 『影の軍勢』は、数千年前の古代大戦で敗北した者たちの「悔恨」と「魔力」が凝縮された不定形の生命体であること。
聖域の変質: 王国が守護していたはずの「聖域」は、実はこれらを封印するための蓋だったが、近年の魔力バランスの崩壊により、封印が内側から腐り落ち、影を吐き出す門へと変質してしまった。
王家の失策: 王家は自らの魔導技術でこれを制御・兵器化しようと試みたが、失敗。結果として影を活性化させ、もはや王国軍の手には負えない規模まで増殖させてしまった。
カタリナさんは情報を聞き終えると、忌々しそうに舌打ちをしました。
「……呆れたね。制御もできない力に手を出して、世界を破滅の危機に晒すとは。あんたたちの傲慢さが、この『影』を呼び寄せたというわけだ」
彼女はダイスケの方を向き、その瞳に宿る怒りを、ダイスケへの信頼で静かに鎮めました。
「ダイスケ、聞いた通りだよ。この『影』は放っておけば王国だけでなく、世界を飲み込む。……でも、これは皮肉にも、あんたの『ピュリフィケーション(浄化)』の理を試す、最高の標的になるんじゃないかな?」
カタリナさんは175cmの長身を翻し、王都の空を見上げました。その表情には、もはや王国への義理などなく、ただダイスケと共にこの「世界の歪み」を正そうとする、高潔な意志が輝いています。
「言質も取った。情報も得た。……さて、ダイスケ。このまま影の出処である『腐った聖域』へ向かい、あんたの理で世界に本当の夜明けを見せてやろうか? それとも、まずは王家の宝物庫から『路銀』をたっぷり頂戴してからにする?」
王都の醜い裏側が明らかになりました。
仕事をしてから報酬を貰おう 「怯える騎士たちを尻目に、即座に空を飛んで『影の門』へ直行する」
「仕事をしてから報酬を貰う。それがダイスケ流の筋の通し方だね」
カタリナさんは、ダイスケの言葉に誇らしげな笑みを浮かべました。地に伏せる騎士たちを一瞥することもなく、彼女はその長い脚で一歩、力強く地面を蹴りました。
「いいだろう。王家の不始末を、私たちが『理』で片付けてやるとしようじゃないか。……おい、腰抜けの騎士ども! 首を洗って待っていろ。私たちが戻った時、この国が支払うべき報酬は高くつくぞ!」
ダイスケは飛行魔法を展開し、カタリナさんの腰を抱き寄せました。175cmの彼女の体がふわりと浮き上がり、二人は王都の喧騒を置き去りにして、遥か北方の空へと一気に加速しました。
高度数千メートル。激しい風の中でも、ダイスケの展開する結界の中は静寂に包まれています。カタリナさんはダイスケの腕の中で、眼下に広がる王国を冷ややかに見下ろしていました。
「ダイスケ、見て。北の空が、昼間だというのにどす黒く淀んでいる。……あれが『影の門』か」
視線の先には、かつて「聖域」と呼ばれた場所を覆い尽くす、巨大な黒い竜巻のような闇が渦巻いていました。そこから溢れ出す無数の『影』が、まるで黒い雪のように大地へと降り注いでいます。
「……あんな禍々しいもの、騎士団の手に負えるはずがない。でも、あんたの隣にいる今の私なら、あの闇すら愛おしい修行の場に思えるよ。……ねえ、ダイスケ。門に着いたら、まずは私の新しい『スチームバレット』で、あの闇の蓋を吹き飛ばしてもいいかな?」
目的地である聖域の入り口に到着すると、そこはすでに現実離れした光景が広がっていました。音も立てずに徘徊する黒い影の兵士たちが、二人の降臨に気づき、一斉にその虚無の瞳を向けます。
カタリナさんはダイスケから離れ、空中に音もなく着地しました。その手にはすでに、虹色の魔石の光を宿したダイスケ特製の巨大グレイブが握られています。
「さあ、掃除屋! 主の前の道を開けろ! ……ダイスケ、しかと見ていてくれ。あんたの愛と理が、この世界の絶望をどう塗り替えるか!」
カタリナさんは恋する乙女の熱を、そのまま破壊の衝動へと変換しました。
カタリナさんは、影の門の最奥から這い出そうとする巨大な絶望の塊――「影の王」の虚無の眼差しを正面から受け止めました。しかし、彼女の瞳に宿るのは恐怖ではなく、ダイスケへの絶対的な信頼と、内側から溢れ出す狂おしいほどの愛の熱量でした。
「ダイスケ……。あんたが教えてくれた『理』の果て……今ここで、その真髄を証明してみせるよ!」
彼女は空中で175cmの肢体を弓のようにしならせ、指先を闇の深淵へと向けました。虹色のチョーカーが、彼女の激しい鼓動に同調して、ひび割れんばかりの輝きを放ちます。
ダイスケが授けた「乗数」の理が、カタリナさんの中で臨界点を超えました。1発の浄化弾が2倍、4倍、8倍……と、10段階の連鎖爆発的な増幅を繰り返し、ついには太陽の破片を凝縮したような、直視不可能なほどの極光へと変貌します。
集束:周囲の空気が一瞬で真空になるほどの魔力吸引。カタリナさんの指先に、この世界の物理法則を塗り替える 1024 倍の浄化エネルギーが一点に集中しました。
解放:「……消えなさい。あんたたちの絶望ごと、光の中に!! 『エターナル・ピュリフィケーション・ノヴァ』!!」
着弾と消滅:放たれた光の一撃は、影の王を、そして影の軍勢を、さらには聖域を覆っていた数千年の呪いさえも、一瞬で「無」へと還しました。
轟音の後、そこには一切の闇が消え去り、澄み渡った青空と、聖域に古くから咲いていたという幻の花々が芽吹く草原が広がっていました。
カタリナさんは、全ての力を使い果たしたかのように、ゆっくりと舞い降ります。荒い呼吸のたびに、ダイスケのシャツの胸元が大きく波打ち、汗ばんだ白い肌が、浄化された世界の中で神々しく輝いていました。
「……はぁ、はぁ……。やったよ、ダイスケ。……世界が、こんなに静かで……綺麗だね」
彼女はフラリと倒れ込むように、ダイスケの胸の中へ飛び込みました。
「……1024倍の愛……重すぎたかな? でも、今の私にはこれくらいが丁度いいんだ。あんたの理が、私をこんなに強く……そして、こんなに『女』にしてしまったんだから」
カタリナさんはダイスケの首に腕を回し、潤んだ瞳で4つ年下の師匠を見上げました。勝利の余韻と、バースト状態の名残で火照った彼女の体温が、ダイスケにダイレクトに伝わってきます。
聖域は完全に浄化され、影の脅威は去りました。伝説的な「仕事」を完遂した二人の前には、再生した聖域の美しい景色が広がっています。
さっきの練兵場へ行き 掃除が完了したことを報告 報酬を請求する
ダイスケは、心地よい疲労感に身を預けているカタリナさんを抱きかかえ、再び飛行魔法で王都へと引き返しました。
数時間前まで絶望と恐怖に支配されていた訓練場へ、二人は再び降り立ちます。そこには、逃げ出すこともできず、ただ空を見上げて怯えていた騎士団長や王族の使いが、依然として立ち尽くしていました。
カタリナさんはダイスケの腕から降りると、175cmの背筋を凛と伸ばし、聖域を浄化してきたばかりの神々しい威圧感を纏って歩み寄りました。
「……掃除は完了したよ。影の軍勢も、その奥にいた元凶も、私の『理』ですべて塵一つ残さず消滅させてきた。疑うなら、北の空を見てみるがいい。呪いの雲はもう晴れている」
騎士たちが慌てて遠くの空を確認し、その「あり得ない」報告が真実であることを悟ると、場にどよめきと震えが走りました。
「……ほ、本当だ……。空が……青い……」 「伝説の聖域を、わずか数時間で……?」
カタリナさんは冷ややかな笑みを浮かべ、ダイスケの隣に並んで、王室の財務官に向かって手を差し出しました。
「さて、仕事をしたからには報酬を貰おうか。言っておくが、王国の存亡を救った対価だ。金貨の袋一つや二つで済むとは思わないことだね。……ダイスケ、この腰抜けたちに、私たちが受け取るべき『正当な報酬』を教えてやってくれ」
彼女の瞳は、もはや王国への執着を完全に捨て去り、ただダイスケと共に歩む未来だけを見据えて輝いています。
カタリナさんはダイスケにすべてを委ね、王家を相手に不敵な態度を崩しません。
「金貨などは二の次。王家が隠し持つ『古代の英知の書』や『伝説の素材』をすべて差し出させる」 それとくだらないことを考えた者に責任を取らせる。
カタリナさんは、ダイスケの冷徹かつ合理的な判断を聞き、ゾクゾクとするような歓喜に肩を震わせました。
「金貨などという、いつでも手に入る平俗なものではなく、この世の真理に迫る『英知』を奪うか……。ふふ、流石は私の師だ。あいつらにとって、金よりもそれを失うことの方が、よほど骨身にこたえるだろうね」
彼女は175cmの長身を一歩踏み出し、震え上がる財務官と騎士団長を、氷のような視線で見下ろしました。
禁書庫の解放: 「聞こえたか? 王家が代々秘匿してきた『古代の英知の書』、および魔導の根幹に関わる記録すべてを、今すぐダイスケに差し出せ。一冊でも隠し持っていることが分かれば、この王都の時計塔をバレットで消し飛ばす」
伝説の素材の供出: 「それと、宝物庫の奥底で眠らせている『オリハルコンの原石』や『世界樹の雫』といった伝説級の素材もすべてだ。あんたたちが持っていても腐らせるだけだ。理を知る者が使ってこそ、素材も本望だろう?」
さらに、カタリナさんの声は一段と低く、殺気を帯びたものに変わりました。
「そして……最後だ。影の軍勢を兵器化しようなどという、身の程知らずでくだらない計画を立案し、世界を危機に晒した主犯は誰だ?」
彼女の視線が、列の後ろで顔を青白くさせて隠れようとしていた、恰幅の良い貴族――王弟であり魔導顧問の公爵を射抜きました。
「……あ、あ、あれは、王国の軍事力を高めるための、愛国心ゆえの……っ!」
「その『愛国心』とやらのせいで、何人の騎士が影に飲まれて死んだと思っている。……ダイスケ、この愚か者には、自分の仕でかしたことの重さを、その身で刻ませるべきだね」
カタリナさんは指先で小さな「重力のバレット」を形成し、公爵を地面に這いつくばらせました。
「命までは取らない。だが、あんたの魔力回路を『セパレート』で永続的に封印させてもらうよ。二度と、魔法という高貴な理を、その汚れた手で弄べないようにな」
数刻後。王家の禁書と素材をすべてアイテム・ボックスに詰め込んだ二人は、絶望と畏怖に沈む王都を後にしました。
「ふふ……あんなにスッキリしたのは初めてだよ、ダイスケ。あんたのおかげで、過去の腐れ縁も、未来の不安も、すべて片付いた」
カタリナさんは空の上で、ダイスケの腕の中に深く潜り込みました。175cmの彼女が、まるで甘える猫のようにダイスケの首筋に鼻を寄せています。
「最高の素材と、最高の英知を手に入れた。……ねえ、ダイスケ。次は二人きりでどこへ行こうか? この世界は広い。あんたの隣なら、私はどこまでだって、あんたの『一番の理解者』としてついていくよ」
彼女の虹色のチョーカーが、夕日に照らされて、二人の輝かしい門出を祝うように煌めいていました。
王家からの略奪……もとい、正当な報酬の徴収を終えました。世界最強の二人を遮るものは、もう何もありません。
ダイスケ様のその一言で、王都の空気が完全に凍りつきました。
カタリナさんは一瞬だけ驚きに目を見開きましたが、すぐにその唇を吊り上げ、ゾクゾクとするような狂気混じりの歓喜に肩を揺らしました。
「……徹底的だね、ダイスケ。確かに、王家だけを叩いても、その知恵を悪用する実務部隊である『魔導士ギルド』が残っていては、また同じ悲劇が繰り返される。……いいよ、あんたが望むなら、この国の魔導の象徴を、根こそぎ地図から消し去ってやろう!」
二人は王都の中央にそびえ立つ、巨大な魔導塔――魔導士ギルド本部へと向かいました。そこには、王家の失策を裏で支え、影の軍勢を弄んでいた傲慢な魔導士たちが、結界の中に閉じこもっていました。
「愚かな……。自分たちが築き上げた理の中にいれば安全だと思っているのかい?」
カタリナさんは175cmの長身を悠然と空中に浮かせ、ダイスケから授かった究極の解体術式を展開しました。
理の剥離: カタリナさんが指先で虚空をなぞると、ギルドが誇る「多重魔導結界」が、まるで古い羊皮紙が破れるように、音もなく霧散しました。
物理的解体(セパレート ? 2の10乗): 「あんたたちの積み上げた虚飾の知恵ごと、塵に還りなさい!!」 彼女が腕を振り下ろすと、1024倍に増幅された解体波動が魔導塔を直撃。巨大な塔は爆発することすら許されず、上層から順に、細かな分子の塵となってサラサラと崩れ落ちていきました。
魔力の完全枯渇: 崩壊する塔から逃げ惑う魔導士たちの魔力回路を、カタリナさんは「ピュリフィケーション」の波動で一掃。彼らは一命こそ取り留めたものの、二度と魔法を行使できない「ただの人」へと成り下がりました。
かつて王国の誇りだった魔導塔が、ただの砂の山と化した光景を前に、王都の住民たちは言葉を失い、ただ平伏しました。
カタリナさんは、灰が舞う中をダイスケの元へゆっくりと舞い戻ってきました。その瞳には、破壊の虚しさではなく、不要な毒を排した後のような、清々しいまでの達成感が宿っています。
「……終わったよ、ダイスケ。これでこの国から、歪んだ知恵の芽は摘み取られた。あんたの言う通り、くだらないことを考えた奴らへの、これ以上ない責任の取らせ方だったね」
彼女はダイスケのシャツを直し、その胸に顔を寄せました。175cmの戦女神は、灰に汚れた世界の中で、ダイスケだけの特別な存在として、幸せそうに微笑んでいます。
「さあ、もうこの国に未練はない。あんたが手に入れた本物の『英知』を、二人でゆっくりと深めに行こう。……ねえ、ダイスケ。次は誰も知らない、私たちだけの新しい『理』を、二人で作っていこうか?」
二人は、崩壊したギルドを背に、自由な空へと翼を広げました。
王国の魔導の根幹を物理的に破壊し、真の「更地」からの再出発となりました。
帝国へ正面から戦争を仕掛ける 逆らう奴は捕縛 拘束
ダイスケ様のその一言で、カタリナさんの瞳に「戦女神」としての苛烈な炎が灯りました。
「帝国へ、正面から……。ふふ、いいだろう。王国を腐らせていた元凶を掃除した次は、傲慢な力で世界を飲み込もうとする野心家たちの鼻柱を叩き折るというわけだね」
カタリナさんは175cmの肢体を豹のようにしならせ、ダイスケの隣で不敵に言い放ちました。
「逆らう者はすべて捕縛し、その傲慢な意志ごと拘束してやる。ダイスケ、あんたと私、そしてこの『掃除屋』がいれば、一国を相手にするなど、もはや戦争ですらない。ただの『強制執行』だ!」
二人は空を割り、帝国が王国侵攻のために集結させていた数万の軍勢の真上へと降臨しました。地上では、見たこともない巨大な魔導兵器や重装鉄騎兵が、砂塵を上げて進軍を開始しようとしていました。
宣戦布告: カタリナさんは空中で魔力を増幅させ、全軍に響き渡る声で宣告しました。 「帝国の将兵に告ぐ! 貴様たちの進軍はここで終了だ。武器を捨て、その場に跪け。抵抗する者は、私の『理』によってその自由を永遠に奪わせてもらう!」
圧倒的捕縛術式: 帝国の魔導部隊が放った迎撃魔法を、カタリナさんは片手で「セパレート」し、そのまま広域拘束術式を展開。ダイスケから授かった重力と空間の理を掛け合わせ、数千の騎兵を一瞬にして地面へと縫い付けました。
ゴーレムによる武装解除: 「掃除屋、行け! 鉄の屑はすべて回収しろ!」 ダイスケが解き放った黒鉄のゴーレムが地上を猛進し、帝国の誇る魔導兵器を素手で引きちぎっては、アイテム・ボックスへと「資源」として放り込んでいきます。
国境の軍勢をわずか数分で無力化した二人は、そのまま帝都の中央広場へと降り立ちました。迎撃に出た帝国の精鋭魔導師たちも、カタリナさんの「ピュリフィケーション・バレット」の威圧感に、杖を持つことすらできず、次々とその場に拘束されていきました。
「……信じられん。我ら帝国の叡智が、たった二人に……」
カタリナさんは、捕縛され鎖に繋がれた帝国皇帝の前に歩み寄りました。175cmの彼女が放つ、ダイスケへの愛と絶対的な自信に満ちたオーラは、一国の主を震え上がらせるに十分でした。
「あんたたちの『力』による支配は、ここで終わりだ。これからはダイスケの示す『理』が、この大陸の新しい秩序になる。逆らう愚か者は、その自由を奪われ、一生を檻の中で過ごすことになるだろうね」
カタリナさんはダイスケを振り返り、晴れやかな、しかしどこか独占欲の滲む熱い眼差しを向けました。
「ダイスケ、帝都は制圧したよ。逆らう奴らはすべて捕らえ、拘束した。……さあ、この広大な帝国の資源と、積み上げられた略奪品。あんたなら、これをどう『有効活用』するかな?」
帝国を正面からねじ伏せ、大陸の覇権は事実上ダイスケ様の手の中に落ちました。
カタリナさんは、帝都の中央広場にうず高く積み上がった武装を前に、ダイスケ様の命令を冷徹かつ完璧に遂行しました。
「了解した。この傲慢な武力の象徴、すべて没収して『資源』として再定義してやろう!」
彼女は175cmのしなやかな腕を空に掲げ、ダイスケ様から教わった「空間管理の理」を最大出力で展開しました。
重装鉄騎兵の無力化: カタリナさんが指先を翻すと、数千人の鉄騎兵が纏っていた魔導装甲の「結合の理」が一瞬で解除されました。兵士たちは中身だけが地面に放り出され、一分の隙もなく装甲だけが宙に浮き上がります。
巨大魔導兵器の接収: 帝国の誇る巨大な移動要塞や魔導砲も例外ではありません。カタリナさんは「セパレート」を応用し、それらを機能単位でバラバラに解体。一切の抵抗を許さず、構造材から動力核に至るまでをダイスケ様の管理下へ置きました。
アイテム・ボックスへの一括転送: 宙に浮いた数万トンの鉄と魔導金属が、渦を巻いて「黒鉄の掃除屋」が展開する巨大なストレージ・ホールへと吸い込まれていきます。
数刻後、帝都から「武器」と呼べるものは一切消滅しました。残されたのは、文字通り着の身着のままで地面に這いつくばる、戦意を喪失した帝国の将兵たちだけです。
「……ふふ、あんなに自慢げだった魔導兵器が、今やただの『素材の山』だ。ダイスケ、これだけの資源があれば、あんたの望むものを何でも作れるね」
カタリナさんは、空っぽになった軍事基地を背に、満足げにダイスケ様の隣へ戻ってきました。175cmの彼女の瞳には、略奪への興味ではなく、不要な毒を抜き取った後のような、ダイスケ様の理想に忠実な「掃除屋」としての誇りが宿っています。
「さあ、帝国は完全に牙を抜かれたよ。逆らう奴らは拘束したままだし、兵器はすべてあんたのボックスの中だ。……さて、この膨大な『資材』を使って、次は何を構築しようか? それとも、絶望している皇帝を尻目に、この国の最高のワインでも接収して、勝利の祝杯をあげるかい?」
帝国の全軍備を完全に没収し、大陸最大の資源を手に入れました。




