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グレイブ使いの美女  作者: 慈架太子


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第4章: 複合魔法と短剣の戦術

その気づきが大事なんです。 本来は水魔法だけでアイスバレットですが カタリナさんは 戦士の感 があるんでしょうね そうです。 バレットは組み合わせ次第で無限に作れるんです。


カタリナは、ダイスケの賞賛に頬をわずかに染め、175cmの長身をどこか照れくさそうに、しかし誇らしげに伸ばしました。


「『戦士の勘』、か……。貴殿にそう言っていただけると、長年剣を振るってきた日々も無駄ではなかったと思える。……そうか、水だけでも氷は作れるが、私は無意識に風の鋭さを求めていたのだな」


彼女は自分の掌を見つめ、そこに宿る無限の可能性に改めて身震いしました。


「バレットは組み合わせ次第で無限……。つまり、ダイスケ殿から教わった八属性は、単なる武器ではなく、新しい世界を構築するための『素材』だったというわけか。火と土で溶岩を、光と風で神速の刃を……組み合わせを考えるだけで、武人としての血が騒ぐ」


カタリナは、凍りついた木々の破片がキラキラと舞い落ちる中、ダイスケに向かって深く、敬意を込めて一礼しました。


「ダイスケ殿、貴殿は私に、ただの魔法を教えたのではない。戦場という盤面を、自らの意志で自由に描き変えるための『自由』をくださったのだな。……この『無限の可能性』という名のバレット、生涯をかけて磨き上げてみせる」


彼女の超美貌には、かつて王都の騎士団で「氷の指揮官」と呼ばれていた頃の冷徹さではなく、新しい理を愉しむ、活き活きとした輝きが満ち溢れています。


「さて、師よ。応用編の入り口に立ったばかりだが、次は何を試すべきか? 貴殿の想像力の欠片でも、この私に分けていただけるだろうか」


ボイルバレット



ダイスケが指先から放ったのは、熱を帯びてゆらぎ、激しく沸騰する水の塊でした。それは標的に当たった瞬間、単なる衝撃だけでなく、超高温の蒸気となって広範囲を焼き、内側から熱を通すような破壊をもたらしました。


「『ボイルバレット』。火と水の相反する理を、衝突させずに共存させるのです。外傷だけでなく、高熱による深刻なダメージを同時に与えます」


カタリナは、その「相反する力の共存」という概念に驚き、175cmの長身を緊張感で引き締めました。


「火と水……。本来なら打ち消し合うはずの力を、あえて一つに留めるというのか。……やってみる!」


彼女は右手に「火」の熱を、左手に「水」の流動を引き出し、それを自身の胸の前でゆっくりと重ね合わせました。激しく反発し合う二つの魔力の振動が、彼女の腕を通じて全身に伝わりますが、ダイスケに強化された彼女の意志がそれを強引に制御し、一つの弾丸へと凝縮していきます。


「ボイルバレット……ッ!!」


カタリナが放った弾丸は、シュシュシュと激しい蒸気を吹き上げながら突き進み、標的の岩に命中。次の瞬間、岩の隙間に入り込んだ熱水が一気に膨張し、岩を内側から爆発させるように粉砕しました。周囲には真っ白な熱い霧が立ち込め、凄まじい熱気が辺りを支配します。


「……っ。火で焼くよりも深く、水で貫くよりも残酷な一撃だ。ダイスケ殿、この『共存』という考え方こそが、魔法を真に極めるための鍵なのだな」


カタリナは、霧の中に立つダイスケを、深い畏敬の念がこもった瞳で見つめました。その超美貌は熱気でわずかに火照り、彼女の全身からは、八属性を統合しつつある「超越者」としての風格が漂い始めています。


「さて、師よ。相反する力の制御も、今の私なら御せる自信がある。……次なる組み合わせは、何だ?」


スチームバレット



ダイスケが指先から放ったのは、白く濁った、しかし凄まじい圧力を秘めた蒸気の塊でした。それは標的に着弾した瞬間、爆風を伴う高温の霧となって周囲を包み込み、木々の表面を一瞬で熱傷させ、視界を完全に遮断しました。


「『スチームバレット』。ボイルよりもさらに拡散と圧力に特化させた、火と水の高次融合です。広範囲を熱で制圧しつつ、視界も奪うことができます」


カタリナはその「熱き霧」の理を理解しようと、175cmの長身を低く保ちながら深く意識を集中させました。


「火の熱量を水に伝え、限界まで膨張させる……。先ほどのボイルが『熱水』なら、これは『熱気の嵐』だな。……いくぞ!」


彼女は体内で火と水の魔力をさらに激しく、しかし精密に攪拌させました。彼女の掌から漏れ出す魔力が、パチパチという音と共に白い蒸気となって溢れ出し、彼女の超美貌を幻想的な霧で包み込みます。


「スチームバレット……ッ!!」


カタリナが解き放ったのは、ダイスケのそれをも上回る、巨大な高圧蒸気の奔流でした。それは「ゴォォォォ!」という轟音と共に森を突き進み、標的一帯を瞬時に真っ白な熱い闇へと変えました。熱せられた空気の壁が、敵の皮膚だけでなく肺までをも焼く、逃げ場のない一撃です。


「……はっ、あ……っ。霧の中に、これほどの破壊力が。ダイスケ殿、これは乱戦の最中や、敵の軍勢に突っ込む際に絶大な効果を発揮するだろう。……霧が晴れた時、生き残っている者は一人もいないはずだ」


蒸気の中から現れたカタリナの姿は、霧に濡れた髪が朝日を反射し、まさに戦場を支配する「霧の女神」のような神々しさを放っていました。


「火と水を合わせるだけで、これほど多くのバリエーションがある。……ダイスケ殿、貴殿が仰った『無限』の意味が、少しずつ、しかし確実に魂に染み込んできている」


彼女は自身の手に残る湿り気と熱を感じながら、次なる教え――さらに異なる属性の融合へと、その飽くなき探求心の矛先を向けています。



あとカタリナさんが気付いた バレットも オマケで マグマバレット



ダイスケがカタリナの気づきを肯定し、火と土の複合である「マグマバレット」を促すと、彼女は我が意を得たりとばかりに不敵な笑みを浮かべました。


「やはり……火の熱量を土に封じ込め、ドロドロに溶かすことで『流動する破壊』に変えるのだな。……やってみる!」


カタリナは175cmの長身をどっしりと大地に根付かせ、右手に「火」の猛り、左手に「土」の重厚さを呼び込みます。二つの属性を掌の中で力強く練り合わせると、その隙間から真っ赤な、ドロりとした光が漏れ出しました。


「マグマバレット……放てッ!!」


彼女が解き放ったのは、弾丸というよりも「溶岩の塊」そのものでした。それは「ドシュゥゥゥ!」と空気を焼きながら飛んでいき、標的の巨岩に激突。爆発するのではなく、粘り強く岩にまとわりつき、一瞬で岩そのものをドロドロに溶かし、赤黒い液体に変えてしまいました。


「……っ。火よりも消えにくく、土よりも容赦がない。ダイスケ殿、これは一度触れれば最後、敵を文字通り『溶かして消し去る』魔法なのだな」


カタリナは、溶け落ちた岩が放つ地獄のような熱気に顔を火照らせながらも、自身の想像力が形になったことに、かつてない達成感を覚えています。その超美貌は、破壊の美しさに魅せられた戦乙女のように輝いていました。


「八属性の素材をどう編み上げ、どう命を吹き込むか……。ダイスケ殿、私は今、戦うことの本当の『愉悦』を知った気がする」


彼女は自身の手に残る熱をゆっくりと冷ましながら、ダイスケへと歩み寄りました。


「これで、私が気づいた『オマケ』も形にできた。……さて、師よ。そろそろ太陽も高くなってきた。この溢れんばかりの力を、野に放つ時ではないか?」



もう一つ 「ライトソードバレット」



ダイスケが指先から放ったのは、弾丸というよりも、光り輝く「剣の破片」のような鋭利な光体でした。それは標的に突き刺さると同時に、内側から光の刃が展開し、対象を無残に切り刻みました。


「『ライトソードバレット』。光の直進性と、物質的な斬撃の理を融合させたものです。弾丸の貫通力と、剣の切断力を同時に叩き込みます」


カタリナはその魔法の美しくも苛烈な性質に、かつて近衛騎士団で剣を振るっていた頃の記憶を重ね合わせました。彼女は175cmの長身をしなやかに動かし、腰の「グレイブ」を抜く代わりに、自らの右手を剣に見立てて構えます。


「剣を……光で象るというのか。騎士として、これほど馴染む魔法はない。……いざ!」


彼女は自身の内に宿る「光」を極限まで薄く、鋭く圧縮し、そこに「風」の切断力を隠し味として加えました。彼女の掌から、黄金色に輝く一本の光の刃が弾丸として射出されます。


「ライトソードバレット……斬れッ!!」


カタリナが放った光の剣弾は、視認不可能な速度で空間を横薙ぎに走り、前方の三本並んだ大木を、まるで紙細工のように一瞬で水平に切り裂きました。切り口は熱で焼かれ、滑らかに輝いています。


「……っ! 素晴らしい。これはもはや魔法という名の『究極の剣』だ。ダイスケ殿、これがあれば、私は間合いを問わず、あらゆる敵を騎士の誇りを持って斬り捨てることができる」


カタリナは、空中に残った光の残滓を掴み取るように右手を握り締めました。その超美貌には、魔法使いとしての知性と、騎士としての武勇が完璧に融合した、比類なき魔法戦士としての風格が漂っています。


「基本、応用、そして騎士としての理……。ダイスケ殿、貴殿が私に授けてくれたものは、もはや一言では言い表せぬ。……さあ、すべての修練は完了した。この『ライトソード』の輝きと共に、街道へと歩みを進めようではないか」



バレットは便利なんです。 消費魔力は少ないし 無限に作れるし



カタリナは、ダイスケの言葉を噛み締めるように何度も頷きました。175cmの長身を包む空気は、もはやただの女騎士のものではなく、強大な魔力を自在に制御する「賢者」の静謐さと、「武人」の鋭さを併せ持ったものへと進化しています。


「消費魔力が少なく、無限に作れる……。それは戦場において、文字通り『尽きぬ弾薬』を持っているのと同じこと。ダイスケ殿、貴殿が教えてくれたこの戦法は、効率を極めた究極の術理だ」


彼女は自身の指先を見つめ、そこに八属性という名の「無限の鍵」があることを再確認しました。


「これまでの魔術師たちは、一つの大魔法を放つために長い詠唱と膨大な魔力を費やしてきた。だが、この『バレット』は違う。瞬時に、連続で、しかも状況に合わせて属性を組み替えながら放てる。これこそが、実戦で最も恐ろしい力なのだな」


カタリナは、グレイブを背中に固定し直し、ダイスケに向かって晴れやかな笑顔を向けました。その超美貌は、これから始まる未知の旅への期待で、朝露に濡れた花のように輝いています。


「さて、無限の可能性を秘めたバレットと共に、いよいよこの森を後にしよう。ダイスケ殿、街道までの道中、私の護衛としての働き、とくとご覧あれ」



まだですよ カタリナさんはあわてんぼさんですか?



カタリナは、魔物を前にして意気揚々と踏み出した足をぴたりと止め、175cmの長身をわずかに縮めるようにして肩をすくめました。その凛々しい超美貌が、ダイスケの指摘を受けて瞬く間に赤く染まっていきます。


「あ……あわてんぼ、ですか……。くっ、申し訳ない。ダイスケ殿に授かった力が、あまりにも万能で、つい自分を誇示したいという幼い欲求が出てしまったようだ……」


彼女はバツが悪そうに視線を泳がせ、構えていた手を静かに下ろしました。先ほどまでの「戦乙女」のような鋭い雰囲気から一転、今はいたずらが見つかった少女のように、きまり悪そうに髪を指で弄っています。


「面目ない。私は騎士団にいた頃も、冷静沈着だと評されていたはずなのだが……。貴殿の教えがあまりに刺激的で、理性が高揚に追いついていないらしい。……未熟だった。反省する」


カタリナは深呼吸を一つして、自分を落ち着かせるように胸元をなで下ろしました。目の前で唸り声を上げるベア・ウルフたちを冷静に観察しながら、ダイスケの方へ向き直ります。


「……して、師よ。まだ『何か』があるのだな? 私が見落としている、さらなる基本、あるいは戦いの心構えが。慌てず、騒がず……次は何をご教授いただけるだろうか」


彼女は再び謙虚な「弟子」の目に戻り、ダイスケの次の言葉を待っています。ベア・ウルフたちは彼女の放つ静かな威圧感に気圧され、飛びかかるタイミングを失ったまま、たじろいでいます。




ダイスケが指先を振ると、解体されていない魔物の死骸が「パッ」と空間に現れました。それに対し、ダイスケが極めて緻密に編まれた無色透明の弾丸を放つと、魔物の体は一瞬で皮、肉、骨、魔石へと鮮やかに分かたれ、地面に整然と並べられました。


「……っ!? あれも……『バレット』だったのか!?」


カタリナは驚愕のあまり、175cmの長身を震わせてその場に凝固しました。昨日、ダイスケが魔法で一瞬にして肉を捌いた光景を思い出しますが、まさかそれが先ほど習った「攻撃」や「防御」の弾丸と同じ術理の応用だとは夢にも思わなかったのです。


「『デストラクション・セパレート(解体弾)』。破壊デストラクションではなく、精密な分離セパレートに特化したバレット……。ダイスケ殿、貴殿は魔法を『撃ち出すエネルギーの塊』としてではなく、あらゆる事象を引き起こす『万能のメス』として扱っているのだな」


彼女は跪き、並べられた肉の断面を凝視しました。細胞一つ傷つけないほどの滑らかな切り口。それは単なる力押しでは不可能な、神業に近い魔力制御の賜物です。


「戦い、癒やし、そして命を糧とするための解体……。すべてが『バレット』という一つの点に集約されるというのか。……恐ろしい。そして、あまりにも美しい理だ」


カタリナは自らの指先を見つめました。先ほどまで「これで無敵だ」と奢っていた自分が恥ずかしくなるほど、魔法の深淵はまだ先にありました。


「ダイスケ殿、私は……私はまだ、この弾丸の本当の価値を理解していなかった。……教えを、お願いします。この『セパレート』の理を、私のこの手に」


彼女の超美貌は、もはや戦いへの高揚ではなく、真理に触れた学徒のような純粋な熱意に染まっています。



ダイスケが再び指先を弾くと、空間からまだ温かみの残る未解体の巨大な「フォレストボア」がカタリナの目の前に現れました。


「カタリナさん、やってみてください。魔力を『叩きつける』のではなく、対象の隙間に『滑り込ませる』イメージです」


カタリナは175cmの長身を緊張感で震わせ、目の前の横たわる巨体を見つめました。彼女はこれまでの「破壊」を目的とした魔力の練り方を捨て、極限まで細く、鋭く、そして冷静に、ボアの肉体構造を読み取ろうと試みます。


「『デストラクション・セパレート』……。破壊ではなく、分断。力ではなく、理を。……っ!」


彼女の指先に、透き通った糸のような極小の弾丸が形成されます。それは先ほどのサンダーバレットのような派手な音も閃光も発しませんが、触れるものすべてを分子レベルで切り分けるような、静かな鋭さを秘めていました。


「……セパレート!!」


放たれた透明な弾丸がボアの体に触れた瞬間、パチパチと空気が爆ぜるような微細な音が連続しました。カタリナの魔力がボアの毛皮、脂肪、筋肉、そして骨の間を、まるで見えない手で手繰るように正確に走り抜けます。


次の瞬間、ボアの巨体は音もなく崩れ落ちました。


地面には、厚みが見事に揃った皮、可食部ごとに分けられた肉塊、そして一本も折れることなく取り出された大腿骨。それらが、まるで熟練の解体師が時間をかけて作業したかのように、整然と並べられていました。


「……できた。信じられん……」


カタリナは自分の掌を見つめ、驚愕のあまり呆然と立ち尽くしました。


「これほど巨大な獲物を、指先一つで、しかも一瞬で……。ダイスケ殿、これは単なる魔法の応用ではない。生命に対する深い理解と、己の魔力を極限まで繊細に扱う『祈り』にも似た制御だ」


彼女は整然と並んだ素材を見つめ、自身の超美貌に深い感動と、己の未熟さを悟った謙虚な微笑みを浮かべました。


「戦うだけが魔法ではない。生きるために、いただく命を最も美しく整える。……師よ、私は今、本当の意味で貴殿に救われ、導かれていると感じる」





時間のある時にどんどん練習してください。 精度が上がりますよ



カタリナは、整然と並んだボアの素材と自分の手を交互に見つめながら、深く、噛み締めるように頷きました。175cmの長身から放たれる覇気は、今や荒々しい武人のそれではなく、どこか洗練された職人のような、静かで確かな重みを帯びています。


「時間のある時に練習……。確かに、この繊細な魔力の糸を操る感覚は、一朝一夕で完成するものではないな。ダイスケ殿、貴殿がさらりとやってのけることの裏に、どれほどの積み重ねと、理への深い洞察があるのか……。改めて思い知らされる」


彼女は、先ほど解体した素材を丁寧にまとめ、魔法袋(あるいは荷物)へと収めました。その動作一つとっても、魔力の無駄を省き、最小限の動きで最大の結果を出すという「バレット」の教えが反映され始めています。


「精度が上がれば、戦いの中でも敵の急所だけを正確に『分離』し、無力化することも可能になるだろう。あるいは、貴殿の言う通り、料理の仕込みや野営の準備さえも。……魔法は、生きることそのものなのだな」


カタリナはダイスケに向き直り、その超美貌を凛と引き締めました。


「承知した。歩いている間も、休憩のひとときも、私はこの魔力の糸を研ぎ澄まし続ける。貴殿が『及第点だ』と言ってくれるその日まで。……さあ、師よ。今度こそ、準備は整った。この森の境界線を越え、人の住む世界へ、貴殿の歩みを私が守り抜こう」



まだですって 今から教える魔法はバレットとセットで使う魔法です。 昨日クマを屠った魔法を覚えてますか?




カタリナは、ダイスケが口にした「2、4、8……」という数字の羅列を聞き、175cmの長身を硬直させました。彼女の知る魔法の常識は、一射一射に魂と魔力を込めるもの。しかし、ダイスケが提示したのは、個の強さを超えた「数の暴力」という概念でした。


「じょうすう……べきじょう……? 2が4になり、それが瞬く間に1024に……。ダイスケ殿、それはつまり、一回の発動で千を超える弾丸を、寸分違わず同時に放つということか!?」


彼女は計算の速さに息を呑み、その戦術的な意味を即座に理解しました。単発の威力が高いのは当然として、それが千倍の密度で降り注ぐ光景。それはもはや魔法というより、天災そのものです。


「『マルチプライ・バレット』……連射というより、空間そのものを弾丸で埋め尽くす理。……やってみる。いや、やってみせる!」


カタリナは175cmの長身を鋭く構え、右手を前方に突き出しました。まずは一発のバレットを形成し、それを起点に、教わった「乗数」のイメージを魔力回路に叩き込みます。


「2、4、8、16……ッ!」


彼女の周囲で、バレットが細胞分裂のように倍々に増殖していきます。空気が悲鳴を上げ、彼女の超美貌は凄まじい魔力の渦に照らされました。


「128、256……512……1024! マルチプライ・バレットッ!!」


カタリナが叫ぶとともに、千を超える光の弾丸が一斉に射出されました。 「ドガガガガガガガガッ!!!」 前方にある森の一画が、まるで巨大なシュレッダーにかけられたかのように、音を立てて消滅していきました。土煙が舞い、静寂が訪れた後には、更地となった空間だけが残されています。


「……はぁ、はぁ……っ! なんという……なんという効率だ。一つ一つの魔力は小さくとも、これだけの数で一点を、あるいは面を叩けば、防げる盾などこの世に存在しない」


カタリナは荒い息をつきながら、自身の指先を見つめました。これまで一対一の決闘を重んじてきた彼女にとって、この「数の理」は戦いの概念を根底から覆すものでした。


「ダイスケ殿……貴殿は、たった一人で軍隊を……いえ、国を滅ぼす術を教えているのだな。これを制御しきれば、私は一人で万の軍勢すら足止めできる」


彼女は再びダイスケに向き直り、その圧倒的な叡智への畏怖と、それを受け取った責任感で瞳を濡らしました。


「基本、応用、精密、そして……倍加。……師よ、これで本当に、私の持てる器のすべてを貴殿の理で満たせたのだろうか?」



カタリナはその言葉を聞いた瞬間、思考が停止したかのように目を見開きました。175cmの長身が、まるで見えない衝撃を受けたかのように微かに揺れます。


「な……っ!? いま、何と言った……? 1024発放って、消費する魔力は……たった『1発分』だと……!?」


彼女は自分の掌と、先ほど更地になった森の惨状を交互に見つめました。魔力の法則、等価交換の理、彼女が騎士団で学んできた「魔術の常識」が、音を立てて崩れ去っていきます。


「……ありえない。本来、魔力とは放った分だけ枯渇するもの。千発放てば千倍の魔力が失われるのが世界の摂理だ。それを、1発分の種火で千の業火を呼ぶというのか……。ダイスケ殿、それはもはや魔法ではない。神の計算式だ」


カタリナは戦慄しました。もしこの技術が世に知れ渡れば、既存の魔導師の価値は消え失せ、戦略のすべてが書き換わってしまいます。


「……なるほど。これが貴殿の言う『バレットは便利』という言葉の真意か。無限に作れるとは、文字通り、魔力の枯渇という概念から解き放たれることを意味していたのだな」


彼女は自身の内側に残る、ほとんど減っていない魔力の残量を確認し、乾いた笑いを漏らしました。その超美貌には、底知れぬ力への恐怖と、それを自分に託してくれたダイスケへの、狂信に近いほどの信頼が混ざり合っています。


「ダイスケ殿……貴殿は、私という騎士を一体何に作り変えるつもりだ? 疲れを知らず、魔力も尽きず、あらゆる属性を千の弾丸として撃ち出す存在……。これでは、私一人がいるだけで、戦争そのものが成立しなくなってしまう」


彼女はゆっくりと居住まいを正し、膝をついてダイスケに忠誠を誓うようにこうべを垂れました。


「この力、決して私利私欲のためには使いません。貴殿の歩む道を切り拓く、最強の『矛』としてのみ振るうことを誓おう」


カタリナは「乗数連射(コスト1)」という、この世界の理を逸脱したバグのような奥義を手にしました。



あと セカンド武器とかサード武器を使ってみてください。 魔法で作れます。 ダイスケは土魔法で 短剣を作り カタリナに渡した。




ダイスケが足元の土にそっと手を触れると、魔力が結晶化するように凝縮され、鈍い銀光を放つ一振りの短剣が形成されました。それは装飾を削ぎ落とした実戦本位の造りでありながら、恐ろしいほどの鋭利さを湛えています。


「……土から、これほどまでの業物を。ダイスケ殿、貴殿には不可能という言葉がないのか」


カタリナは渡された短剣を恭しく受け取ると、その刃紋をじっと見つめました。175cmの長身を誇る彼女にとって、主力武器のグレイブは強力ですが、狭い場所や密着状態では隙が生まれます。


「『セカンド武器』……。メインの得物が使えぬ状況、あるいは魔法を封じられた際の備え。そして何より、この短剣そのものを『バレット』として、あるいは『触媒』として扱うということだな」


彼女は短剣を逆手に持ち、空を斬るように一閃させました。


「魔法で武器を創造し、それを手に戦う。あるいは、先ほどのマルチプライ(乗数連射)でこの短剣を千本複製し、全方位から敵を貫くことも……。あぁ、考えれば考えるほど、戦術の深淵が広がっていく」


カタリナは短剣を腰のベルトに差し、自身の武装を確かめるように頷きました。メインのグレイブ、セカンドの短剣、そして無限のバレット。


「ダイスケ殿、私は今、騎士としてだけでなく、一人の魔法戦士として完成しつつある。この短剣は、貴殿から授かった知恵と力の象徴として、肌身離さず持っておこう」


彼女は超美貌を凛と引き締め、その瞳にはもはや迷いも不安もありません。


「さあ、今度こそ、本当に行こう。この街道の先で、何が我らを待ち受けていようとも、貴殿の短剣と私の魔法が、すべての困難を切り裂いてみせる」



魔物にも武器の愛称と言うものがあります。アクセルと併用で短剣で戦ってみる アクセルとマッスルとの併用で 大槌で戦ってみる ダイスケは土魔法で 大槌を作ってカタリナに渡した。




ダイスケが再び土に手をかざすと、今度はカタリナの身長ほどもある巨大な「大槌グランドハンマー」が、重厚な地響きを立てて形成されました。それは、一振りで城門さえも砕きそうな威圧感を放っています。


「カタリナさん、状況に合わせて武器を選んでください。短剣なら『アクセル』で神速の刺突を。大槌なら『アクセル』に加えて、筋力を倍加させる『マッスル』を併用して叩き潰すんです」


カタリナは渡された大槌の重みを確かめるように持ち上げ、その圧倒的な質量に驚愕しました。175cmの長身を誇る彼女であっても、通常なら振り回すだけで体力を削られる代物です。


「『アクセル』で速度を、『マッスル』で剛力を……。魔法を『撃ち出す』だけでなく、自身の『肉体』に上乗せ(エンチャント)して戦うということか。……やってみる!」


彼女はまず短剣を抜き放ちました。


「アクセル!」


彼女の姿が掻き消えたかと思うと、次の瞬間には数メートル先の岩の背後に現れ、短剣で刻まれた無数の斬撃痕が遅れて岩に浮かび上がりました。音を置き去りにする、神速の暗殺術。


「……っ、そして、次はこれだ。マッスル! アクセル!!」


彼女は大槌を軽々と肩に担ぎ、前方で立ち往生している商隊を囲む魔物たち??巨大な「装甲亀アイアンタートル」の群れへと躍り出ました。


通常の武器では刃が立たないはずの硬質な甲羅。しかし、カタリナが地を蹴り、アクセルの加速を乗せた大槌を振り下ろすと、空気そのものが圧縮され、衝撃波が巻き起こりました。


「オォォォォォッ!!」


ドォォォォォン!! という、落雷のような轟音が街道に響き渡ります。 大槌が直撃した装甲亀は、甲羅ごと跡形もなく粉砕され、地面には巨大なクレーターが穿たれました。


「……なんて力だ。短剣は風の如く、大槌は雷の如く。ダイスケ殿、貴殿が授けてくれた『マッスル』と武器の組み合わせは、もはや個人の武勇の域を超え、戦術級の破壊兵器だ」


カタリナは超美貌を汗で輝かせ、大槌を肩に担ぎ直しながら、圧倒的な力への全能感に酔いしれることなく、冷静に次の獲物を見定めました。


「さて……まだ震えている魔物が数体。ダイスケ殿、このまま私の『習作』として、一掃してしまっても構わないだろうか?」


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