随筆「後ろ向き」
負の感情という汚水が満杯になって崩壊寸前のダムを必死で押さえている隣で、汚水二人で手をつないでドバドバ浴びながらニコニコしているのを見せられたらびっくりするし、そいつらから「なんで分かってくれる人を見つけないの?」って言われたら頭おかしくなるで。
自分の気持ちは一生汲まれることはないが、他人の気持ちは汲み続けなければならない。地獄かな。
親に一番助けてほしい時期になにもされなかった。
生まれた時から終わってた。
頭の悪い人、先が見通せない人がうらやましい。なぜなら彼らは群れられるからだ。数は正義なのだ。
一人の正しさよりも、九十九人の間違いの方が支持される。
やりたいことだけやっている人間より、やりたくないことを必死でやっている人間の方が偉いに決まっている。
後ろ盾が欲しい、数が欲しい。
需要がある個性と不要な個性がある。私は後者だ、ずっと。