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007 ギルドからの初依頼

 暫く金の心配が無くなった十兵衛の元に、ギルドから依頼人が来た。

 「初めまして十兵衛様。わたしはギルドマスター、クライアンの妹でクレイアと申します」

 彼女もマスターと同じくエルフ族でCランクの冒険者でもあるという。アステルも交えて十兵衛は話を聞くことにした。

 「最近、連続して子供達が誘拐される事件が起きてまして、目撃情報から犯人はオークということがわかっています」

 クレイアは続けて「オークは上位種に進化する際、子供を生け贄にするのです。そこで、Dランク冒険者のパーティを派遣したのですが全滅。Cランク冒険者のパーティでも瀕死で戻ってくる始末」

 クレイアは十兵衛に顔を近づけ、「わたしと一緒に子供達を救いに来てください!」

 と頭を下げた。

 十兵衛は落ち着いた様子で「承知した。だが、もう少しオークとやらを詳しく教えてくだされ」とクレイアに促した。

 クレイアは焦りつつ「そんな!子供達はオークに囲われていつ生け贄にされるかわからないのに!」

 「だからこそ落ち着くのだ。冷静さを欠いて助けにいった冒険者殿は失敗したのであろう?なぜ失敗したのか。それは相手を侮ったり、よく知らずに突撃したからでござる」

 さらにアステルも加わって「十兵衛さんは転生してこの世界に来たのでオークを知らないのだ」

 クレイアは少し息を整え話し出した。「オークは自分たちの村をもち、集団で生活しています。知能は高くはないけど悪知恵はもっています。武器は多くは棍棒を使い、中には下級魔法や石つぶてを投げるものもいます」

 さらに、「彼らは再生能力をもっています。そのため、首を切り落とすか致命傷にさせないと体力的にジリ貧となり失敗になるのです。また、足は短いのですが、腕は長く、接近戦ではかなり苦戦するでしょう」

 十兵衛はここまで聞いて工房で武器を選び出した。手にしたのはツヴァイハンダーという両手剣!

 「では、クレイア殿、案内してくだされ」

 アステルも準備して付いていくという。「オレは戦闘は下手だが、回復魔法を使える。あと、解毒もできるぞ」

 

 クレイアはレンジャーだった。

 普段は斥候をしてパーティを引率している。罠破りも持ち合わせ、彼女も回復魔法を使えるという。

 さらに高速移動の魔法を三人にかけ、たちまちオークの村にたどり着いた。



 

 

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