表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/310

034 ザロス城会談

 四人はそのまま玄武門に向かい、王城に行こうとしたが、城門の兵に止められてしまった。

 十兵衛指南役がいないのでお引き取りを、と言われたがオンブラが「不死身の魔王のことで王とお話しがしたい」と言ってみた。

 「しばしお待ちください」

 と、城内に取り次いでくれた。

 そして、「王の間までご案内致します」と、兵に連れられ中に入った。


 ザロス王の間に入った四人は自己紹介を済ませると早速十兵衛のことを聞いた。

 「ワタクシたちは魔王を倒せる強者を探して旅をしております。ゼネス国に伝わる予言書によれば、三匹の聖獣が魔王を倒す、とありまして、ワタクシの主人シャンティ様の杖にもいるのです」とオンブラが説明すると、シャンティが杖を持ち、鳥を出した。

 「わらわの聖獣、雪鳥でありんす」雀のように小さい。頭から胴は白く、羽根は緑、尾は紫。雪鳥はシャンティの頭に乗った。

 「聖獣は飛び抜けて強い者の武器に宿るでありんす。ザロス王、心当たりはありますかえ?」

 「おお、十兵衛じゃ!十兵衛に刀を渡し、その中から獣の耳と尻尾をもつ幼女が出ておった!」

 「おーほっほっほ、そうでしたかえ。時に十兵衛殿は次にいついらっしゃいますかえ?」

 「たしか、明日ではないかな」

 おお、それは朗報、と四人は明日また参るとザロス王に紹介状をもらって城を後にした。


 「あれ!テレスちゃんは?会いたかったのにぃ」

 ナンシーは、くねくねし出したが、シャンティから「会いたくば会って来てよいぞ。明日は三人で参るゆえ、お役目ご苦労でありんす」と、解雇通告された。

 

 翌日、シャンティ一行は再びザロス王城に向かった。

 紹介状を城の門兵に見せ、城の一室に通された。

 少し待っているとザロス王と十兵衛が入ってきた。

 三人は思う。なるほどこれは強い!と。

 

 オンブラが話し出す「数ヶ月前になりますか。大陸の西にタンタラ帝国がございまして、隣国のマルワン国と長年小競り合いを繰り返していたのですが、ある時帝国の皇帝が新しくなり、マルワン国を滅ぼしたのです」

 オンブラは続ける「その時、皇帝が大陸王宣言をしました。大陸にある全ての国を滅ぼし、帝国が統一する、と」

 オンブラはさらに「マルワンの生き残りは僅かですが、その者からは、あらゆる攻撃が通じない不死身の魔王が皇帝となった、と。そして、その生き残りこそ、こちらにおりますファンゼルでございます」

 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ