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291 変化

 「そなた、何をした‥‥毒か‥‥」

 土蛇は激痛を感じながら激しい痒みも襲ってくる!

 「毒ではない。バイ菌だ」

 「バイ菌‥‥」

 土蛇を襲う痒みのせいで意識が肩に傾いていく!

 「おらあ!隙だらけじゃねえか!」

 ベガが前蹴りで土蛇の顔を捉える!

 土蛇は蹴られた顔より肩の痒みが我慢出来ない!

 ベガが土蛇に容赦なく蹴りを入れる!

 

 ジャネットとライオスがやられたように土蛇もいたぶられる!

 土蛇は蹴られながらベガを睨み付ける!

 

 痒みがこれほど戦闘の弊害になるとは‥‥

 このままでは雷狐に叱られてしまいますね‥‥

 大人気(おとなげ)ないですが‥‥

 痒みを治めるためにやるしかないですね‥‥


 土蛇が本来の姿である大蛇に変化する!

 体長20m!だが、土蛇はまだ大きくなれるが今はこのサイズで戦うつもりだ!

 しかも変化と同時に痒みを治め、ベガを巻きつき捉えている!

 「があっ!すげえ力だぜ‥‥」

 大蛇がベガをギリギリ締め付ける!

 ベガも気力を振り絞り、大蛇の体に噛みついた!

 だが、大蛇の鱗が歯を通さない!

 さらに強力な締めつけでベガを追い込む!

 「ヤバいヤバいヤバい!死‥‥ぬ!‥‥」

 

 その時、大蛇に何かが物凄い勢いで衝突してきた!

 弾みでベガを解放してしまう!

 砂埃が舞う。

 その中から現れたのはクワガタムシのスタッグだ!

 「ベガ!一旦退くぞ!」

 「ちっ、分かったよ」

 大蛇の尾が追撃する!

 しかし、それよりも速く二人は退却する!

 大蛇は再び土蛇となり、既に見えなくなった二人の方角を睨む!


 忌々しい‥‥

 本来戦闘が嫌いな私が積極的に参加してしまっている‥‥

 私のダメなところは敵が戦意喪失しても容赦なく攻撃してしまうこと‥‥

 しかし、敵が近くにいるなら排除しなくては‥‥

 

 土蛇は街に戻る。

 

 

 逃げながらスタッグがベガを煽る。

 「ベガともあろう者がざまあないな」

 「何とでも言え!だがなあ、あれも十虎将だ。弱いわけねえだろ」

 「ふむ。層は厚そうだな。だが、死ななければ負けではない。必要であれば複数で一人ずつ倒す」

 「助けてもらってあれだがよ、俺は一人で勝ちてえ」

 「ならば勝てる相手を見極めて選べ」

 「くっ!そうだな‥‥実際死にかけた‥次は勝つ!」

 







 

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